沖縄日記番外編 フランス日記2011

★6月9日(木) パリ サン・ジェルマン・デ・プレ、マレ地区、デパート

サン・ジェルマン大通りに近い、シトー派修道院を2008年に修復した建物を見に行く。そもそもロマネスクがマイブームになったきっかけが、シトー派の修道院だったのだ。パリにもあるとわかってうれしかった。

☆ 

想像していたよりずっと大きな建物。今は「コレージュ・デ・ベルナルダン」という文化施設になっていて、コンサートや展覧会、様々な講義などが催されている。おおお、美しい交差リブ・ヴォールト!まるで石の林のようだ。

シテ島の巨大なノートル・ダム大聖堂を眺めつつ、橋を渡り 、なんとなく気になって小さなサン・ジュリアン・ル・ポーヴル教会に入る。中はほんとに小さくて、イコンが飾られていて、なにやらビザンチンのかほり。(帰ってから調べると、パリで一番小さくて、最も古い教会のひとつだった。ダンテも通ったとか。現在はギリシャ正教の教会)その向かいにも教会。まるで京都の寺町のよう。

 

またシテ島に渡り、アジサイが盛りの常設の花市場を見ながら、サント・シャペルへ向かう。中に入るのにセキュリティチェックがあってびっくりしたが、これは同じ敷地に最高裁判所があるため。美術館並みに入場料がいる。

天井が低く薄暗い1階礼拝堂から狭い階段を上ると、2階礼拝堂には、天井からびっしりのパリ最古のステンドグラス。劇的な効果。椅子に座って双眼鏡で見る。

界中からの観光客がたてるがやがやした声に「シーッ!、メルシ」とマイクで係員のおじさんの注意が飛ぶ。静まり返る礼拝堂。しかし、ここは今も生きている教会なんだろうか?並んでいる椅子の配置が、内陣に向かっておらず、ステンドグラスを眺めるように、身廊の壁に沿って並んでいる。

セーヌ川を反対側に渡り、マレ地区へ。食べたかったファラフェル。テイクアウトは行列。私たちはお店で食べることにして、ファラフェルとフムスのセットを頼む。ピタパン付き。ファラフェルはユダヤというか中近東の食べ物で、ヒヨコ豆をマッシュして、丸めて揚げたもの。てっきりひき肉も入っているのかと思ったが、豆と玉ねぎ、たっぷりの香辛料だけらしい。香ばしくておいしい。フムスはこれまたヒヨコ豆をオリーブオイルなどとペーストにしたもの。

この辺りは、ユダヤ人居住区でユダヤの星が付いた建物が並ぶ。黒い帽子のラビの姿をちらっと見かける。

近くの16世紀に建った貴族の館のカルナヴァレ博物館、さらにきれいなヴォージュ広場の一角にあるヴィクトル・ユーゴー記念館とはしご。

ここらでお土産も買わねばと、オペラにあるデパートへ。木曜は営業時間が夜9時までと長い。プランタンの展望テラスから、パリの街を眺める。あれが凱旋門かぁ。あるのはわかった。

隣のラファイエットに行き、大きな鋼鉄とガラスの美しいドームを見上げる。Hが買い物の免税書類の作成をしている間に、あたりをうろつく。この免税手続きサービス、デパートの一角に、日本人用、韓国人用、中国人用、台湾人用、タイ人用とコーナーが作られている。ちょうど中国人の団体さんが来ていて、そのにぎやかなこと!あんまりうるさいので、その中にしばらく紛れてみる。

☆ 

今日の晩ごはんはデパートのお惣菜にしよう!と食品売り場へ行く。そしてここでもフランス人のサーモン偏愛を確認。魚売り場のサーモンの占める割合ときたら!さらに、日本ではありえない、サーモンのにぎりだけ10貫入ったパック(16ユーロ1900円くらい、高っ)。別の 所では、サーモン細巻+サーモンにぎり+サーモン刺身の「サーモン祭り」状態セットや売り場冷蔵棚1段まるごとサーモンというのも見かけた。フランス人、どんだけサーモン好きなんだ!?

 最後だから、安くなっていると言われ(どこも一緒だ)、タイ料理のサラダと焼めしをテイクアウトする。どちらもおいしい。フランスで食べる料理、量 が多すぎるのが難だが、どれもおいしいと思う。

 旅行中この日が一番歩いていて、Hのケータイの万歩計によれば1万9517歩。街歩きの神様・林丈二さんに比べたら少ないと思うが、ま、あほほど歩いてます。

 

 

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