ピーカンの神戸を発ち、台風７号のためどんよりと曇った那覇に着く。むむむ台風…。ずっと晴れが続いていたので、嫌な予感はあったのだ。花嫁・三枝子ちゃんに、台湾の横あたりで止めておくようメールしたのだが。
今回の旅の目的は、そうです目的があるのです。披露宴出席！さらに１０月下旬に予定の、友人たちとの旅行の下見もするのだ。すごい。２つも！
沖縄の披露宴出席…（うっとり）。ああ、こんな機会が巡ってくるとは…。１０年来のお友達、三枝子ちゃんが「くぼたさんも参加しますかぁ？」とメールくれたのだ。行かいでかっ！
式の日取りが決まって、即飛行機と宿を予約。夏休みにかかるせいか、いつもより飛行機が高い。宿はお気に入りの民宿がコインクーラーなので、今回はホテル。こちらは３０日前予約で格安。モノレール駅からも近く、国際通りも充分徒歩圏内。直前の頼みにもかかわらず、禁煙ルームに変えてくれた。
ホテルに荷物を預け、まずは首里へ。モノレール首里駅の階段を降りたとたん、タクシーから声がかかる。ちっ。観光客と見破られたか。乗りませんよ。ランチのためのお店リストを片手に、龍潭通りへ。「
ふじのや」という定食屋さんに入ってみる。もう午後２時で、お客は私だけ。テレビの台風情報を見ながら野菜チャンプルー定食を食べる。お店もきれいで、おいしい。首里のランチはここにしよ。
若い女性が２人入ってくる。常連さんらしく、お店の奥さんと話が弾んでいる。彼女たちには、パッションフルーツがサービスだ。さて。出ようとして奥さんに声をかけると、なぜかそこから若い女性達も話に入ってきて、４人であれよあれよとしゃべってしまう。私にもパッションフルーツが出てきた。
彼女たちはすぐそばの沖縄県立芸術大学で琉舞を専攻している学生で、片方の女性は大阪の人。このあと琉舞用の髪（ウチナーカラジ）を結うテストだという。研究発表もあるので、機会があればぜひとブログのＵＲＬも教えてもらう。楽しく話して別れる時つい、じゃあ、またね！と言ってしまう。
守礼門をくぐり、真珠（まだん）道の石畳を下る。雨が時折ぱらついて、写真が撮れない。雨が強くなって、しばらくガレージで雨宿り。雨は上がったものの、濡れた石畳道は滑ってちょっと怖い。
そろそろ歩いていると、後ろから水色のランドセル、左手に黒い傘、右手にセミを持った３年生くらいの女の子に「大丈夫？」と声をかけられる。「私もさっきひっくり返りそうになった」しばらくしゃべりながら一緒に歩いていると、「休憩していこ」と道の脇の金城村屋に誘われる。
ランドセルと傘を放り投げ、セミを私に持たせると、女の子（まーきー）は、村屋の梁にぶら下がったり、柱を登ったり。「カメラ撮っていい？」と聞くので、いいよと渡すと、部屋のあちこちを撮っている。毛虫いるよと教えると、毛虫の接写に励んでいた。後で見ると、毛虫が多数連写されていた。うちのデジカメ、連写できるんや！知らんかった…。
まーきーと別れ、下った石畳道をまた上り、ぶくぶく茶のお店「嘉例山房（かーりーさんふぁん）」へ。ぶくぶく茶は、みんなとのお楽しみにとっておこう。
暑いので、ぜんざいお願いします。すぐ後に入ってきた女性達がぶくぶく茶を頼んだので、勝手に見学。ここのぶくぶく茶はセルフ。自分でシャバシャバと泡立てる。ほうほう。
モノレール儀保駅に向かって歩く。立派な門に「尚」の表札。これは、懐かしの「松山御殿（まちやまうどぅん）」では。大好きだった「松山御殿」。琉球王朝最後の王の三男尚順の住まいで、明るく広い庭に温室や神聖な泉もある、それはそれは素敵な場所だったのだ。今はレストランやマンションが建ち、お庭は当時の1/8ほどになってしまったとか。
ううむ、残念じゃと思いながら歩いていると、制服を着た女子高生が二人。片方はおにぎりを食べながら（これは許そう）、もう片方はお箸を持ってお弁当を食べながらにぎやかに歩いている！中国か！？
モノレールの中で、「サマーフェスタ２００８ ディアマンテス ライブ」のポスターを見つける。明日の夕方だ。場所はモノレール赤嶺駅そばの防衛省那覇基地。タダだし、行ってみよ。
晩ご飯は、バスに乗って宜野湾大山の「レストランkoba’s」へ。シェフとしゃべりまくって、思いっきり食い倒れてまたバスに乗る。どう見ても私が降りる泊高橋なんだけど、アナウンスと表示はひとつ手前の上之屋。沖縄のバスは油断できない。
※後の話 首里で出会ったマーキー、JALのHPのコラムに写真で登場していてびっくり。
ふじのや 那覇市首里当蔵町１−１ ０ TEL ０９８−８８５−５２２２
嘉例山房（かーりーさんふぁん） 那覇市首里池端町９ TEL ０９８−８８５−５０１７ 水曜定休
レストランkoba’s 宜野湾市大山１−１２−３２ TEL ０９８−８９０−３５３６ 火曜定休