くぼた沖縄日記２００８年１０月 那覇は祭りだ！ ツアコン編
★１０月２５日（土） 琉球の昼とキューバの夜
高校同級生達と沖縄旅行に行ったのが２年前。 そして今回第２回目の旅行となった。しかし、旅は始まったら終わるのが定め。行ってもいないのに、いよいよ旅行が近づくと悲しくなる…。
今回も前回と同じく女性のみの募集。当初１２名の参加が９名になったが、関東組５名関西組４名、充分の大所帯だ。前回参加者は私を入れて５人。
那覇空港到着時刻は同時。空港の荷物受け取り場所で、関東組のメンバーと出会う。関東組の荷物がなかなか出てこない。と、荷物が入ったコンテナの扉が開かないとアナウンス。えええ〜！？いきなりトラブル。片隅のイスのまわりで、しゃべりながら全員で待つ。飛行機着陸後１時間ほどが過ぎ、ようやく荷物を受け取る。ううう…。
Ｃが、大好きなミュージシャンが着ていたＴシャツが欲しいと言う。国際通りで売っていたらしい。国際通りでＴシャツ…。山のように売られているＴシャツの中から、その１枚を見つけられるだろうか…。
モノレールの３日券を買い、旭橋駅そばのホテルに一旦荷物を置き、再びモノレールで首里駅下車。沖縄の気温は３０℃だと前もって知らせていたが、もうすっかり夏の暑さを体が忘れていて、あまりの暑さにみんな「暑い！」の連呼。でしょ〜。
まずは昼ご飯。龍譚通りに入ってすぐだと思っていたお店が、思いの外遠くて、延々と炎天下を歩かせてしまう。あーもう、かんにん。下調べの時、午後１時ならもう混んでないと女将さんが話した「ふじのや」に入ると、げげっ。満員！なんとか二手に分かれ座る。
順番待ちで、なかなか出てこない食事をしゃべりながら待つ。ひさしぶりにナーベーラー（ヘチマ）を食べる。ナスとは違う、ぺろんとした食感が面白い。女将さんが７月に来た私の顔を覚えてくれていて（さすがプロ）、デザートをサービスしてもらう。
お店から首里城は歩いてすぐ。守礼門あたりを眺めたり、写真を撮っているうちに、Gとはぐれてしまうが、携帯のおかげで無事合流。首里城祭の期間中で、琉球舞踊をまず見学。腰を落とし、ゆっくりな動きで踊る古典舞踊は、足腰が鍛えられそうだ。首里城の中に入るのは、初めて沖縄に来た時以来で１４年ぶり。あの時はまだ、城壁を復元している途中だった。
ちょうど池上永一君の新刊『テンペスト』を読んでいる最中で、物語に出てきた「久慶門」や「おせんみこちゃ」が出てきてうれしくなる。ここに寧温や朝薫、真美那がいたんだ。お話だけど。
西のアザナで那覇の街を見下ろしたり、首里城に長居して忘れかけそうになった、金城町の石畳道を見に行く。坂を下って、黄色いアリアケカズラなど花を眺め、大アカギを見て、また上がる。暑くてへばる。帰りは儀保駅。なんで首里城って、こんなにどっちの駅とも遠いのかなあ。
次は安里の栄町市場屋台祭りへ。歩きながら今夜のお楽しみ、ＫＡＣＨＩＮＢＡ（カチンバ）４のライブがある「mi ｃasa tu casa」へ電話。なんとキューバ料理付きのライブだって。ライブとお料理で、２３００円とびっくりのお 値打ち価格。ということは、栄町市場で晩ご飯を食べるわけにはいかない。屋台祭りは見るだけね。「べんり屋」さんの小籠包よ、さらば。また今度。
栄町市場の通路にイスを並べ、屋台祭りは始まっていた。流れる歌に合わせて、白塗りのおじさんが踊っている。おお、ローカル。踊り見物をしばらくして、市場をみんなでぶらつく。この市場はいいなあ。果物屋さんで味見をさせてもらって、初めて見たタルガヨーというみかんを買う。みんなでホテルで食べましょう。
県庁前駅、琉球放送そばの「mi ｃasa tu casa」に７時半到着。ライブが始まるまであと１時間。バナナのフライに挽肉を使ったおいしいキューバ料理と、モヒートなどのお酒を飲みながら、もちろんおしゃべりしながら待つ。
ＫＡＣＨＩＮＢＡ４のライブが始まる。私たち９人は一大勢力。「今日はヤマトから、いや本土から、いや本州からお客様が…」とＭＣ。えらいテンションで中央一番前で踊る女性。はなからそんなに飛ばして大丈夫？曲が続き、一番前の席で気が付かなかったが、振り返るといつの間にかみんな席を立っている。踊りまくる男性と、Ｈがくるくる回っている。知らない男性とハイタッチしたり、全員で輪になって踊ったり、もうラテンな夜は大騒ぎ！私が見つけてきた夜のお楽しみは他に、民謡酒場とジャズライブがあったのだが、ＫＡＣＨＩＮＢＡにして大正解。
ふじのや 那覇市首里当蔵町１−１０ 098-885-5222
mi ｃasa tu casa 那覇市久茂地２−４−７ 098-863-8137