くぼた沖縄日記 2006  みんなで沖縄 ツアコン編

 

★4月3日 那覇の青空 夢の時間

 

もう今日は帰らなくてはならない。さっき来たとこなのに。ああ、つまらんのー。大(中)浴場に同室のGと行く。那覇のホテルに珍しく、ここには大浴場があるのだ。デジタルの体重計があるのでちょっと乗ってみる。えええ〜、体重が見たことのない数字に。減っている!壊れてないかとGに尋ねると、彼女はいつもの体重らしい。どうしたんだろう。なんかのごほうびでしょうか。

 

 

朝ご飯は遅めの9時にしたので、もうレストランはがらがら。ゆっくり食べる。部屋に戻ると、あれ、誰が鍵持ってるのん?あーっ!フロントに電話して、鍵を開けてもらう。すいません。つい人まかせで気がゆるみました。

 

 

飛行機は午後2時。それまで国際通りと市場周辺をぶらつきましょう。わ、ええ天気!そこここに咲いているブーゲンビリアがすっきりと青空に映えて鮮やかだ。ああ、爽やか!こんなに気持ちいい那覇は、初めてかも知れない。今まで、梅雨明け直後が沖縄のベストシーズンと固く信じていたが、泳ぐのでなければ今頃が一番気持ちよく過ごせるかもしれない。

 

 

 

国際通りから市場本通り、牧志の公設市場へ。野菜にお菓子にお肉お魚。田芋、ピーチパイン(これは私も初めて見た)、ムーチー(沖縄のお餅)からヤギ肉、巨大な真っ赤なかまぼこ、水族館で見た原色の魚やセミエビ、イラブー(エラブウミヘビ)の燻製。珍しいものだらけで、みんな楽しそう。市場が嫌いな女はいないと思う。ひとしきりここでもお買い物をする。

 

 

さらに平和通りから農連市場、壺屋の入り口あたりまで歩く。本日4月3日でシーサーの日だ。シーサー作家のMITSUOさんのギャラリーにも行く。欲しいおみやげが違うので、一旦解散。楽器好きのGと私は三線屋さんへ。Gが国際通りで見かけて買おうかと迷っていたミニサイズの三線は、おみやげ物だったようでこの店には置いてなかった。試しにどうぞと三線を貸してくれる。Gが爪弾いて、ちゃんと形になっているとほめられる。

 

O、Cと合流して、四人で久高民芸店に行く。今度は陶器の工房を見に読谷あたりに行ってみよう。さ、ホテルに戻らねば。私たちが最後だった。みんな、とんでもない荷物になっている。ここで、メンバーからごくろうさんのプレゼントをもらう!ひゃあ!なんの事故もトラブル(鍵は閉じ込めたが)も、文句の一つもなく、幹事思いの優しい人ばっかりで、こんなにラクチンやったのに、申し訳ない。私のお友達は、なんて上等な人たちなんやろうと感激する。

 

 

モノレールを乗り過ごし、空港でちょっと急ぎ足。カウンターに飛び込んで、チェックイン。「7名様ですね」と言われ、えっ!?と思う。さっきまで「9枚ください」「9人です」と言い続けていたので、虚をつかれた。ああ、ここからは7人なんだと急に寂しくなる。出発口で羽田に向かう2人と別れる。

 

 

神戸空港着。話には聞いていたが、小さい。ここで福井に帰るOと別れる。彼女は行きに前泊してるし、大阪から特急で帰らなければいけない。ずいぶん高い旅行になって、悪いなあと思う。残った6人で初めての神戸空港でお茶をする。まだまだしゃべることはあるのだ。

 

 

楽しいことはあっという間だなあ。なんだかみんな、沖縄病にちょっとずつ感染したみたいだし(ふふふ)、私も案内し足りない。栄町市場に行ってないし。また、行こうね!旅は一人か、気のいい同性の友人と行くのが一番だ。今度はもっと大きなバッグ、キャスター付きで。

 

 

その後の話

旅行から戻った後で、備瀬集落を歩いていた時、きしもと食堂でジェラートを食べていた時、民謡酒場にいた時、亡くなったTが一緒にいたよというメールをGがくれた。レゴでロボットを作っていたTからもらった、小さなレゴのカタツムリを、Hが旅行に持ってきてくれていた。そうか、いてくれたのか。旅行が決まってから、旅行が成功するように、事故がないように、頼むで!と毎晩Tに言い続けていた。なんでやねんって言うてるやろうなあと思いながら。私らがあんまりしゃべり倒すので、側にいてほとほとうんざりしたでしょう。おおきに、おかげで楽しい旅が出来ました。

(敬称略)

         

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