第四話


昭和23年 1月27日 第2回ギター科集団研究発表会があり、

A・カーノのエチュード第5番とM・カルカッシのロンドを演奏しました、

さらに2月11日 第3回 大古プレクトラム音楽研究所試奏会があり

A・カーノのエチュード第5番とフェレールのLes・Soupirsとカルカッシのロンドを

さらに二重奏でW・A・モーツァルトの子守唄と旅愁を演奏しました、

落ちつて演奏ができたので、なかなかのできでした。

わずか8ヶ月の間に4回の演奏会に参加することができ、

僕のギターは順調に進みました。

しかし、大古先生がこの直後、用賀から原宿に引っ越され、

そんなこんなのうちに、なんとなくレッスンに物足りなさを感じましてきました、

もっと本格的に、クラシックギターのシッカリした先生に習ったほうが良いのではないかと思い、

武蔵小山の溝渕浩五郎先生宅へ数回通った記憶があります、

中野の小原安正先生宅へは、一回ですがおじゃまさせていただきました、

結局、大古先生の師匠であり、当時NHKにも度々出演されており

日本一と言われておりました、荻窪の小倉俊先生の門下生として入門いたしました、

それが昭和23年4月3日と思われます。

小倉先生宅には毎日曜日に通い個人教授を受けました、

しかし、この当時は、楽譜を個人的に手に入れることはできず

借り出すこともできないので、ほとんどの時間は写譜に当てられました、

レッスン時間の何倍も時間がかかりました、

小倉先生のところにはどのくらい通ったのかはハッキリした記憶はありませんが、

昭和25年までの2年間くらいではないかと思われます。



第三回 試奏会の全体写真

なんとも歴史的な写真であると思います、

昭和22年2月11日の写真です、

和服の少女達は、どのようにギターを演奏したのかという興味も尽きない、

近藤さんは向かって右の3列目の二人目です、

当然ですが、非常に若いですね



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