くぼた沖縄日記 2009・秋 お友達まつり

 

★10月28日(水) 出会いは突然に…

 

今日も晴。4泊したのがウソみたい。もう帰らなくては…。荷物を預けチェックアウト。ジュンク堂書店に行くと、Hさんと会えたので、お昼ご飯の打ち合わせ。午後1時か2時になるとのことで、判ったら携帯に連絡してもらうことにして、それまで市場で買い物でもしてましょ。

 

 

市場中央通りから太平通り。いつのも八百屋さんでタルガヨー(みかんの一種さっぱりした味)購入。ふらふら歩き、猫の写真を撮りつつ農連市場へ向かって歩いていると、古本屋さん。こんな所に古本屋さんあったか?店先にもコンテナを置いて売っている。

 

 

私にはもう何年も探し続けている本がある。以前は電話帳を頼りに古書店をまわったこともあったが、ついぞ見つけられず、その後もずっと古書店があれば覗くことにしている。ネットで買えばいいんだが、沖縄の本はやっぱり沖縄で買いたい。

 

 

で、その店先の黄色いコンテナの中の背表紙をつつ〜っと見ると、あった…。あったやん!ここにいたんかっ!今日ここで出会いしが優曇華(ウドンゲ)の、花咲く春の心地す〜、と思わず上方落語『崇徳院』のセリフが浮かぶ。

 

 

朝日文庫『料理沖縄物語』古波蔵保好著。表紙はちょっと汚れているが、これはきれいになるだろう。値段は300円(ネットでは1600円くらい)。安い!す、すいません、この本ください!ずいぶん前に絶版で、 探してたんですよ〜というと、お店のおじさんは「私らは絶版とかそういうこと、全然わからんのですよ」と言いながら、よれよれのビニール袋に本を入れてくれる。

 

 

ああ、うれし〜っ!中に佐渡山の蔵書印。佐渡山さん、ありがとうございます!都築響一さんの本の中に、「探している本はいつか出会える」とあったが、本当だ。

 

 

1時前になってもHさんから連絡がないので、食事は2時からと判断して浮島通りの「琉球ぴらす」に行く。お、雑誌の取材か?お店の方に色々聞いて、Tシャツを物色していると、Hさんからあと10分か15分くらいで休憩時間がもらえると連絡が入る。おっと、それは急がねば。お店の外でインタビューを受けている店員さんに、後でまた来ます〜、と声をかけジュンク堂書店へ。

 

お店の横で、ばったり神戸のお店でお世話になっていたKさんに会う。そこへHさんも現れて3人で斜め前の喫茶店でお昼ご飯。ゲーム台になっているテーブル、久しぶりに見た。ずらりと並んでいて、たぶん現役だよね。

 

 

Hさんは4月の開店前から、Kさんは9月からの那覇店勤務。お二人ともお元気そう。Hさんは初めての一人暮らしで、不安もあったと思うが、来てよかったですととても楽しそう。よかったよかった。今度は、ゆっくり夜に飲みましょうと約束して別れる。

 

 

「琉球ぴらす」に戻りプレゼントを購入。レジ横に、ウチナーヒーロー「琉神マブヤー」のキャンディーが。フィギュアとか携帯ストラップ、Tシャツだけではないんだ。あとで調べると、文具(お年玉袋はうれしいかも)からクッキー、油味噌まであった。一大産業です。

 

 

お店の女性と話しているうち、一緒にミュージカルを観た東京のSさんとお友達だと判る。おお〜、またつながった。Yさんというお名前を聞いて、Sさんに会いましたと報告メールを送ると、「Yさんからもくぼたさんに会ったとメールがきましたよ」と返ってきた。昔からの飲み仲間なんだそうだ。このぶんで行けば、沖縄で会いたい人、みんな会えるかも。

 

 

青空の下の牧志公園で寝ころんで、しばらく休憩。2月に来た時は、カンヒザクラが咲いていた。あ〜あ。公園の向こうを何度かモノレールが通って、やっと腰を上げ、荷物を取りにホテルに向かう。 終わり

 

 

琉球ぴらす浮島店 那覇市松尾2−5−36 TEL 098−863−6050

             11:00〜20:00  不定休

 

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