オキナワは沖縄からの移民による居住地。
(ボリビア第2の都市サンタクルスの南西100キロ)
正式に「OKINAWA」という名称で認められている。
戦後1954年に移住が始まり、10年の間に19回の移住が行われた。
風土病などいくつかの難題を克服しながら開拓地を広げた。
現在は3集落に約870名の日系人が暮らしている。
第一移住地区をまっすぐ貫くアスファルトがメインストリート。
「琉球通り」と呼ばれ、ぽつぽつといくつかの商店が並ぶ。
それにクロスするのが「8月15日通り」
ここは公園に面していて、公民館などの公共施設が並ぶ。
集落といえるのは、この辺りだけだ。
オキナワは大規模農業の村。
小さな集落の周辺に、どこにでもある農村風景が果てしなく広がる。
まずは宿探しだ。
この村に宿泊施設はないと聞いていた。
出来たら日系の方のお宅にホームステイさせてもらえたらと思っていた。
「どこか泊めてもらえるお宅はありませんか」
村役場、日ボ協会、公民館と廻り聞いてみる。
金城商店、比嘉食堂、三浦商店と廻り聞いてみる。
何処も返事は同じだった。
「いやー、無理だと思いますよ」
祭の準備で忙しい。
来賓の受け入れで余裕がない。
そんな理由を聞き、もっともだと思った。
ボリビア人で泊まらせてくれる家が一軒だけあるそうで、場所を教えてもらった。
しょうがない、そこに泊まろう。
「日本人じゃないですから、荷物には気をつけた方が良いですよ」
そんな言葉に共存社会の難しさを感じた。
散らかしっぱなしの薄汚れた家。
10分以上待たされ通された部屋の前には大便が落ちていた。
まあ、まあ、オキナワに滞在出来れば。