くぼた沖縄日記2002 「ジェットコースターな日々 毎日がお祭りさっ!」

 3月7日 1日目 ★職人の午後/模合な夜 with骨付きハム

いきなりスーパーシートである。ほほほ〜、よくってよ〜って、よくないっ!JALのバーゲンセール、やっと電話がつながったら、もう普通の座席がなかっただけだ(泣)。大阪・伊丹発−那覇便は満席。アナウンスでは、京都の紫野高校と大阪の清風高校の修学旅行生も乗っているらしい。一時テロ事件で激減した沖縄への修学旅行や観光客も、今年になって戻ってきたそうだ。のど元過ぎればってやつか?空爆、まだやってるのに。

飛んでしばらくすると、年季の入った女性パーサーが、1列ずつ「この度は、スーパーシートをご利用いただき…」と
あいさつにまわってきた。「女将あいさつ」ってところね。軽食が出て、最近友人Iと始めた短歌ごっこのため、五七五七七と考えながら過ごす。

昼過ぎ那覇着。どーだ!ピーカンじゃないか!しかし、10日ほど前に来た人の話では、「暑くて暑くて、みんな半袖」のハズだったが…。話をする人みんな、「昨日からまた寒くなった」。といっても、コートはいらない。長袖Tシャツに上着がちょうど。

いつもの浮島通りの新金一旅館。近所でまずは沖縄すばを食べる。沖縄のエキスパート、JTAの機内誌の編集をしている編集室りっかの妹尾さんが、前もって紹介の電話を入れてくださった「金細工(かんぜーく)またよし」さんに電話して、工房におじゃますることに。

ケーキを持って、首里石嶺町の工房へ。住宅街の工房には、又吉さんと修行中の青年、芸大生の女性、大阪生まれの新垣さん。見ていると、「どう、なんか作ってみませんか」とお声がかかる。銀の針金を型にあて、金槌で叩いてブレスレットを作る。銀がこんなに柔らかいとは思わなかった。みなさんからすごく上手とほめられ、いい気になる。

銀を溶かして、ペンダントトップも作らせてもらう。居心地の良い仕事場。すっかり長居してしまう。お金なんてイイですよ、ええ〜!?ということで、結局タダ。これもりっかの妹尾さんの、日頃の誠実さのおかげです。又吉さんが門のところまで、きれいなノラネコ付きで見送ってくださる。ありがとうございました。このブレスレットとペンダントは、この後旅行中ずっと身につけて、会う人ごとに見せびらかす。

今晩のお楽しみ、「料理工房・てだこ(^o^)亭」での模合に出かける。主の飯塚未登利さんとは、去年初めてお会いして、すっかりお友だち。私は「ゆりこねーねー」と呼ばれているのだ。へっへ〜。ほぼ1年ぶりだけど、メールのやりとりと彼女のHPを見ているので、そんなに時間がたったような気がしない。でも、やっぱり直に会えて、すごく嬉しい。

模合(もあい)とは、沖縄では大変ポピュラーなお仲間による、金融システムのこと。メンバーが、月に1回定額のお金を出し合って、順番にそれを受け取ってゆく。金額はピンからキリまで。5000円くらいから中には100万単位のものもあるらしい。文房具屋さんではちゃんと「模合帳簿」も売っている。集まるついでに、みんなで飲んだり食べたりするのである。なぜか、沖縄では友達関係にお金をからませる。

もちろん私はメンバーではなく、ゲスト参加。今回の模合は、みんなでパンを作ってたべる模合、おいしいハム付き。次々にメンバーが現れ、順番にパンをこねる。スコーンも作る。パンを焼いているうちに、迫力の骨付きハムも現れる。おいし〜。

今日のメンバーは、未登利さんの御主人あきさんを除いて、全員女性15人ほど。出版社勤務、ネイルアーチスト、市会議員などなど、みなさん、このお店の常連さんでお友だち。わいわいわいわい、しゃべるしゃべる。沖縄の人は、老眼が早いんだって。紫外線のせいかね?ステキな市会議員、高里すずよさん。こんな人が市会議員さんならいいなあ。一足先に帰るすずよさん「くぼたさん、また来月ねえ〜!」

お腹も気持ちも満腹。12時までおしゃべりして、未登利さんからトルコキキョウとカモミールのお花をいただいて帰る。

 料理工房・てだこ(^o^)亭 地中海・イタリア家庭料理
 那覇市松尾2−11−4 TEL 098-860-0150
 火・水・木 正午〜16時/金・土 19時〜21時

              TOP PAGE   NEXT→