くぼた沖縄日記'99 八重山愛の頭突き編」

 ★11月20日 最後の日  ラン・翔太・ラン

最後の朝ご飯も美味しい。仲良くなった同宿の人たちも、西表島、黒島、本島などそれぞれ別のところへ。宿の方から、今日は小中学校の学習発表会があるので、よかったらどうぞとの言葉。そういえば、昨日の夕方、そんなことを島内放送で聞いたような。宿の方達もみんな行きますとのこと。

午後の連絡船に乗るまでひまなので、行くことにする。この島の小中学生は、全員でも40名足らず(水牛観光のおじさんがそう言っていた)。観客は少なくともその2倍はいる。

講堂には、生徒達のクラブや研究の発表、いろんな行事の写真も貼られている。ここの先生の結婚のお祝いは、浜辺で生徒とその親みんなでのお祝い。生徒達が作った巨大なウエディングケーキ(はりぼて)。ほのぼの。

パソコンが置いてあり、中学生達が作ったHPが見られる。竹富島の島の行事や学校のことやら、駿介と輝の日記やら、なかなか良くできている。ひとりでぱこぱこいじっているうち、画面が戻らなくなり、あせりまくる。何とか取り繕って、(ちゃんと直ったわけでは、全然ない)そっとその場を離れる。

舞台では歌、お話、演劇など次々続く。白雪姫竹富方言バージョンがかわいい。

中学生のビデオ映画『ケナフの首飾り』。実際の出来事(陸上競技会やクラブ活動の様子)を織り込みながらの物語。見知った子供、所々島の大人達も出演していて、観客は大受け。

不法投棄された核廃棄物のため、ネコの姿に変えられてしまった、生徒達。みんなの窮状を伝えるため走る翔太。ひたすら走る翔太の姿に、思わずうるうるしてしまう。あんまり走る翔太が印象的で、ラストが思い出せない…。話も面白く、撮影も上手い。音楽もよく、おまけにメイキングまで付いている。いや〜、おもしろい。

全員のブラスバンド演奏。さっきの翔太くんも神妙にトロンボーンを吹いている。記念に竹富中学創立50周年記念ラベル泡盛を買う。

1時過ぎの連絡船。乗り場にさっき結婚式の写真で見た先生。なんか知っている人のような気がして、話しかける。

石垣島に戻り、ちょっと市場で買い物。野菜を売っているおばさんから、うこんと長命草がよいと聞く。ふんふんと聞いているうち、まだあると思っていた飛行機の時間がせまる。

石垣空港で、スカイメイト二人組にばったり。彼女たちは、私と同じ4泊で、西表島と波照間島にそれぞれ石垣から日帰り旅行、その他体験ダイビングをやり、竹富でシュノーケリングをやり、もちろん「語り部おじさん」の話も聞きに行き、この日も竹富から石垣に戻ってバナナボートに乗って遊んだという。忙しい。いいんだ。何度でも来るからね。私は私の速さでゆっくり旅すればいい。

は〜。脱力したままぼんやり飛行機に乗る。「当機はあと15分で関西国際空港に到着いたします」のアナウンスの後、しばらくしてから会社のおみやげを買うのを忘れたことに気が付き、ボー然とする。難波土産(通ったからね)に高島屋でクッキーを買って帰る。
                                      
おわり
            

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