沖縄日記番外編 フランス日記2011

★6月10日(金) パリ パッシー地区・空港

最後の日。午後2時には空港に向かう車に乗らなくてはいけない。16区のパリ有数の高級住宅街パッシー地区へ、ギマール設計のアール・ヌーボーを見に行く。

おおっ、ここにもマルシェが。これで通算3マルシェ。並んでいる品物は、どこも同じようなものだが(やっぱり頭付きウサギ肉も並んでいる)、高級住宅街だけあって、値段がちょっと高い。

次々とギマール設計の建物が現れ、門扉が、壁が、ドアが、ベランダの柵がくねくねと過剰に装飾され、ヌーボっている。通りの名前を書いたプレートの形も文字もアール・ヌーボー。

二人できょろきょろうろうろしていると、道に迷ったと思われたのか、年配のマダムから「この通りはアガー通りっていうのよ。ここら辺はとってもきれいで素敵なところよ!」と言われる (たぶん)。はい、おっしゃる通りです。

☆ 

近くの小さなスーパーで飲み物を買う。ヘブライ語と思われる表記の商品があって、このあたりもユダヤ系の人が多いのかも。やっぱりユダヤ系の人はお金持ち?パン屋さんで食べ物を買い、近くの戦後に出来た新しい教会のベンチで食べる。

 

最後にル・コルビュジェ財団の建物の外観だけ見て、ホテルに戻ることにする。最後のメトロ。この旅行でメトロには計18回乗った。車内でギターを弾きながら歌っていたり(これは違法)、でっかいシェパードを連れて乗っていたり、マダムたちはナマ足なのだとわかったり、スリに気をつけろとさんざん言われたりガイドブックで目にしたが、そんなこともなく、楽しい観察時間だった。

空港へ向かう車は、私たちの他にオペラ周辺で2組4人を次々ピックアップ。ああ、ドアマンがいる。私たちのホテルとえらい違い。ポーターもいなかったし。市内中心部はどこも渋滞。すでにバカンスの大移動が始まっているらしく、50分ほどで空港に着くはずが、1時間たってもまだ高速にすら入れない。

空港で免税品の申告が私だけないので、ひとりイスに座る。一緒に車に乗って来たご夫婦の荷物の多さと、レシートの束を見て驚く。あの大小いくつものスーツケースには、ブランド品がぎっしりに違いない。

 

空港内で最後の買い物。ユーロを残してもしょうがないので、せっせと使う。最後にコーヒーを飲んだら、0.85ユーロ(約100円)が残った。あー、面白かった!!Hはフランスの人々と神様から大いに愛されていると思う。彼女はこれからも何度もフランスに来るだろう。私もまた来よう。   

<おわり>

 

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