「くぼた沖縄日記2002-2 半袖で行こう!連日お友だち大感謝デー」
10月28日 最後の目 ★ガジマルの下で
楽しいことはあっという間。もう夕方5時の便で帰らなくては。買い出しに行かなくちゃ。宿の方に教えてもらった安いスーパー近所の「カネヒデ」を目指す。
道端で子猫を抱いてしゃべっているおばさん。そばに行くと、家の中にいたおばさんから「子猫もらって」と言われる。「もう、増えちゃって!」なるほど、家の中にざっと見たところ大小6匹はいますね。旅行中なのでと断って、猫を触らせてもらう。市場で働いているという飼い主のおばさんから、大福餅をいただく。ラッキ〜!
そのまま歩くものの、スーパーは見つからず。道、間違えたね。ま、ええわ。裁判所の横を通り、中央公園。ガジマルの並木。木陰にあったベンチに座る。穏やかに空は晴れて、優しく風が渡る。ガジマルの葉がさわいで、キラキラと光が揺れる。なんてきれいなんだろう。印象派の絵みたいだ。ベンチに寝ころんで、うっとりする。グランドの向こうで、キャッチボールするパン、パンという音だけ聞こえる。
お友だちと会って、おしゃべりしたり、なにかしたりするのはすごく楽しいけど、こうやってひとり知らない場所で風に吹かれるのも大好き。ガジマルの揺れる気根を見上げながら、とても解放された気持ちになる。
駐車場にいた三毛猫姉妹と目があって、「なんかちょうだいよう〜」とハモられる。はいはい。エサをやって、なでなで。
結局いつものスーパーで買い出し。重い…。栄町市場にも寄ってみる。中にある、かわいい休憩所で休む。手作りのお店紹介の看板がある。きっと、観月会でお会いした人たちが作ったんだろう。のんびりしてるうち、お昼ごはんの約束の時間が迫る。荷物を宿に置きに戻り、またまたみえこちゃんと「koba's」。今回、みえこちゃんとkoba'sのシェフには、5日間のうち3回、未登利ちゃんには2回会っている。付き合ってくれて、ホンマおおきにね。
デジカメは便利。ファイルを見せて、旅の報告が出来る。糸満の魚、オジィ、食べたもの、昨日の産業まつりやBBQパーティーの様子、何枚かおきに猫。もう、猫ばっかりと言われる。
飛行機の時間が来るまで、またシェフ、みえこちゃんと3人でしゃべる。私たち、しゃべる事って、エンドレスであるよねえ。ドアの外までシェフが見送ってくれて、じゃあ、また来年。
適当に角を曲がって、宿に向かっていると、あ、吉川さん!吉川さんのお店って、こんなに近かったのね。コーヒーでもと声をかけてくださったが、時間がないので辞退すると、飛行機で食べてねとケーキをいただく。ふと、お店の中を見ると、なんとタマちゃん!もう、お友だち数珠つなぎ。
バスの時間までずいぶんあるので、エイヤっとタクシーに乗る。「空港まで」「どちらへ行かれるんですか」「いえいえ、大阪まで帰るんです」「私、昔長岡京に住んでたんですよ」と運転手さん。あれま。私も7年いたんですけど。「馬場に住んでました」ひえ〜。沖縄のタクシーの中で、なんちゅうローカルな話題。高校の友だち、懐かしいやろ。馬場やて。おりょうの家のあるとこやんか。シートに背中を付けることなく、乗り出して運転手さんとしゃべる。最後まで、しゃべりづめやったなあ。空港に着き、お楽しみの時間は終わり。ああ…。半袖で帰ったら寒いやろな。