病院では人生の縮図を見ているようだ。


4人家族のうち2人が入院している家庭。

唯一の働き手がリストラにあった家庭。

介護をしながら生きる人の多さ。

それぞれが問題を抱えながらも、懸命に生きている。


大変なのは、自分だけじゃないんだと思う。


それでも、辛くなってきた。

毎日の通院が、正直、辛くなってきた。

仕事が終わって、2時間かけて行って、終電で戻ってきて。

精神的にも、体力的にも、疲れた。

余裕が無く、人に優しく出来ない、自分がいる。


毎日の通院をやめた。


幸い自分には、健在である両親がいる。

定年まで勤め上げて、年金生活を送る両親がいる。

申し訳ないが、今は、両親に任せよう。

まだ、自分の番ではない。


確かに祖母のことは大切なのだが

そのことだけに囚われていてはいけないんだと思った。


祖母を大切にするように、家族が家族を、

自分が自分を大切にしなければならない。


元気に笑って、おいしく御飯を食べなくてはならない。

空を見上げて、幸せにならなくてはならない。

思いやりを持って、生活しなければならない。

祖母もそれを望んでいるはずだ。


幸せを求める事。

それは、不謹慎な事では無いはずだ。


おばあちゃん・・・

明日は来れないけど

また、すぐ来るから。

元気になって、おばあちゃん・・・