くぼた沖縄日記2012 秋  知らない街を歩いてみたい

★11月13日 やさしい人々

 

チェックアウトし荷物を預け出発。いい天気。臨時休館日に当たったりして、行きそびれていた那覇市立壺屋焼物博物館に行ってみる。モノレールフリー乗車券、まちま〜い参加券で割引あり。

 博物館は、今も窯元の工房や焼き物を売る店が並ぶやちむん(焼物のこと)通りの入り口近くにある。沖縄の焼物の歴史や作品の紹介など展示品が並ぶ。

 ビデオシアターを見る。これがよくある「焼物のできるまで」とか「沖縄の焼物」などという説明的なビデオではなく、壺屋の地で窯を構える陶工さん達のインタビューが中心となったとても面白いものだった。有名な方から若手の職人さんまで、どの方も穏やかでいいお顔!含蓄のある言葉の数々。ナレーションはウチナー口、字幕付き。あまりよかったので、もう一度見る。

 老舗の新垣ちんすこう本舗で、週末に法事で会う親戚へのお土産購入。千寿糕(せんじゅこう)、闘鶏餃(たうちいちゃう)、李桃餅(りとうぺん)、薫餅(くんぺん)、花ぼうるなど聞きなれない名前の琉球伝統菓子を詰め合わせてもらう。珍しいので自分の分も買う。店のパンフレットによれば、千寿糕は池上永一の小説『テンペスト』をきっかけに復活したという。すごい。池上君(デビューからずっと読んでいるので知り合い気分)琉球文化に貢献したねえ。

実はこの店には2日前にも来た。その時、琉球伝統菓子は決まった曜日しか入荷がないといわれ、今日になった。その時話した店員さんが顔を覚えてくれていて、しーぶん(おまけ)のちんすこうをもらう。ラッキー!

 

シェフのいるりうぼうのRカフェで昼ごはん。久しぶりにシェフのカレーを食べる。スパイシーでうまうま。シェフ、またね。ジュニア君は来年大阪の辻調に入学する。楽しみだなあ。授業参観ないかな。行く気満々だ。大阪でおいしいもの食べましょう。

 ☆

さてさて、空港に行くまであと2時間ほど。何しようかなあ。いいお天気なので、思いついてリウボウ向かいにある県庁の展望ルームに行ってみる。遠く慶良間諸島まで見えるかと思ったが、海と空の境界はあいまいで慶良間は見えず。

 ☆

ほしぞら図書館で時間をつぶそう。県庁の建物を出ると、やや、猫がたくさん!エサを食べている。ベンチに座っていた、毎日猫にエサをやりに来ているという女性となんとなく猫の話しをし出して止まらなくなる。

 ☆

ここには大6小1の計7匹の猫がいるそうだ。ちゃんと名前も付けてもらっている。ここ以外に奥武山公園にも猫ポイントがあると教えてもらう。代わりに私は桜坂と希望が丘公園が猫ポイントだと教える。

 

猫の写真を撮ると、この前も旅行者の女性で猫の写真を撮る人と会ったという。猫好きには那覇はもうモデルさんだらけです。こんなに大きな街でこんなに猫がいる場所はなかなかないと思う。

 ☆

昨日は与那原町に行きましたと言うと、「与那原になにがありますか?」と聞かれる。シェフもそうだったが、何人もの那覇の人に「与那原になにがありますか?」と言われた。聖クララ教会という美しい建物があってと言っても、だれも知らなかった。残念だ。

 ☆

話したり猫をなでたり写真を撮っていると、あっという間に時間が経って、もう行かなくては。「また沖縄にみえて、ここの猫たちが元気なら、私も元気でエサをやっていると思ってくださいね」わかりました。またお会いしましょう。

 ☆

大きな荷物をゴロゴロひいて、手にはちんすこうの紙袋という分かりやすい沖縄帰り旅行者の格好で空港に向かう。

おわり

 ☆

★那覇市立壺屋焼物博物館 那覇市壺屋1-9-32 TEL098-862-3761

Rカフェ 那覇市久茂地1-1-1 TEL098-867-0771

★新垣ちんすこう本舗店 松尾店 那覇市松尾1-2-4 TEL098-863-0121

 

                                         ←BACK  HOME   おまけ写真館→