はじめに

 巷でRPGといったらば、コンピュータゲームの中の一ジャンルと見なされております。
どこぞの論評でも、「ボード上のテーブルトークRPGは進化してコンピュータRPGになった」的発言がなされていたと聞き及んでいます。
 真面目なテーブルトークプレイヤーの方なら、きっと仰有る事でしょう。
「退化の間違いだろう?」と。

 "一人でできるもん"なコンピュータRPGとは正反対な、他人がいないと遊べないテーブルトークRPG。今まで遊んできたこれらの資料が、その面白さを知る端緒となれれば、と思います。

テーブルトークって何?

 テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(以後TRPGと呼称)。
 様々な場所で様々な定義がなされております。従って、この場では説明を省きます。
(既にご存じの方は今更説明される事ではないし、初心者の方にとっては抽象的で退屈な説明になってしまうので)
 敢えて説明するならば、やってみないとわからん、この一言に尽きるでしょう。百聞は一見に如かずと言いますが、TRPGは実際にやって初めてわかるゲームです。

リプレイの事

 じゃあやってみましょう、と言える人はあまりいません。何故なら、TRPGには最低限かつ絶対に必要な物があるからです。それは一緒に遊んでくれる人(2人〜5人程度)です。マイナーゲームであるTRPGは、仲間(そして遊ぶ場所)を見つけるのに苦労する事が大変多いのです。(しかし最近はネット環境が整い、情報を得るのが楽になってきてはいるようですが)
 また、海の物とも山の物ともつかないゲームを、いきなり知らない人とする気にはなれません。そんな方々の為に、ここ10年ばかり、リプレイというものが盛んに紹介されています。これは簡単に言いますと、実際のプレイ状況を文章化したもので、その場の臨場感なども掴めるので、遊び方を知るにはいいと思います。(更にそれを小説化したものをリプレイ小説と呼びます)わたしも以前、初心者向けにリプレイのような物を書いた事があるので、興味があれば読んでみてください。(リプレイを読んでみる→こちら)

必要なもの

 人と場所とヤル気を確保し、遊ぶところまで漕ぎ着けた方が用意しておく物は、そんなに多くはありません。

サイコロ
遊ぶゲームシステムによって違いますが(カードゲームに花札、トランプ、UNOなどがあるように、TRPGにも色々なシステムがあります)、6面体(いわゆるサイコロと呼ばれている物)が2個と20面体(1〜20までの目が出る)が2個あれば、ほぼ全てのゲームに対応できるでしょう。
筆記用具
自分のキャラクターの状態を記録したり、覚え書きをつけたりするのに使います。
おやつと飲み物
別になくてもいいのですが、わたしは必ず用意しています。結構長時間遊ぶので……

あとはやるだけ

 というわけで、「突っ込め、GO!」です。習うより慣れろ。慣れてから考えればいいのです。遊んだ後にリプレイを読み直せば、前にはわからなかったその場の雰囲気も理解できる事でしょう。とにかくプレイしてみる。これに尽きます。

 (2003.10 文責:柳田久緒)