旅の空からの伝言


2006年3月11日 東京より


雨があがった翌日。

東京の空気もしっとりと綺麗です。

陽射しの中にも風の中にも春を色濃く感じるようになりました。

路地の木香バラも少しづつほころんで来ました。

菜の花のおひたしに鰹出汁入りのしょう油が最高に美味い。

やはり季節のものは勢いがあります。

みなさんは元気ですか。







■サオリさんへのレスポンスより


ひさしぶり!

もう日本に戻ってから2週間くらい経つよ。

戻ってること、掲示板以外ではなかなか連絡出来てなくて、各方面に不義理、すまんね。

トルコは思っていた以上に寒くて、もっと暖かくなってから廻ろうと

予定よりも早くイスタンブールから飛んできたんだ。

この際だから運転免許証の更新を済ませてから旅に戻ろうと思う。

忙しいだろうし遠方から東京に出てくるのは大変だろうけど、

サオリに会えたら嬉しいな。

もし来れるようならメールを下さい。







2006年3月12日 東京より


◎ライブやります!

写真展会場にてトーク&ミュージックのライブをやります。

スペースの関係上、申し込み制(先着25名)とさせていただきます。

お名前&人数を明記の上、メールにてお申し込みください。

お待ちしています!

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「LIVE TALK! LIVE MUSIC! LIVE WITH YOU!」(旅の話、旅の音楽)

2006年4月9日(日)

Gallery Bar 26日の月(東京・高田馬場)

15:00〜17:00(14:30 OPEN)

入場料 \1000(ワンドリンク付き)







■片桐秀典くんへのレスポンスより


ひさしぶり!

日本だねえ。

ラサから西へ行ってしまったので片桐君の所へは寄れなかった。

すまんねえ。

俺の方も話したいことがたくさん。

東京まで来てもらえたらホント嬉しいな。

そうそう京都アート・マーケットの葉書も届いているよ。

4月4日は必ず会場に行くよ。

大体来れる時間が分かったらメール下さい。

東京の桜も見て行ってね。







■sakuraさんへのレスポンスより


桜の蕾がずいぶんと膨らんで来たね。

展示の頃には神田川沿いが良い感じに咲くだろう。

会えるのを楽しみにしています!







■こーじくんへのレスポンスより


ただいま!

ひさしぶり!

俺はひさしぶりの日本でたっぷり食べてたっぷり寝ているよ。

自分の中の時間があまりにもゆっくりで、周りの時間がいつの間にか過ぎてしまう。

まあ、少しずつ進んで、展示までには帳尻が合うだろう。

最近はDMの印刷が終わって宛名書きをやっている。

旅で会った人などメールアドレスしか知らなかったり、

あまりたくさんは出せないのだけど。

葉書の写真はキューバで撮ったものを使っている。

ハバナの海でビール飲むような気分で遊びに来てください。

会えるのを楽しみにしているよ。







2006年3月13日 東京より


今日の東京は小雪がちらつく寒さでしたが、陽射しは春でした。

トーク・ライブの申し込みは現在13名です。

まだまだお席に余裕があります。

皆さんよろしくお願いします。







■EMMAさんへのレスポンスより


ただいま!

そして、ひさしぶり!

エマがママで、エマママが加計呂麻島なのか!

旅の2年は一瞬だったけど、こういう話を聞くと、決して短い時間では無かったなと思うよ。

こちらもサイトでエマの子育てを楽しませてもらうとしよう。

そうそう、先日、本屋で東京トンガリ・キッズの文庫を見つけた。

未発表の短編が20くらい入ってるらしいよ。

子供が大きくなったら、また一緒におバカな飲みをしよう!







2006年3月20日 東京より


もう30年以上も昔になってしまいました。

自分が小さい頃の日本では、子供達はみんな自分の好きな野球チームの帽子を被っていました。

グローブを掛けたバットを担いで放課後の空き地に集まったものです。

旅で見かけた多くの子供達が夢中になっていたのはサッカーでした。

現在、野球に興じている子供達の姿を街角で見かけるのは珍しいことなのではないでしょうか。

キューバでは、そんな姿を頻繁に見かけノスタルジーと共に子供の頃を思い出しました。

「俺はベネズエラのホームラン王だ」

街角でそんなふうに話しかけられたのもキューバの首都ハバナでのことでした。

社会主義国というと閉鎖的な社会を想像しますが、

キューバの人々は国際社会をとても良く知っていて、実にクレバーな意見を持っています。

明日は第一回ベースボール世界選手権決勝戦、ビッグ・ゲームですね。

アテネ・オリンピックでは叶わなかったゲームが実現した幸せ。

明日はテレビ画面を通じて日本、キューバ両国を応援したい。

頑張れ王ジャパン。

キューバも頑張れ。

大好きなキューバの人々と同じ時間に同じ試合を楽しめることを嬉しく思います。

ロジェリオ、元気かな。

■羽ばたく時:http://www1.u-netsurf.ne.jp/~silent/a-world-0130-cuba-sijin.htm

■CUBA! ON MY MIND:http://www1.u-netsurf.ne.jp/~silent/a-world-0138-00.htm







■fusakoさんへのレスポンスより


ただいま!

こちらこそご無沙汰していました。

愛媛にお邪魔したのは2003年の10月だったので2年半になりますね。

作っていただいたお弁当はお寺で食べました。

デザートの蜜柑をお遍路さんに接待したら、別のお遍路さんから柿をいただきました。

振り返る旅の日々は、あまりにも濃密で、

本当に自分自身に起きたことではないかのようにも感じるのですが、

支えてくださった多くの方の親切が、現実と結びつけていてくれるように思います。

翔太君の絵は旅の途中で何度か見せていただきました。

デザイングランプリを受賞した朝焼けの葉っぱの絵を見た時は

「こんな素晴らしい絵を描くようになったのか!」と嬉しくなりましたよ。

もう高校3年生になるのですか!

雫ちゃんもダンスを続けているのですね。

子供達が好きなことをのびのびと続けていられるのは、

房子さんの存在が大きいのだろうと改めて思いました。

お互い元気でまたいつか会いましょう!







■エトウさんへのレスポンスより


オラ!アミーゴ!

覚えていますよ。

プーノでドボン。

ビギナーズ・ラックで大胆に勝っていたよね。

ありがとう!

4月9日(日)承りました。

14:30オープン、15:00スタートです。

ワンドリンク付きの1000円。

追加で飲めますのでガンガンいっちゃって下さい。

26日の月でお待ちしています!







■やじまくんへのレスポンスより


自分はやりたいことをやっている(90%くらい)という自負もあり

誰かをうらやましく思うことはないのだけど、

沖縄に行く人、沖縄で暮らす人だけはうらやましいと思うな。

でも今回の日本滞在は東京で定点観測。

竹富島、ペルー、キューバ、インド、カンボジア、チベット、

パキスタン、イースター島、ボリビア、グアテマラ、ネパール、中国。

俺の展示はワールドワイドなピースな写真。

展示できる点数に限りがあるので1000枚くらいを閲覧できるようにしたい。

今はそれの準備をしている。

26日の月で会おうぜ!







■ナミジさんへのレスポンスより


初瀬浪路!

先日、旅で交換したアドレスの整理をしていて、

ナミジの本名は人の名前には見えないなあと思っていたところ。

若い女の子の名前とはとても思えない。

山頭火の仲間のじいさんかな。

いやいやカワイイと思います。

会えないのは残念だけど、展示が終わったら俺は旅に戻る。

ナミジ、飛んで来てくれ。

タンザニアでキリンに乗ろう。

また何処かで会える日を楽しみにしています!







2006年3月23日 東京より


東京は桜が綻び始めました。

みなさんの街はどうですか。

4月9日のトーク・ライブ、おかげ様で定員に達しそうです。

残り2名となっています。

よろしくお願いします!







2006年3月24日 東京より


トークライブ締め切りました(3月24日、朝7時)

満員御礼!

ありがとうございます!

写真展は4月1日から15日、夕方6時から深夜2時までやってます。

会場には毎日顔を出す予定です。

見に来ていただける日時が事前に分かる方はメールにてお知らせ下さい。

その時間に合わせて会場に行くようにします。

(会場にずっといる訳ではないので)

旅の途中の写真展、是非遊びにいらして下さい!







■charさんへのレスポンスより


おひさしぶりです!

charさんのブログを覗かせていただきましたが、

2年という時間は、決して短くないなと改めて思いました。

変わったことも、変わらないことも、どちらも大切なんですよね。

今回の展示を行うことで、多くの友人達と、

お互い何とかやってきたじゃないかと酒を酌み交わし、肩を叩き合えたらと思います。

charさんとも会えたら嬉しいですね。

人生も写真も楽しんだもの勝ち。

たくさん撮るのが良いかと思います。

きっと全部に意味がありますよ。







2006年3月28日 東京より


暖かな天気でした。

ひさしぶりに着たGジャンのポケットからはパキスタンのコインが出てきました。

写真展の準備、追い込み中です。

4度目のプリントを終え、大体のレイアウトが決まりました。

今晩からは額を作り始めます。

今年の初めから少しずつ進めていたファイルも完成目前。

写真展では展示できる点数に限りがあるため、

ファイルにてたくさんの写真を見てもらおうと思っています。

約1200点ほどの写真を用意しました。

(こちらは簡単なプリント)

すごいボリュームになりました。

写真展は今週末よりスタート。

旅の気分を味わいにいらして下さい。

26日の月でお待ちしています!







2006年3月30日 東京より


写真展の準備、追い込み中です。

数日間、半徹夜が続き、今日はお昼近くまで寝てしまいました。

頭がスッキリ。

前回、写真展を行ったのは2002年の夏でした。

写真展が旅をするという構想で都内3ヶ所にて順次開催しました。

今回の会場でもある26日の月でも行いました。

さまざまな出会い。

それぞれのリアリティ。

写真とお酒とジャズとおしゃべり。

たくさんの方に見に来ていただき、とても幸せな時間でした。

「Face to Peace」オープンまで、あとわずか。

2006年、春、東京の桜は満開です。

皆さんに会えるのを楽しみに、もう少しの準備を進めます。

甚だ僭越ながら前回の写真展にていただいた感想を以下に書かせていただきます。

(シャッフル・ビート)

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写真をいっぱい見せていただいて、本当に感激しました。

金子さんがカメラ越しに見るものみんなに、

愛おしさのようなものを感じているのだろうな、というのが、

私にもすーっと入ってきて、

帰り道は足元のおぼつかない酔っぱらいすら幸せに見えていました。

金子さんの写真を見ていると、その人の人生が垣間見れる気がする。

そこが好きなところ。

夜9時近く、地図を頼りにお店を探してドアを開けると、思ったより狭い店内はほぼ満席。

壁にはずらっと金子さんの写真が。

金子さんや初めましての方々と写真を見ながら話して、飲んで、とっても楽しい時間だった。

金子さんの写真は外国でのものが多いのに、なんでか

ふらっと近所を散歩して撮って来たような印象を受ける。

キューバもベトナムもインドネシアも、金子さんが撮るととても身近だ。

寝転がってぼぉ〜っと眺めていたいような写真ばかり。

「良い表情を撮ってるのに、狙ったって感じが少しも無いよね」

カウンターのお客さんが言った。

そうそう。私もそう思う。

構図とか色合いとか光の具合とか、うまくバランスがとれてるのは偶然みたいに感じられて

計算されたとこが少しも見えない。多分してないんだろうな(笑)

テクニックやセンスじゃなくて、感性でひきつけられる作品が好き。

改めて、表現っていうのは人の内側の部分から産み出されるものなんだなって思った。

何気ない日常の瞬間を掘り下げると、ここまで多くの物が見えてくるのですね。

感動しました。

金子氏の作品は、様々な命の「瞬間」を捉える事で、悠久の時間を感じさせてくれた。

写真という表現で、ちゃんと伝わってくる世界観。

表現や創造の「風」を感じたの久しぶりだった。

細胞がプチプチして、アタマが後から付いて来る。

人の表情から息使いが伝わってきます。

そこに自分が居るかのように、写真の中の人達に話しかけたくなるような写真です。

「そっ」と写したんだろうなあと、ずーっと思いながら見ていました。

「そっ」 テリトリーを侵してない、そんな感じ。

金子さんのお写真、大変、インパクトが強く私の心の中に入って来ます。

何ででしょうか?

今日、ゆっくり考えてみます。

金子さんの写真の力のあるところは、一枚の風景とか、市井の人々の姿とかの手前に

必ず同じ目の高さ、立ち位置で、同じ空気を吸って大気の熱を感じている金子さんが居るってこと。

物理的にはネガに写ってなくても、写真の一枚一枚に、金子鉄朗氏が写ってるんだよ。

うん、あの写真群は、すべからく金子さんのSelf portraitって言ってもいい。

技巧派ではないけど、ひと昔前から、ちょいと流行りはじめた、

ヘタカワイイ系みたいにクサい写真じゃない。

こーゆーのって撮ろうと思っても撮れないよ。

金子さんは「ただ押してるだけ」と言うけど、「へーホント?」って気もする。

いつもは気づかずに通り過ぎてしまう感動を分けてもらえた気がしました。

金子さんの世界の「見方」と「切り取り方」がステキだと思いました。