シャイニングスター教団

1.概要

 古い歴史を持ち、モーゲン光国の成立に深く関わっている。神々が光臨した時、最初にその導きをうけた人々が教団をつくったという伝説がある。モーゲン光国の光皇は基本的に世襲だが、後継者の決定には教団の思惑がかなりの割合で反映されている。

 教団自治領は国内でもかなり生産力が高いが、税は通常の半分以下で、その他にも様々な特権を与えられている。が、教団内の規律がかなり厳しい上、様々な義務を果たすことを前提としており、さほど優遇されているわけではない。

2.教団の神々

 原初の混沌とした世界に四神が調和と均衡をもたらしたとされている。

カナート
知恵と真実をもたらすもの。知識階級・職工を守護する。
象徴色:黒
ヴェーダ
命と戦いをもたらすもの。戦士階級・妊婦を守護する。
象徴色:朱
ファン・テトリン
変化と音楽をもたらすもの。商家・楽師・「路」を守護する。
象徴色:銀
モルタナ
愛と美と豊かさをもたらすもの。農家・漁師・子供を守護する。
象徴色:青

3.教団組織概略

 教団内には二つの職制クラスが存在し、それが更に4神、9の位階ランクに分かれている。全58階位が存在する。

<司祭>
大司祭

司祭長(以下、黒・朱・銀・青に分かれる)

主祭

上級司祭



助祭

待祭
司祭衣の基調は黒で、4神それぞれの象徴色による縁取りが入る。
<神官>
大神官

神官長(以下、黒・朱・銀・青に分かれる)

主教

上級神官

神官

奏官

典官
神官衣の基調は白で、4神それぞれの象徴色による縁取りが入る。

 この下に平信者―入信者と続く。

4.人名・用語豆辞典

司祭と神官
司祭と神官は基本的に同列である。司祭は民に身近な存在であり、その知識・技能・「力」をもって、神の力を直接的に伝える。良くも悪くも表に立つ役目を背負っており、地方神殿を巡回する事も多い。
神官は民の懺悔を聞き、祭事の手配や各ギルド、そして王家との仲立ちをする。儀式の時以外あまり表には出ず、一見地味な存在だが、国の中枢に通じる分その影響力は大きい。また、司祭への出動指示は主に神官の判断による。地方における司祭と神官の影響力とその力関係の比率は5:1だが、光都に近づくにつれ立場は逆転する。
大聖堂
光都のほぼ中心にある、教団の象徴。すでに失われた技術によって組み上げられており、大理石を剃刀の刃も立たないほど隙間なく積んで建てられている。その華麗にして荘厳な大伽藍は教団のみならず、光国の民にとっての誇りでもある。
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(図:大聖堂俯瞰図、及び断面図)
神々の伝説
『世界は闇と光で長い間混ぜ込まれていたが、西の空より四人の神が下り立って、闇と光、天と地、海と陸を分けられた。神々はその地で、まだ何を為すべきか知らぬ無知な人の子に、その叡智を分け与えられた。本(言葉)と杖(武器)、竪琴(歌)、それに麦と魚(実り)である。人は四つの力を得て栄え、神々を敬う事を誓った。
その昔、人は無知ゆえに野蛮な双子の神を祭っていた。しかし四人の神が現れてこの神々を遠くに追いやり、輝かしい光に満ちた人の国を造った。これがモーゲン光国(マテーノルージョ)のはじまりである。

長い平安な時の後、神々の国にて反乱があり、大いなる戦が始まった。戦いは長い長い間続いたが、ついに反乱を鎮めることができた。しかし、<大渦>をもって反乱を起こした神々を閉じこめた為に、四人の神は身体を捨てねばならなかった。今はその傷を癒す為に、平和になった神の国で身を休めている』
「精霊異端思想」
1000年ほど前にある司祭長が唱えた、「神の力に因らない精霊の在り方」についての思想。これについての著作「万物指向性論」は、第一級の危険思想として焚書になった。
邪神
かつて4神がこの地より追い払ったと伝えられる、土俗の神アマティラとイベルキューズの事。この2神を信仰するカスター地方の国々とは、常に争いが絶えない。