「くぼた沖縄日記2000 日替わり定食大盛り」

★6月26日 ショックのち暴れ食い

最後の宿泊地、那覇。宿は去年も泊まった「新金一旅館」。フロントで「去年もいらっしゃいましたね」と声がかかる。今度は、ツインルーム。窓を開けるたびカーテンがカーテンレールごと、がくっとはずれるが、きれいな部屋。今日も暑い。扇風機だけでしのげるか。

街をふらつく。マイナーな栄町市場をぶらつき、図書館を目指すが、暑さに負ける。涼しいスーパーと本屋さんをハシゴ。那覇に来るたび、自分がここにいるのが不思議な気分になる。うれしいのと現実感がないのとで、ふわふわする。

夕ご飯を食べに、いつもの「koba's」を目指し、おみやげの「あまから手帖」を持って出かける。ん?あーっ!店がない!ショ〜ック!那覇の楽しみの半分が、なくなってしまった。これから私はどこで晩ご飯を食べればいいんだ…

移転したかもしれないと思い、気を取り直して、思い切って、シェフのお家に電話する。息子さんが出て、移転したことはわかったが、小さい彼は新しいお店の場所までわからない。お母さんは留守。

前の店に戻り、となりの店にすいませんと声をかける。移転先は目と鼻の先。よかった〜。思わず小走りになる。お店に入ると見慣れたシェフとスタッフのかわいい高江洲さん。いつもおいしい。調子に乗って食い倒れる。シェフと那覇におけるプリフィックス(コース料金が決まっていて、その中でチョイスが出来る方法)について語り合う。
 

スタッフの中の青年になんか見覚えがある。「前に会いましたよね」「2年前に会ってますよ。僕はお店に入って来られたときからすぐわかりました」以前会ったとき、彼はお客さんで、カウンターの隣席同士でスタッフを交えておしゃべりしたのでした。旅館といい、レストランといい、私ってそんな印象に残る人間か?

 

★6月27日 日陰者 

何とか扇風機だけで、夜も過ごせた。チェックアウトし、荷物を宿に預かってもらい、出かける。とにかく日陰が欲しい。市立図書館に行く。

おみやげを買ったり、熱帯魚屋さんを覗いたり。さすが、充実の海水魚。これって、海で天然物を採って来るんだろうなあ。国際通りはいつも渋滞。バスは時間通り来ない。何分のバスかわからないが、来たバスに乗り空港へ。沖縄を発つときは、いつもさびしくなる。       

                                       おわり

 

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