つうしん

休日は山にいます 発行 QJY通信社 平成10年6月3日

おかげさまで100号に到達 ゴジュウカラさんへのエール

 

ゴジュウカラさん

「休日は山にいます」と言う会を作っている。その名のとおり、休みの日には山歩きをしようと言う趣旨である。特に会員を決めている訳では無いが、事務局をつとめる「広島自然観察会」では圧倒的に五十代女性が多く、そのほとんどが山野草のファンだ。

花の山歩きを企画すれば多くの五十代女性が参加される。なるほど山で出合う人達は抜群にその年代の女性が多い。

世の中、平和な証拠だろうか。家庭での役割を済ませ、その年代から趣味の世界に入ってきた人達。

多くの女性達が今、山にいる。登山とまではいかなくとも県内の花のハイキングコースで山歩きに情熱を燃やし、自然観察会でも知識を増やそうと頑張っている。

愛称をゴジュウカラさん。

シジュウカラさんも含めて、中年女性が山の主役。

四十代、五十代からの趣味として「山歩き」は体力的にも精神的にも健康にいい。花の名前を覚えると次々に行きたい山が増えてくる。

男性の私だって毎日コンピュータと仕事をしていると、愛らしい野の花がこれほど優しく語りかけてくれるものかとつくづく思うのだ。

ゴジュウカラさん達はとても元気がいい。今、日本の市場経済を支えているのは彼女達だ。休日の山歩きでブランド物のリュックを背負い、ちょっぴりおしゃれをして、おおいに羽根を伸ばす。自然観察会では中心になってメモをとる。

お父さん達がついて来ないのが気になるが。夏は涼しい高原で野の花に囲まれて、あなたもゴジュウカラさんの仲間入りを。

(中国新聞夕刊「でるた」寄稿・原文)


ついに100号

100号に到達した。

山の情報をタイムリーに出して皆さんに花のハイキングを楽しんで貰いたい。自分と同じ感激を味わって欲しい、というのが私の本音。

「100」は特に感慨も気概も無い。何故なら、単に通過点。休日に楽しい日々を送れるならそれで十分。皆さんにも教えてあげたいだけ。

仕事も遊びも一所懸命。ちょっぴり仕事は手を抜くこともあり、遊びは本気になっている。無理をしないことが明日への活力。仕事はだんだん忙しくなるが、自己管理能力こそ二十世紀に必要とされるものではなかろうか。

多忙の中の心のやすらぎは「山」にあり。

[くやしいよー]

ある日出社すると、机上にティッシュにくるまれた1センチくらいのがさがさした玉。紙切れにOLの名で「牛田山にありました、何ですか?」。

「うーん、もうちょっと緑色かと思うが、これはノウサギのフンだね。」「へえー、緑色もありましたよ。」「そうか、そうか、そうだろ。 えー、ノウサギの食物はだね…。」

「ネ、みんなー、ウサギのフンだって!」

何故か、OL達がクスクス笑う。そして、一人がそのフンをパクリと口に入れて食べてしまった。

[???]、京都みやげの五色豆だった。

その日、彼女達はそばに来ては「ウサギのフンねえ。」 (お前ら、覚えてろよ。)