沖縄日記番外編 フランス日記2011
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★6月8日(水) パリ ミュージアム・パッサージュ・教会
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ホテル近くのマルシェを見た後、日曜に行けなかったギュスターブ・モロー美術館へ向かう。メトロの乗り換えも慣れてきた。
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モローが暮らした邸宅が、そのまま美術館になっていて、壁一面の油絵の配置も、デッサンの展示方法も画家本人生前の指示のまま、寸分違えず置かれている。膨大な量の油絵・水彩・デッサン。で、描きかけのものだらけ。なぜだ。あまりの量の作品群に気おされて、デッサンを見る気が失せる。
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モローと言えば「出現」。世の中に2枚ある「出現」のうち、1枚がここにある。なのに、サイズが大きくないからか、なんというか並みの扱いなのだ。本人がここと決めたのだから、彼の中の「出現」はそれほどでもない作品だったのか…。
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絵画展示室の3階から4階に上がるらせん階段も、モロー自らが増設したという。このらせん階段が、この美術館のキモじゃないかとも思えた。床の切れ込みの形が、すごい!(おまけ写真館をごらんください)
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パッサージュに行く。18世紀末から19世紀はじめに作られた鉄とガラスでできたアーケード。そぞろ歩きながら小さな買い物をする。おもちゃ屋さんの子供用のコスチュームが、女の子はお姫様、男の子が騎士とナポレオンというのがフランスらしい。
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サロン・ド・テで軽い昼食。キッシュがおいしい。隣に座った男性二人が、お茶も水もなしでケーキだけを食べる。うむむ。
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次から次へといくつものパッサージュを通る。今までになく多くの日本人と会う。ここはメジャー観光スポットなんだ。そして場所をとらないらせん階段は小さな店舗向きなんだろう、ここはらせん階段の宝庫。らせん階段のミニチュアを置いている店を見つけ(売り物かどうかは不明)、二人ともすでに「らせん階段萌え」になっていて盛り上がる。
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パレ・ロワイヤルを抜ける。回廊のある庭園では、ペタンクをするおじさんたち。中庭にはストライプの付いた円柱が並ぶオブジェ。その一角に四角いフェンスがあり、人だかりがしている。真ん中に、数メートル下から円柱が建っていて浅く水が流れている。コインを投げてその円柱に乗るとまたここに来られるらしい。落ちた水の中のコインを 長いひもに付けた金属片を操って拾っているおじさんがいて、そっちの方が気になる。
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ルーブル美術館のガラスのピラミッドを眺めながら中庭を抜け、数少ないパリのロマネスク、サン・ジェルマン・デ・プレ教会へ。さらに歩いてサン・シュルピス教会。う〜む、ここらへんどっちがどっちだったか、記憶があいまい。どちらも教会内にいくつもの祭壇があり、サン・シュルピス教会にはドラクロアのフレスコ画があった。
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夕食は3月にオープンしたばかりという、日本人シェフの「レストランキガワ」に行く。
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きれいでとてもおいしくて、総じて食べ物の高いパリで、大変お値打ちの料金。さらに食いしん坊のパリの人に合わせて、量もたっぷり。プリフィックスの前菜にウサギがあって、惹かれながらも野菜に飢えていたのでサラダにする。鴨もおいしゅうございました。ごちそうさまでした。
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