くぼた沖縄日記2005 八重山久しぶり〜 小さい島に行きたい

 

10月15日 風は牛の香り 黒島揺れる

 

ちまちま貯めて手に入れたマイレージ特典(タダ)チケット。どうせなら一番遠い石垣だー!なんと5年ぶり。黒島、鳩間島、竹富島と八重山小さい島めぐりをすることにする。鳩間島は初めてだ。

 

 

はるばる来たぞ感いっぱいのかわいい石垣空港。台風はそれたものの、どんより曇って気温もそれほど高くない。船の時間まで、市内の商店街あやぱにモールをぶらつく。あっちもこっちもドラゴンフルーツを売っている。この数年ですっかり定着したか?見覚えのある小さなお店。ちょっとさびれた感じもして、全体の印象はあんまり変わっていない。

 

船に乗る直前雨がぱらつく。後部の甲板席に座る。台風の影響だろう、波が高い。ざっぱんざっぱん波をけたて盛大に揺れて、ちょいとしぶきもかかりながら30分で黒島到着。同じ船で来た女性と民宿のどかの迎えの車に乗る。宿のご主人宮さんに、泳いでも大丈夫だろうかと聞くと、今日は波が高いし、泳がない方がいいでしょうと言われる。

 

とにかくお昼ご飯にしよう。宿の自転車で友達のYさんオススメ、食堂はとみを探す。島の人には必ず、旅行者にはできるだけ、一人あいさつ強化運動だ。御嶽の神様にもごあいさついたします。5年のうちに、新しいお店や宿が増えている。八重山は人気なのだ。お、ここが民宿イリムティヤか!噂には聞いていたが、ううむ、廃屋かと思った。ここに客を泊めるとは大胆な!はとみで野菜そば(もちろん沖縄そば)を食べる。

 

大阪から九州を経て、船でやって来た若い女性と一緒に、黒島研究所にウミガメを見に行くことにする。前にはなかった「カメのエサ」を売っていて、それで味を占めているのだろう、私たちの足音に反応して、子ガメたちはもう大騒ぎ!でも、あげない。中カメたちは、1匹ずつジャストサイズのタライに入れられている。あんな目の前に壁があって、カメは目がおかしくならないのだろうか。前にも後ろにも動けずかわいそうだ。目下のマイブーム手ぬぐい。欲しかった柄は売り切れていたのだがウミガメ手ぬぐいを買う。

 

女性と別れ、一人で自転車を漕ぐ。道の両側に牧場が広がる。黒島といえば牛。人口の10倍の牛がいて、それは黒毛和牛とよばれる肉牛だ。野良クジャクが点々といる。以前小浜島で、ホテルから逃げ出し野良化しているクジャクを見たが、それが黒島まで海を渡って来たのだろうか?クジャクって、そんなに飛べるのか?ここにいるオスのクジャクは、飾り羽がすり減ったのか短い。そんなことでメスにアピールできるのか?

 

牛の世話をされているおばさんと目があって、しばらくおしゃべり。生後1週間ほどの子牛がいて、お乳しか飲めないのだが、お母さん牛のマネをして牧草をくわえているのがとてもかわいい。でも生き物相手の仕事は休めないから大変だなあ。おばさんから、クジャクが増えて問題になっているという話を聞く。クジャクがふんをしたまわりの牧草は、牛が嫌がって食べないそうだ。展望台からの眺めがいいから、行ってみたらと勧められる。出来たんだ展望台。

 

 

とても立派な歩道付きの道路も出来ている。さえぎるものもなく強い横風にあおられて、何度も自転車のハンドルを取られそうになり恐い思いをする。展望台到着。高さはそんなにないのだが、なんせ真っ平らな場所なので、見晴らしは上々。360°ぐるりと海が見える。あ〜、牛ばっかり。

 

 

7月にオープンしたての宿は満員。一人旅はみんな相部屋。食事時もにぎやかだ。泡盛飲み放題!おいしい食事。食事が終わってもだれも部家に戻らず、食事の時の席のまま、半分がトランプ組で大騒ぎ。もう半分はゆんたく(おしゃべり)組。私の席はゆんたく組。東北から九州まで日本各地から集まった女性8人で飲みながらしゃべる。それぞれあちこち八重山を回っていて、情報交換。竹富の某民宿のヘルパーが最悪との情報。こういう悪い話はあっという間に広がる。宿のためにならない劣悪ヘルパーはさっさとクビにしなきゃ。途中で宿の工事をしているおじさんが、「よっぱらいで〜す」と現れる。

 

 

トランプもゆんたくもまだまだ盛り上がっている最中、な、なんと地震!急いでテレビをつけると

「0時50分八重山地方に地震 震源は与那国島近海 石垣島地方震度3 津波の心配はなし」と出る。よかった。一同こんな真っ平らな島で津波がきたら、どこに逃げればいいんだと話す。

 

 

民宿のどか 竹富町黒島797-3 0980-85-4804

 

味処はとみ 竹富町黒島1819 0980-85-4265

 

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