緑・花試験模擬解答

模擬解答(その4) 出題:真鍋節夫

図鑑に付録でついている説明などは良く読んでおくこと。

61 明治3年(1870)頃ヨーロッパから輸入したものが帰化し、今では各地に自生するようになった。フランスではクレソン・ド・フォンティーヌ、ドイツではヴァッセル・クレッセ、英語でウオータークレスと呼ばれる植物の和名は。

1-カザグルマ 2-オランダガラシ 3-セイヨウノコギリソウ 4-ケイトウ 5-ヨウシュヤマゴボウ
クレソンと呼ばれサラダにつけて出されます。ミズガラシともいいます。タネツケバナは平地の水の中、オオバタネツケバナは山地の湿原に多いのですが、区別は難しくどれも食べられます。

62 漢名を竹菜と言い、葉がキンポウゲ科のセリバオウレンによく似ていることから、別名をオウレンダマシと呼ばれるセリ科の植物は。

1-セントウソウ 2-ヤブニンジン 3-ムカゴニンジン 4-ミシマサイコ 5-チドメグサ
漢字で「仙洞草」と書きますが、語源ははっきりしないのでオウレンダマシのほうが覚えやすいですね。ただ、植物の名前は地方でまちまちでそれらの名を全部知っておくのは無理。でも出題は多いと思います。

63 離弁花植物の中で食用として有用な科は、マメ科、バラ科そしてユリワサビを含む○○・・○科である。

1-アブラナ科 2-キク科 3-キンポウゲ科 4-サトイモ科 5-ナス科

64 八重咲きであるこの花は一重咲きのノカンゾウと容易に区別出来る。この花の開花直前のつぼみを乾燥したものを金針菜(きんしんさい)と呼び食用,薬用にするほか、別名ワスレグサの異名も有名である。

1-ハマカンゾウ 2-アマドコロ 3-ヤブカンゾウ 4-ベニカンゾウ 5-シュウメイギク

65 メロンに似た良い香りがするキク科の塩生植物(満潮時には海水に浸かる泥地に育つ植物)で、別名をハマヨモギと呼ばれるのは。

1-フクド 2-ハマサジ 3-ハママツナ 4-アカザ 5-アッケシソウ

66 次の植物のうち帰化植物ではなく日本古来の植物は。

1-マルバルコウソウ 2-オケラ 3-コメツブツメクサ 4-センナリホオズキ 5-セイタカアワダチソウ

67 ツバキの学名は「カメリア・ヤポニカ」と言う。暖帯林には面白いことに「日本の」と言う意味の「ヤポニカ」を学名につけている植物が多い。次のうち学名に「ヤポニカ」のつかないのは。

1-モッコク 2-イズセンリョウ 3-マサキ 4-アセビ 5-ヤブニッケイ
1=Ternstroemia gymnanthera 2=Maesa japonica 3=Euonymus japonicus 4=Pieris japonica 5=Cinnamomum japonicum

68 次の絵の葉はニレ科の樹木の葉である。何と言う植物の葉か。

1-ケヤキ 2-ウリノキ 3-オヒョウ 4-ハルニレ 5-アキニレ

69 炭酸同化作用によって栄養分をデンプンとして蓄える樹木と糖分として蓄える樹木がある。特に北方系の植物の中には氷点を下げるため可溶性の糖分として蓄える植物が多い。カナダの国旗にもなっている樹木で砂糖の生産にも使われるのは。

1-サトウカエデ 2-アマドコロ 3-サトウキビ 4-ウルシ 5-サトザクラ

70 根に根粒バクテリアを共生するため、貧栄養土に植えて作物の生育に役立てることが出来るのは何科の植物か。

1-バラ科 2-セリ科 3-アブラナ科 4-ラン科 5-マメ科

71 明治の初め頃日本に帰化したヨウシュヤマゴボウの根は毒があることで名高い。特にある種のアザミの仲間を「ヤマゴボウ」と称して売っていることからヤマゴボウが普通に食べられると誤解してしまうことがある。ヤマゴボウとして食されるアザミとは。

1-ヨシノアザミ 2-ホクチアザミ 3-モリアザミ 4-ヒレアザミ 5-マアザミ

72 次のスミレの中で葉が全裂するのは。

1-キスミレ 2-アギスミレ 3-ヒゴスミレ 4-スミレサイシン 5-コタチツボスミレ

73 次の植物のうち裸子植物はどれか。

1-アカマツ 2-サワグルミ 3-ミツバウツギ 4-ケヤマハンノキ 5-キンモクセイ

74 全縁、重鋸歯、鈍鋸歯、これらは植物のどの部分の形を示した言葉か。

1-根 2-葉 3-幹 4-枝 5-実

75 3月下旬からタケノコを掘ることが出来るのは次のうちどの竹か。

1-マダケ 2-ホテイチク 3-クロチク 4-モウソウチク 5-ハチク
イネ科のタケとササ類の茎は「かん」と呼ばれ、いわゆる竹の皮はかん鞘と呼ばれる。かん鞘が早く落ちるものをタケ、いつまでも残っているものをササと区別する。

76 日本にある木本のうちソメイヨシノ(桜)はどの分類に属すか。

1-被子植物・双子葉合弁花類 2-被子植物・双子葉離弁花類 3-被子植物・単子葉類 4-裸子植物 5-被子植物・散状花類
合弁花はツツジなど、250種、バラやマメなど600種以上は離弁花類である

77 イヌブナがブナと違う部分を書いた次の文章のうち間違っているものは。

1-樹皮の色が黒っぽい 2-葉の裏面に多くの毛がある 3-葉が三つに裂ける 4-葉脈の数が多い 5-ブナより標高では低い場所に多い
良く似た植物との相違点は、花好きの人にとって最も関心のあることでしょう。正しい知識を自分の力で本などで覚えること。人の話のうのみはいけません。イヌブナの別名はクロブナ、葉裏に毛が多く、側脈の数は15以上あります。(ブナはシロブナと呼ばれ10〜13)

78 植物の成長を促すため土壌に加える「肥料」に不可欠な三要素とは。

1-酸素+酵素+窒素 2-窒素+燐酸+カリウム 3-ナトリウム+カルシウム+有機物 4-酸素+たんぱく質+カルシウム 5-窒素+燐酸+カルシウム

79 ミツバアケビとアケビの雑種と考えられているのは

1-サンヨウアケビ 2-ゴヨウアケビ 3-ムベ 4-カラスウリ 5-マルバアケビ
ゴヨウとは五葉の意味で、アケビもそう。だがミツバアケビのように葉に鋸歯がある。

80 ソバは戦前までは、不定期に伐採された山林のあとの山地を焼いて、そこに蒔いて収穫する方法がとられ「焼畑農法」の代表であった。次のうちソバの特徴で農家に重宝がられたのは。

1-収穫された平米あたりの収益は米より高い 2-一年中収穫出来る 3-海岸部の砂地で特に収穫が多い 4-ほとんど水を必要としない 5-栽培期間が短い
春に蒔いて夏に収穫、夏に蒔いて秋に収穫の2パターンがある。米より高い収益を上げるなら誰もがソバを育てる。火山灰地など普通の作物が育たない場所にソバは問題無く育つのがいいのだろう。ソバの名産地と言ってもソバしか育たないやせた土地というのが本音だ。