Interfair Report
Subject: トラブル報告(Interfair)
500wattsへの変更検査を受けたときの事です。検査は無事合格したのですが次のようなトラブルが発生しました。いづれもNTT関連です。
(1)NTTの親子電話
インターフォンになっており、ドア・フォンと接続されている.
現象:SSBの音声が混入する。
対策:電話機のラインにFT114による2段の仮フィルタ(コードをそのまま巻き付けただけ)を入れるとよく聞かないと分からないくらいまで減衰することを確認して113へtel。
担当者がハイ・フィルターなるものを持参して親機のつながっている壁の中にLINEにシリーズに挿入(ハイ・フィルタとはフェライト・コアらしきものに細い線をバイファイラ巻きしてあるもの・・キャンセル巻きしないと効果が少ないと
思えるのですが)。子機側にも入れてくれというとハイ・フィルターが2個しかないので局に取りにきて自分で入れてくれとのこと。NTTにもらいにいって自分で挿入。
効果は混入音声が非常に小さくなったがこれ以上は引き込み線をフィーダ(同軸ケーブルか?)に変えないと難しいとのこと(NTT担当者)。見ると引き込み線は私のアンテナの直下を通過して2Fに引き込まれており、私のアンテナが低いこともあり、障害が発生しているものと思われます。ちなみに私の家は電話機が2台ありますが無機能?のダイヤル式で引き込みは1Fに引き込まれているため障害は全く無し。
障害のあったお宅とはしばらく様子をみましょう?ということになっており、最終的にはNTTに引き込みの方法について交渉する予定です。
(2)PanasonicのFAX親子?電話(ドア・フォンと接続されている)
現象:ドア・チャイムが鳴る。このお宅では今まで何も発生していなかったのですが(1)のお宅の件もあり、少しでも引き込み線から遠ざけるため、ロータリダイポールを水平からV型にしたところ突然発生。
対策:水平に戻してOK。 NTTにも連絡して例のフィルターを挿入するように依頼しました。
所感:私のところはTVはケーブルTVであまりTVIはでないようですがNTTの引き込み線は全くお粗末で各戸にTEL/I用のアンテナを設置しているようなものです。マンションのように大量の回線を1カ所で引き込む場合には多少考えているのでしょうが…
グラハム・ベルの時代の電線と全く変わっておらず、通信手段は電話だけという大昔のような接続です。
JARLの対応:
トラブルが発生したためJARL事務局に連絡してJARLのNTTへの対応を聞こうとすると、支部長に連絡してくれとのこと。支部長に連絡するとすぐに人を派遣するとのことなので何をしにくるのか訪ねたところ原因調査とフィルターを入れにくるとのこと。
フィルターは入れた旨伝えて、NTTへ交渉なり相談なりするについてJARLとして窓口はあるのかを訪ねたところ、答えは「基本的にはないので個人でやってくれ」と急にtone down…
技術的アドバイスをしてくれる監査(観察?)局にtelしてサポートを頼めとのことでしたのでその局にとりあえずtelすると監査局の元締め?の某へ連絡して許可を貰ってくれと完全にたらいまわしでした。HI・・
通常(東京、大阪等の過密地帯以外)の住宅街でアマチュア局を開設することはそう難しいことではないと考えていた私にとって今回の経験は非常に驚きでした。障害対策の本で読んだトラブル例が全て出てくるのではないかと思っています。
よく問題になるご近所との人間関係は開設前から説明しておいたので悪くはありませんがNTTなどとの交渉等では担当者によっては「正式なアマチュア局ですか?」とか「トラブルが発生したとき、トラックが通りませんでしたか?(不法CB?)」とかトンチンカンな応対をする人もいました。
いずれにしても何か電波障害が発生すると全てアマチュア局のせいにされてしまう風潮がまだあるように思えます。この辺の誤解を解くのは個人の対応はもちろんですがJARLが積極的なキャンペーンを行うなどして活動しないとアマチュア局も不法無線局と一緒にされてしまいそうです。