くぼた沖縄日記2001 トラブル・トラベル

 4月9日 ナビィの島は、坂道だった

沖縄旅行も10回目になった。伊丹から乗った飛行機、隣の席は75才の神戸の男性。独り身の気楽さで、旅行三昧。 沖縄も年に4,5回。かわいい女の子の写真を撮りに来るとか。 那覇での宿がいっしょとわかる。また、会いましょう。 

11時半に那覇到着。午後2時前の乗り継ぎ便まで、時間つぶし。 空港の中をうろつく。既にしまっているお店が数軒ある。 大丈夫か、那覇空港?!99年に新築したとこなのに。 今回の離島は大ヒット県産映画「ナビィの恋」のロケ地になった、粟国(あぐに)島。那覇からフェリーで2時間半、飛行機で25分ほど。 
 

和田誠イラストのシーサーが書かれた9人乗りの飛行機に、お客は4人。 荷物だけでなく、一人一人体重も量る。座席は勝手に交代禁止。 操縦桿のある、副操縦士の席に座りたかったが、パイロットの斜め後ろの席に決まる。 飛行機に乗るまでの、空港内移動バスの中で、島に工事で来ているおじさんと、たちまち仲良くなる。 今日は仕事が休みで、那覇に来ていたおじさん。 飛行機の席も、隣同士。「粟国なんて、何にもないよ〜。 泊まるところ、決まってるの?宿舎空いてるし、バイクも使えばいいよ〜」と、ありがたい申し出だが、それはちょっと危険でしょう。 
 

そして、問題発言「明日から、フェリーはドック入りして欠航だよ〜」 えっ!!そんなこと、全然聞いてへんやんか! フェリーは飛行機の1/3の料金。急ぐ旅でもないので、帰りはのんびりフェリーで戻ろうと思っていたのに。ああ〜、往復割引損した〜。 
 

午後2時半、かわいい粟国空港に到着。帰りの飛行機の予約のことが頭をかすめるが、民宿のお迎えの青年が待ってくれていたので、そのまま車に乗る。 部屋はバス・トイレ付き。自転車も自由に使える。ラッキー。 しかし、宿のとなりの沖縄電力は、なにやら工事中。うるさい。 宿の青年が、車で観光に連れていってくれるという。 明日自転車でのんびり回ろうと思っていたが、自転車では、ちょっときついらしい。

宿の青年2人と、車でお出かけ。島の観光ポイント、 風の強いマハナ岬、鍾乳洞の洞寺(てら)、ウーグ浜、最近の粟国と言えばの製塩工場、そして「ナビィの家」とめぐる。 製塩工場で、かわいい塩の袋をもらう。海水から、大変な手間と時間をかけて出来るこの塩は、真っ白ではなく、生成り色。ミネラルたっぷり、日本で1番高い塩のひとつ。 「ナビィの恋」撮影当時、人が住んでいたお家も、今は無人。 雨戸が閉まり、人の気配がない。映画では実に居心地良さそうで、あそこで昼寝がしたいと思ったが、別の家みたい。
 

宿に戻り、一服。今度は自転車で出かける。 粟国島は、1番高い所が西端のマハナ岬の海抜96m。そこに向かって、ずーっとゆるい傾斜がついている。 郵便局に行こうと、坂道をこいで登る途中、力尽き自転車を降りようとして、足がひっかかり、あれあれっ?と言うまに、ぽってんとこける。一瞬、青空が見える。 痛った〜!肘をすりむき、膝を打つ。 トラックの運転席から、大丈夫?とおじさんが声をかけてくれる。 ううう。あんまり大丈夫じゃないけど、大丈夫です。 
 

たどり着いた郵便局は、欲しい切手が売り切れで買えず、へなへなと宿に戻る。
 

TOP PAGE     NEXT→