小山田さんとリーさんと別れてプシュカル・ゲスト・ハウスに向かう。

ここはアジアを放浪していた知り合いのお薦めの宿だ。


今日も殺人的に暑い。

常に水分を補給しないと、どうかしそうだ。


列車での長旅の疲れなのか体調は、さらに悪化している。

オーダーした朝食も食べられなかった。

頭痛、腹痛も相変わらずで、動くのさえつらい。


とにかく休みたい。


個室でゆっくりしたかったが、プシュカル・ゲスト・ハウスは

ドミトリー(共同の大部屋)しか空いてなかった。

立っているのも辛く、別の宿を探す元気もなく

とりあえずドミに通してもらう。

とにかく横になりたい。


暑い。


部屋は、あまり風が通らない。


とにかく寝よう。


暑い。


バラナシは頻繁に停電になり

その度、天井のファンが止まり目が覚める。


お湯と化したミネラル・ウォーターを飲む。

かいた汗は直ぐに乾く。


暑すぎる。


とにかく寝よう。



お昼が過ぎた。


夕方になった。


暑い。


暑さと食事を摂っていないため

寝ているだけでも体力が消耗していく。

いくら寝てもいっこうに体調が戻らない。


意を決して宿を移る事にする。

エアーコンディショナーのある部屋を探そう。


今の体力では、この暑さは凌げない。