くぼた沖縄日記 2012 秋 知らない街を歩いてみたい

★11月11日  ラスト・パーティー

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朝になって雨が止む。ラッキー!思いついて昨日拾ったシークワーサーを紅茶に入れ、シークワーサーティーにしてみる。ぐしけんパンとで朝ごはん。

 

昨日と今日、桜坂劇場でたくさんのライブや、道を挟んだ希望が丘公園で桜坂マルシェと銘打っていくつも食べ物の屋台や雑貨のお店が出るイベントをしている。どれどれと見に行ってみる。朝方までの雨で足元が悪いせいか、公園ではどの店もまだ準備中。

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この希望が丘公園とそこへ続く桜坂通りも猫ポイントで、飼い猫・野良猫・地域猫がいつもたくさん。ここでも猫にまみれ、写真撮りまくり。

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友人三枝子ちゃんと娘のHちゃんとお昼を食べる。2年ぶりに会うHちゃんは、赤ちゃんから女の子になっていた。昨日行った「あじまあ」へ。安心な食べ物で、子供連れのお客さんも多いので、気が楽だ。Hちゃんは初めて食べたもずく酢が気に入ったようで、おかわり。昨日会った女性にまた会う。ほんとに毎日なんだ。

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今度は3人で桜坂マルシェへ。もうお店も出揃って、人でにぎわっている。屋台のお店もお祭によくある焼きそばやりんごあめなどという、いわゆる露天商のプロのものではなく、地元のイタリアンやフレンチ、インド料理店やカフェがお店を出している。

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飲み物を買い、ベンチにすわって、無料ライブを聞く。イベントに便乗して、離れたところで店を出していたおもちゃ屋で、Hちゃんは初めての綿菓子を買ってもらってうれしそう。はしゃいで袋を振り回し、おまけにころんで下敷きにして、中の綿菓子はどんどんしぼみついに1/4ほどに。

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今夜は宜野湾のkoba’sでパーティー。8時に来てねと言われている。一足先にお手伝いに行く三枝子ちゃんと別れる。また後で。

今日のパーティーは、10月で営業を終えたkoba’sのお別れパーティー。シェフは那覇一番のデパートりうぼうにある大きなカフェで昼間料理を作っているが、そこが夜もバルとして営業することになり、昼間に続き夜も料理を作ることになった。

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バスを降り店への坂道を登る。この坂道を登るのもこれが最後かと思うと感慨深い。

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今日のお客様がお仕事を終えて続々登場。みなさんフレンチやイタリアン、ワインバー、カフェスタッフなど食のプロの方たちばかり。私だけがシェフの友人というだけの素人だ。

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今回のパーティーは、シェフがわざわざ私の沖縄旅行に合わせてこの日にしてくれたそう。そうだったのかっ!ありがとう、シェフ!!

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シェフの料理が次々出て、幸せ。「ラムロースト欲しい人〜」はいはいはい!やっぱkoba’sはラムローストでしょう。このラムローストが、これからもずっと食べられますようにと切に願う。(その後那覇の店でも食べられるとわかった。うれし〜っ)

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バンバン高いワインが開く。うるま市でワインバー「Tico」経営シニアソムリエの西平さんの解説付き。シェフの息子さんのジュニア君はメモを取って聞いている。えらいぞ!中には買えば10万円ほどもするという30年物のシャトー・マルゴーもあって、みなさんおいしいと飲まれているのだが、ワインを飲み慣れない私のお粗末な舌には渋くて、口が*になる。私に飲まれるワインが気の毒だ。ごめんね、ワイン。この夜のことを、西平さんはお店のブログで「夢のような一夜でした!」と書かれていた。

 

うるま市のフレンチ「ボナペティ」のシェフ栄野比さんは、今日のお客様でシェフと一番付き合いが古い方(次が息子さんでその次が私)。かつてkoba’sのスタッフでもあった。生粋のコザンチュ(沖縄市生まれ)で、明るい!いやあ楽しい方だなあ。

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「彼を沖縄の標準と思わないように」とシェフが何度も言う。栄野比さんの話し方を聞いて、沖縄のタレント藤木勇人さんの話し方が、コザの話し方だとわかった。

偶然店に入り、その後もずっと20年近く付き合いが続いているシェフと私を、西平さんがそれはソウルメイトですよという。確かにそうかもしれない。

あっという間に楽しく時間が過ぎて、夜中の3時。代行で帰るというイタリア人シェフ・ピエトロさんの車に便乗させてもらって三枝子ちゃんと那覇に戻る。

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