くぼた沖縄日記 2009・秋 お友達まつり

 

★10月25日(日) 誘われてミュージカル

やっぱり雨。風も強い。「沖縄の産業まつり」が中止になったと、夕方にお会いするSさんからメールをもらう。がーん!楽しみにしてたのに…。そのために、この日に来ることにしたのに…。晴れれば1日に10万人も集まる、みんな大好きなおまつり、県民のがっかりは大きいに違いない。

 

 

しょうがない。雨でも大丈夫な、ジュンク堂書店那覇店に行こう。こちらも楽しみにしていた。沖縄本の棚をじっくり見ましょう。風が強く、傘が壊れそうで恐い。開店直後のジュンク堂書店に到着。さすがにこの天気で、お店は空いている。沖縄本コーナーは、期待通りたっぷり。書棚の色と形、お店の雰囲気など、見知ったジュンク堂書店と一緒で、デジャ・ヴのようだ。

 

 

関西でお世話になっていた、YさんとFさんがレジにいらっしゃる。目が合って、驚かれるYさん。ちょっとお話。沖縄本は、あれでもまだまだ出し切れてないそうだ。4月にオープンして、ちょうど半年。「次に来られる時は、もっと充実してます」それは、楽しみ。

 

 

午後からバスで出かけると言うと、「こんなのありますよ」とYさんが無料配布のバスマップをくださる。これが、基本的に路線バス利用の私のためにあるような充実のマップ。こんないいもの無料でいただいてよいのでしょうか!?もちろん、いただきます。

 

小禄(おろく)の我楽そばを食べに行く。モノレール駅につながるジャスコに入ってびっくり。日曜のお昼時ということもあるのだろうが、台風で、いや台風だからこの人出?売り場も食事のスペースもぎっしりと人がいる。レジも混み混み。

 

 

そばを食べて、モノレールでおもろまちへ。バスターミナルから屋慶名(やけな)行きのバスに乗る。行き先はうるま市の平安名(へんな)。約2時間の路線バスの旅だ。乗りかえなしの1本なので、乗ってしまえばあとはラクチン。雨が激しく、時折どっと強い風が吹き付ける。これは、マラソンは無理でしょう。那覇市・浦添市・宜野湾市・北中城村(きたなかぐすくそん)・沖縄市・うるま市とどんどん北上。

 

 

なんで私がはるばる平安名に行くかというと、うるま市きむたかホールで現代版組踊「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」を見るため。誘ってくださったのが待ち合わせをしているSさん。東京でJTAの機内誌の編集をされているSさんとは、もうずいぶん長いお付き合いなのだが、会うのは2度目。今日もこのひどい風雨の中、取材をされている。Sさんとお友達のNさん、Rさん、Bちゃんと会場そばで合流。

 

 

「肝高の阿麻和利」は、平田大一さん演出の、うるま市勝連(かつれん)の中高生によるミュージカルで、今年で10年目。東京やハワイでも公演をして高い評価を受けている。私とBちゃんが初めてで、他の人達は追っかけ。さらに「肝高の阿麻和利」のことを話し出したら止まらない男性、東京のHさんもお仲間。 詳しくは、HPをご覧ください。

「肝高の阿麻和利公式サイト」  http://www.amawari.com/

 

 

 

Sさんの強力オススメ、さあ、どんなミュージカルなんだろう。肝高バンドの演奏が始まり、想像をずっと超えた迫力に驚く。このバンドも全て中高生。お芝居も会場の通路までいっぱいに使ったダンスも、子どもとか大人とか超越して、すばらしい。

 

幕間をはさんで、2時間半ほどの舞台が終わる。物語に引きこまれ、何度もうるうるする。終わりのあいさつも立派。ロビーに出演者が並び、お客にあいさつをしている。王様や悪役をこんなかわいい女の子達が演じていたんだ。いつの間にか雨が止んでいる。会場外の芝生の上で、もう一度歌と踊りをやってくれる。心揺さぶられる大太鼓を、こんな小柄な女の子が叩いていたとは!

 

私たちは近くの居酒屋へ。Sさんは、もう仕事とプライベートで100回ほど沖縄に来ているのに、台風に当たったのは、これで2回目という。なんという強運の持ち主!その1/4ほどしか来ていない私がたぶん4回目。そしてBちゃんが3回目にして当たりとは、えらい差だ。

 

「今回××役の、○○君が良かった。△△役は昔の□□君が良かった」などというマニアな会話を聞いていると、以前の出演者で今はスタッフをしている若い男性と女性が登場。お芝居の話を色々聞く。役者は全てのセリフを覚えていて、どんな役でもできるそう。今回も2日間で4公演あるが、主役の阿麻和利以外は配役が毎回変わっている。

 

フラメンコを習っているというBちゃんは、ダンスに心惹かれたそうだが、私は肝高バンドがやってみたい。次の公演は1月の福岡で、その後は2月にこのうるま市で卒業公演が決定していて、HさんやNさんは、もちろん両方見に行くのだ。

 

楽しい時間が過ぎて、那覇に戻られるHさんの車に便乗させてもらう。大感謝!代行運転の運転手さんにも開口一番「『肝高の阿麻和利』見ました?あれは見ないと!」と熱く語るHさん。3人でおしゃべりしながら1時間ほどで那覇に着く。ずいぶんしてから車に傘を忘れたことに気付く。Hさんに迷惑かけたかも。申し訳ない。

 

我楽そば 那覇市金城5−16−14 ステーション101A TEL 098-859-0616

         11:30〜17:00(なくなるまで)  水 定休

 

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