第三話
昭和20年、12月にやっと品川の自宅に戻ることができました
気持ちもずいぶん落ち着いて、10月に入社した
三共の品川工場に通うのにも慣れてきました、
そこで少しづつですが、ギターの練習をはじめました。
しかし、自分で勝手に練習していても、どうも思うような結果が出ないので
これは習わなければダメだと思い、
昭和22年、6月1日に世田谷区の用賀という場所にあった、
大古ギター教習所へ入門しました。
独自で練習していたのではわからない部分がずいぶん解決しました、
工場勤務のかたわら結構夢中になって練習しました、
入門して4ヶ月目の10月19日に大古先生のところで
教室の試奏会を行うというお話があり、早速参加するように言われ
独奏でハバネラ・軒を訪る秋雨の二曲
それと、二重奏でスライド・ワルツを大古先生と
四重奏でアンダンティーノ・シューベルトの子守唄を演奏しました、
この時は、なんということもなく演奏してしました。
次は、また2ヵ月後の12月17日に前回と同じメンバーですが
教室の生徒による、第一回ギター科集団研究発表会が開催され
独奏で参加して雛菊とN・コストのejercicioを演奏しました、
この時もそれほどの困難も感じずに演奏できました。
近藤さんのお話第4話へ
メニューページへ
topへ戻る