くぼた沖縄日記 2008 ニービチ グスージ マギスージ
★7月20日 てんぶす3階通路にて
3泊なんてホントにあっという間だ。昨日の披露宴でもらった、花嫁・三枝子ちゃん手作りのドーナツを(どんだけ作ったんだ!?)、おめざに食べる。ゆっくりとホテルをチェックアウト。荷物を預けて出発。
なにもここまでというくらい、晴れ上がる。直射日光が…。信号が変わるのを日陰で待っていると、横にいたおばさんと目が合う。「もう、こんな暑いなんて。今年は特に暑いよ〜」持っていた小さなうちわで扇いでさしあげる。
ホテルのすぐそばにある食堂「ミカド」。いつ見ても開いていてるなあと思ってたら、24時間営業だった。朝9時半でも午後3時でも夜中の1時半でも、老若男女のお客さんがちゃんと入っている。地元のみなさんでごったがえす前島のスーパー「ユニオン」へ。ちょっとだけ買い物。マイバッグ持参で2円引き。
国際通りは日曜で歩行者天国。「てんぶす那覇」でガラス工芸体験をしている人たちがいたので、しばらく見学。実際にガラスを吹いたり、形作ったりするのはほんの短い時間のようだ。他に紅型、琉球漆器、首里織りや壺屋焼きの体験もできるようになっていて、各々の部屋の中でちらほらと制作中の人が見える。
お昼は3階にある沖縄家庭料理のランチバイキング「沖縄食彩 あじまあ」へ。ずらりと並んだ料理はすべて天然調味料使用。ゴーヤーチャンプルー、クーブイリチー(コンブの炒め煮)、パパイヤイリチー(パパイヤの炒め煮)、野菜の煮物、シブイ(冬瓜)の酢の物、モズク酢、モズク・紅芋・ヨモギの天ぷら、ニガナのサラダ、生野菜のサラダ、ジューシー(炊き込みご飯)、お汁、デザートのぜんざいにコーヒー、紅茶まである。
サラダ用の野菜の中に、皮がきれいなピンク色で薄くスライスされた見たことがない物が。レンブというフルーツだそうで、実物がひとつカウンターに置いてある。高さは7pくらいで、かわいい洋なし型、つやつやと皮が光っている。試しに食べてみよう。
どれも優しい味で、とてもとても美味しい〜!大当たり〜。初めて食べたレンブは、ほんのり甘酢っぱくて、水分が少なく、しゃりしゃりとした食感。レンブもジューシ−もおかわりしよ。お店の方とお話しすると、席も取ってくださるとのことで、ここでの昼食も決定!さ、飛行機の時間まで、どっかでお茶しながらハガキでも書いていよう。
気分良くお店を出ると、下から太鼓の音が聞こえる。見るとこの炎天下、1階の広場でエイサーを踊っている。さっきお店の中でも聞こえていた太鼓は、これだったのか。
3階の通路から、高みの見物をしていると、横にいたおばさんから「色白いねえ」と話しかけられる。二人づれのそのおばさんたち、思いついて下のエイサーが見やすいように、ベンチをずりずりと引っ張ってきて、「あんたも座りなさい」エイサーはしばらくして休憩になったが、おばさん達との話は終わらない。こりゃ、お茶はなくなったな。
私に話しかけてきたおばさんが中心になり、戦争中台湾で安全に暮らしていたのに、みんなの反対を押し切って、沖縄に戻った親戚の女性がひめゆり学徒隊で亡くなったこと。
嘉手納基地で働いていた時、その頃手に入らなかったシャンプーや洗剤のプレゼントをだしにしてフィリピーナから交際を迫られたこと。さらに東京にいる大金持ちの親戚のこと。
日本食が嫌いでマッシュポテトにグレービーソースをかけたのが好きなことなどなど、聞きまくる。オレンジオレンジは、オレンジレンジだけど、まあいいか。ああ、もう飛行機の時間です。おいとまいたします。お元気で!
夕方6時、那覇より暑い伊丹に着く。食べそびれたスナックパインを持ち帰り、マンゴー買い忘れた…。終わり
沖縄食彩 あじまあ 那覇市松尾3−2−10 TEL 098−862−5422 無休