緑・花試験模擬解答

模擬解答(その7) 出題:真鍋節夫

各科の代表的な種類は知っておくこと。

121 イワタバコと同じ仲間の植物は。

1-イワギリソウ 2-ヤブタバコ 3-イワカガミ 4-ヤブニッケイ 5-ヤマウコギ
イワタバコ科の植物です。ヤブタバコはキク科、イワカガミはイワウメ科、ヤブニッケイはクスノキ科、ヤマウコギはウコギ科

122 絵のような遊びに使われた植物はススキと・・・・・。

1-カラタチ 2-シュウメイギク 3-クマツヅラ 4-ホオノキ 5-キツネノマゴ
ホオノキのような大きな葉の植物で無いとダメ、またトチノキのように葉脈が狭いのも難しい。ススキはヒゲに使っている。

123 「はがき」と言う言葉はある植物の葉に字を書いたことから付いた呼び名と言われています。何と言う植物でしょう。

1-ドクダミ 2-ニッパヤシ 3-タラヨウ 4-トチノキ 5-リュウゼツラン
良く郵便局の庭木に植えてあります

124 お手玉を作るとき布袋の中に入れるのに適さないものは。

1-アズキ 2-ダイズ 3-ノブドウ 4-ジュズダマの実 5-エゴノキの実
ノブドウは液果と言って汁が出るので適さない

125 アカマツやクロマツに寄生するヤドリギの仲間で、冬に実がなり、甘くゼリーのような味の植物は。

1-マツグミ 2-ツルグミ 3-アキグミ 4-マルバグミ 5-ナワシログミ
寄生植物はだいたい決まった相性があり、マツグミはマツの仲間に寄生します。

126 秋の彼岸頃咲くヒガンバナは良く知られていますが、春の彼岸頃目に付くのでヒガンボウとかヒガンボウシと呼ばれるツクシは成長すると何になりますか。

1-ナズナ 2-ノシバ 3-セッコク 4-スギナ 5-ゼニゴケ
ツクシが成長してスギナになるなんて?Mさんからご指摘がありました。そう、ツクシはスギナの胞子茎ですから成長してスギナになるわけでは無いですね。失礼しました。

127 直径2センチくらいの実の中に堅くて丸い種があり、正月の羽根突きの羽根の玉に利用されたのは何という植物。

1-ムクノキ 2-エゴノキ 3-ツクバネ 4-ジャケツイバラ 5-ムクロジ

128 この花の付け根に甘い蜜があるため子供達が吸って遊んだ。植物名もそれに由来する。

1-スイバ 2-スイラン 3-スイセン 4-スノキ 5-スイカズラ

129 春先に白い大きな花をつけるタムシバは葉が出てくると非常に良い香りがするためニオイコブシとも呼ばれます。このタムシバの葉の裏の特徴は。

1-毛が多い 2-白っぽい 3-葉脈が無い 4-つやつやしている 5-黒々としている

130 春の食卓を飾るフキノトウは成長すると何と言う植物になりますか。

1-ヤブレガサ 2-フキ 3-トウバナ 4-ヤグルマソウ 5-タラノキ
これは「ひっかけ問題」春先、フキの芽吹いたものをフキノトウと呼んでいるだけの話。

131 カタクリは実生からどのくらいで花を咲かせるでしょう。

1-同年 2-翌年 3-2年後 4-4年 5-6〜8年
春先から初夏までしか地面に葉がでていないことから、光合成による栄養を取りこむ活動の期間が非常に短いことがわかる。花をつけるまで何年もかかるのはそれが原因のようだ。

132 北米原産の落葉高木で葉の形からハンテンボク(半纏木)と呼ばれる植物は。

1-スノキ 2-カジノキ 3-ユリノキ 4-ウリノキ 5-ヘラノキ

133 山で見かけた人の高さくらいの樹木の葉は、図のように葉の裏に見える葉脈がはっきりしていて葉の中央くらいまで太い主脈が特徴的でした。何と言う植物でしょう。

1-ナギイカダ 2-マツブサ 3-ヤマアジサイ 4-クマノミズキ 5-ハナイカダ
ミズキ科の特徴は側脈がはっきりしていること、ハナイカダは葉の表の中央に花が咲き雌花は実をつける。ナギイカダはハナイカダと良く比較されるが葉ではなく、枝が変化したものとされる。

134 サトイモ科のマムシグサの特徴は。

1-葉緑素を持たない 2-風媒花である 3-栄養不良では雄花しか無い 4-球根を利用してコンニャクを生産する 5-花びらは真っ赤である
マムシグサは成長が進むと雄から雌に変化する

135 キクバヤマボクチのボクチとはどういう意味か。

1-木血と書き幹が赤い 2-炎の口と言う意味で花が赤い 3-くぼ地のことで繁殖する場所をさす 4-火口のことで白い毛を集めて火種を取った 5-北地のことで寒いところに生える

136 植物名には動物の名前が使われているものが少なくない。山地のつる性落葉樹で動物の名前が付いた次の写真の植物は何でしょう。

1-ウマノスズクサ 2-サルナシ 3-カラスウリ 4-キツネササゲ 5-クマツヅラ

137 次の植物のうち仲間外れのものは。

1-サワヒヨドリ 2-ママコノシリヌグイ 3-アキノウナギツカミ 4-ミゾソバ 5-ヤノネグサ
サワヒヨドリはキク科、その他はタデ科タデ属である

138 植物名には正式和名が二つ三つあるものも多い。次の別名の組み合わせのうち間違っているものは。

1-アゼムシロとミゾカクシ 2-レンゲとタツナミソウ 3-イヌタデとアカマンマ 4-ヤブガラシとビンボウカズラ 5-センボンヤリとムラサキタンポポ
図鑑によって違いが有るがアゼムシロのほうを正式にしているものもある。その他は下線のあるほうが正式

139 明治の頃から現在まで毒キノコによる食中毒を分析した次の数字のうち正しいものは。

1-死者は年々増加し、中毒者は減少している 2-死者は年々減少し、中毒者は増加している 3-死者,中毒者ともに増加している 4-死者,中毒者ともに減少している 5-死者、中毒者ともに変化していない
山菜ブームのこの頃、今後もこの傾向は続くと思われる。医学の発達で死亡することは少なくなった。

年平均
中毒者数
年平均
死亡者数
明治19〜44(1886-1911) 143 39.8
大正1〜14(1912-1925) 134 16.7
昭和1〜20(1926-1945) 157 11.5
昭和22〜36(1947-1961) 379 12.0
昭和37〜53(1962-1978) 412 2.2

140 次の植物のうちさわるとひどくかぶれると言われるものは。

1-ドクウツギ 2-センダン 3-ツタウルシ 4-ウワバミソウ 5-ヤブガラシ
ウルシの仲間はウルシオールやラッコールなどのかぶれの原因となる要素を含み、一度かぶれるとアレルギー症状となって被害が大きくなることもある。