黄昏時と宵闇の狭間。馴染みある者でさえ見分けられない。
今は彼誰時。
夜を経て明け方にもう一度。その時に尋ねてみよう。
彼が誰なのかを。
たとえその答えがどんなものであろうと――
「……許さないからね」
わたしから逃げたことを。
わたしに手をあげたことを。
わたしを信じなかったことを。
彼がどんな理由を抱えていようと関係ない。だって、彼はわたしの舎弟なのだ。