タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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『ブルーもしくはブルー 〜もう一人の私〜』  第一週 運命

制作統括:内藤槇介、鈴木圭
プロデュース:千葉行利
演出:国本雅広
脚本:中谷まゆみ
原作:山本文緒「ブルーもしくはブルー」
音楽:鈴木康博
主題歌:「元気を出して」島谷ひとみ
制作:NHK
共同製作:NHKエンタープライズ21、MMJ
出演:稲森いずみ、石黒賢、細川茂樹、七瀬なつみ、内田朝陽、宇津井健、
   中尾ミエ、山寺宏一、ベッキー、根本はるみ、他

2人の男性の間で結婚を悩んだ時期をキッカケに
別の人生を歩んでいたもうひとりの自分に出会うという、
ドッペルゲンガーをモチーフにしたファンタジックな物語。

稲森いずみはやっぱり光ってきたな。
二役をうまくこなしていた。
博多弁はちょっと…、って感じだけど(笑)

ストーリーそのものは面白い話なので、
稲森いずみがうまく演じてくれればハズさないと思う。
最後までかなり楽しめそうだ。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『ブルーもしくはブルー 〜もう一人の私〜』  第二週 嫉妬

演出:国本雅広
脚本:中谷まゆみ

めちゃくちゃ面白いなあ。
しかもちょっとエロかったりするんだよな。

まあ、自分自身なんだから
自分の旦那と寝ようが愛人と寝ようがかまわないんだけど、
お互いフツーにやるのはちょっと刺激的(笑)

最初に佐々木蒼子(稲森いずみ)を認識した人には
河見蒼子(稲森いずみ)が見えないということだけど、
完全に2人が離れていれば見えるらしい。

牧原(内田朝陽)は博多で川見蒼子が見えなかったのに
東京では見えてるので。

このあたりの説明はもう少し詳しくして欲しかった。

             採点  7.0(10点満点平均6)




『ブルーもしくはブルー 〜もう一人の私〜』  第三週 復讐

演出:国本雅広
脚本:中谷まゆみ

もう一人の自分が本当の自分になってしまう展開。
佐々木蒼子(稲森いずみ)の恐怖がジワジワと感じられて
もうまったく目が離せなくなった。

佐々木蒼子が河見蒼子(稲森いずみ)をいくら責めても
それは自分自身に過ぎない。

嫉妬も羨望も怒りも
すべて自分自身に向けられているという事実。
よくできてるなあ。

ドラマとしても稲森いずみの演技は立派。
撮影の技術もすばらしいと思うけど、
実際にはいない相手を見る稲森いずみ自身の想像力、
少しずつ変化する河見蒼子のキャラクター作りなどは
十分に褒めていいレベルだと思う。

いよいよ最終週。
衝撃の結末とは…!

             採点  7.5(10点満点平均6)




『ブルーもしくはブルー 〜もう一人の私〜』  最終週 出発

演出:国本雅広
脚本:中谷まゆみ

いやあ、ホントによく出来た話だった。
サスペンスタッチのエンターテイメント性も十分にあったし、
テーマとしても人間の本質を描いていて深かった。

もう一人の自分、河見蒼子(稲森いずみ)は影なんだけど、
“私の人生は23歳から始まったのに…
 あなたと結婚するために生まれてきたのに”
と河見(細川茂樹)に訴えたシーンはグッと来たなあ。

ドラマとしてはとにかく稲森いずみに尽きる。
最後に病院のベッドで
自分自身と手を握り会うシーンは圧巻だった。

稲森いずみの完全復活を証明する意味でも
見る価値のある作品だった。

             採点  7.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★★☆
                  演出  ★★★★☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★★★☆☆
                  話題性 ★☆☆☆☆

           平均採点  7.25(10点満点平均6)





『ニコニコ日記』  第一週 春、出会い

制作統括:安原裕人、鈴木圭
演出:片岡敬司
脚本:大森美香
原作:小沢真理「ニコニコ日記」
音楽:本多俊之
主題歌:「元気を出して」島谷ひとみ
共同製作:NHKエンタープライズ21
制作:NHK
出演:木村佳乃、永井杏、大塚寧々、大杉漣、沢村一樹、ユンソナ、
   古田新太、長山藍子、他

「お見合い放浪記」に続き、
大森美香が脚本を担当するNHK夜の連ドラ。
ハッキリ言って見て損はなし。

原作のコミックは読んでないけど、
優秀なスタッフが作る非常に情感あふれるドラマだ。

物語は、売れない脚本家・小鳥遊ケイ(木村佳乃)が、
昔、付き人をしていた女優・紫野美冬(大塚寧々)の
隠し子・ニコ(永井杏)と暮らすことになり、
友達以上、母親未満の関係を築くというもの。

第一週はケイがニコと暮らさなくてはいけなくなるまでの騒動と、
ふたりが打ち解けていくまでの課程、
そして最初の別れまで。

ずっと流されるままに生きてきたケイのキャラクターを
木村佳乃が見事に演じているだけでなく、
家族の愛を知らず、ワガママな大人ばかりに振り回されてきた
ちょっと影のあるニコを永井杏がうまく表現している。

1話15分ということもあって
展開が早すぎるのは気になったけど、
各シーンは実に丁寧に撮っている。

楽しみがまたひとつ増えた。

             採点  7.0(10点満点平均6)




『ニコニコ日記』  第二週 夏、友達以上母親未満

演出:片岡敬司
脚本:大森美香

すごく斬新な設定というわけではないのに
ここまで引き込まれる内容に仕上がっているというのは、
スタッフ、キャスト共に水準が高いからなんだろうな。

猪瀬(大杉漣)のキャラクターも
典型的な敵役なのにわざとらしい描き方にはなってない。

ニコ(永井杏)の話し方も自然で
“ニコニコ日記”のナレーションではやたら泣けてしまった。

とにかくやたらクオリティーの高いドラマだ。

             採点  7.5(10点満点平均6)






『ニコニコ日記』  第3週 残暑、恋の予感

演出:中島由貴
脚本:大森美香

ケイ(木村佳乃)とニコ(永井杏)の
恋を絡めたストーリー。

好きでもない男の子に無理矢理ホッペにチューされて
真剣に怒るシーンや
好きな男の子を見つめる表情など、
永井杏は相変わらずうまく演じていた。

最後についたニコの嘘が
可愛くもあり悲しくもあり。

             採点  7.0(10点満点平均6)





『ニコニコ日記』  第4週 秋、家族のかたち

演出:中島由貴
脚本:大森美香

素晴らしい。
ケイ(木村佳乃)自身の親子関係、
自分が置かれている環境をよく分かった上で
子供らしい戸惑いをみせるニコ(永井杏)。
その絡み合いだけでここまで感動的な話に仕上げるとは。

美冬(大塚寧々)のドラマとの絡め方。
美冬が母親と分かったあとで
こずえ(長山藍子)がニコとお風呂に入るシーン。
ここは泣けたなあ。

派手な作品ではないけど、
きめ細かい実にいいドラマだ。

             採点  8.5(10点満点平均6)





『ニコニコ日記』  第5週 クリスマス、決心

演出:木下高男
脚本:大森美香

“大人になりたい”“つかれた”と
川縁で泣くニコ(永井杏)。

クリスマスの装飾をした窓を見上げて
“私はあの家に住んでる幸せな子供。
 そのことを覚えておこう”と、
今の幸せが続かないことを覚悟してるニコ。

泣けたなあ。

今回はニコとの生活を第一に考えようとした
ケイ(木村佳乃)の葛藤もきめ細かく描かれた。

クリスマスの夜をひとりで過ごしている
美冬(大塚寧々)のシーンも印象的だったし。

もう言うことなし。

             採点  8.5(10点満点平均6)






『ニコニコ日記』  第6週 春、スキャンダル

演出:木下高男
脚本:大森美香

うまいなあ、大森美香も永井杏も。
芸能雑誌の記者が
ニコ(永井杏)のまわりを嗅ぎまわるというストーリーは
ヘタすれば下世話な展開になってしまうのに、
ニコの複雑な心境を絡めながらせつなく描いていた。

晃太郎(沢村一樹)に父親が誰か知りたいと
泣きながら話すニコは良かったしな。
ケイ(木村佳乃)の性格もよく現れていたし。

あと1週。最後まで楽しみたい。

             採点  8.0(10点満点平均6)





『ニコニコ日記』  最終週 夏、幸せの歩き方

演出:中島由貴
脚本:大森美香

こんな風に泣けるドラマも久しぶりだった。
ニコ(永井杏)が母親(大塚寧々)に
父親の話を聞きに言った時、
“私はもうお父さんに会えないのに…
 会えなかったのに…
 おしまいなんてひどいよ”
と言った瞬間が一番もらい泣きした。

永井杏はもう女優だな。
ガイセイバー(大杉漣)に助けられた後、
ケイ(木村佳乃)に抱きついた時もそうだったけど、
セリフの途中で感極まる瞬間が
どうしようもなく涙を誘う。

このドラマにおける木村佳乃も最高に良かった。
内容、大森美香の脚本も良かったけど、
木村佳乃と永井杏だったからこそ
このクオリティーになったんだと思う。

このNHK深夜帯ドラマの枠ができて以来、
最高の作品だった。

             採点  8.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★★★
                  演出  ★★★★☆
                  配役  ★★★★★
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★★★☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  7.79(10点満点平均6)





『白線流し 二十五歳』

企画:山田良明、横山隆晴
プロデュース・演出:本間欧彦
脚本:信本敬子
音楽:岩代太郎
主題歌:「空も飛べるはず」スピッツ
制作:フジテレビ
出演:長瀬智也、酒井美紀、京野ことみ、柏原崇、馬渕英里何、中村竜、
   遊井亮子、松本留美、山本圭、原沙知絵、横山裕、永井大、國村隼、
   小木茂光、浅野和之、高畑淳子、木村靖司、浅沼晋平、他

必要なシーンではあったんだけど、
前半の1時間はなかなかのめり込めなかった。
園子(酒井美紀)や長谷部(柏原崇)が向き合っている現実の描写が
あまりにもありきたりだったのが原因だと思う。

もちろん、このドラマは日常的なエピソードの積み重ねなので
大きな事件が起きる必要はない。
ただ、そのエピソードがあまりにもステロタイプだった。
これはマイナスだったと思う。

それでも園子と冬美(馬渕英里何)が
屋上で話すシーンあたりから「白線」らしくなった。

問題は、おそらく賛否両論であろう、
渉(長瀬智也)の結婚エピソード。

これを考えるには、
相手の美里(原沙知絵)が、
健康上の理由で青年海外協力隊を1年でリタイヤしたこと。
“一緒に生きよう、ずっと”という渉のプロポーズに
“ずっと?”と聞き返したこと。
そして何より園子の存在を分かっていながらプロポーズを受け入れたこと。
これらを考慮しなくてはいけないと思う。

今回のテーマは
“人は誰を救うために生きているのか?”だ。

スリランカでの生活を経験してかなり印象が変わった渉だけど、
渉はやっぱり渉なのではないのか。
だから渉は今、
美里を見守ることを決断したのではないのか。
(そしてそのことを園子は“なんとなく分かって”いる)

スリランカでのエピソードがないと
渉が結婚を決意することに説得力がないと感じた人も多かったかもしれない。

ただこれは、少なくとも10年は続ける予定で作られた
「白線流し」の1話なのだ。
こういう作り方は認めない、という人もいるだろうけど、
渉の真意は次回以降に描かれると思う。

ちなみに渉と園子が昔デートをした公園で
園子は教え子(横山裕)にこう言っている。

“夢はひとつじゃなくていいって、
 亡くなった父の言葉だけど、
 いろんな道を歩いてみろってことだと思うの。
 歩くのをやめてしまうなって。
 そうしていくうちにちゃんと出会いがあって、
 それであとで気づくんじゃないかなあ。
 あの人を救った。あの人に救われたって”

いずれにしても、
今回ハッキリと別れることになった渉と園子。
あの橋の上と川縁で無言で見つめ合うシーンから
犬の散歩で訪れた同じ場所で園子が号泣するシーンは、
「白線流し」ならではの至極の映像だった。

96年に連ドラ版が作られる時、
すでに本間Pは壮大な回想シーンを撮ると言っていた。

園子が号泣するシーンで挿入された回想場面は
まさにそれが活かされたわけで、
リアルタイムで「白線流し」を見てきた者にとっては
無条件に園子に感情移入してしまうシーンだった。

今回のスペシャルが是か非かと問われれば、
個人的には十分に是だった。

             採点  7.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★☆☆
                  演出  ★★★★☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★★☆
                  音楽  ★★★★★
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★★☆☆






『失われた約束』

プロデュース:濱星彦、渡辺真沙子(関西テレビ)、
       平部隆明(ホリプロ)
脚本・演出:源孝志(ホリプロ)
脚本協力:渡辺千穂
音楽:窪田ミナ
制作:関西テレビ、ホリプロ
出演:豊川悦司、黒木瞳、広末涼子、山本圭、石原良純、
   大森暁美、織本順吉、大森博、井原幹雄、他

綾子(広末涼子)が最初から
淳一(=光司・豊川悦司)の身元を知っていたという設定は
どうだったんだろうなあ。

物語としてはそれなりに見どころは増えるんだけど、
阪神大震災で運命が翻弄された、
という部分が弱くなってしまった気がする。

もちろん、昔の手帳があったからこそ
ラストで光司が真由美(黒木瞳)に
チョコレートを手渡すシーンが作れたわけだけど、
あれは手帳がなくても作れたシーンだしな。

綾子も淳一の過去を知るのは真由美が現れてからにして、
そこからの3人の葛藤を見てみたかった。
その方が誰も誰かを恨むことはできない、
本当に震災の不条理さが表現できたのではないか。

あと、綾子の妊娠もすべてが解決してから描いた方がよかった。
多くの命が失われた震災をモチーフにしたドラマで
新しい生命の誕生を描くことは希望の象徴としていいと思うけど、
3人の葛藤、とくに女性2人の葛藤において
片方が妊娠するのは結論までの説得力に別のファクターがかかって
あまり好ましくない(それが主題ならいいけど)。

演出が良かっただけに
その物語の基本設定部分に引っかかってしまった。

それにしても
この手の色艶のある主婦をやらせたら
今、黒木瞳の右に出る者はいないな。
「愛するために愛されたい」の悪夢を払拭できたかも。

「元カレ」に続いて「元妻」にも勝った広末涼子は2連勝(笑)。
ね? この手のドラマの方が広末の良さは出るでしょう?

キャストは概ね良かったんだけど、
なぜ石原良純だったのかはかなり疑問。

ドラマの構成として高村(石原良純)に時間を割かない選択は
決して間違ってないんだけど、
高村側にドラマがあるのも事実。

少ないシーンでここにも説得力を持たせるには
もう少し主役の3人と釣り合う役者を使うべきだった。

             採点  7.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★☆☆
                  演出  ★★★★☆
                  配役  ★★★★☆
                  音楽  ★★★★☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆




『TEAM 4』

企画:石原隆
プロデュース:関口静夫
演出:河野圭太
脚本:君塚良一
音楽:服部隆之
主題歌:「風の向くまま」canna
制作:フジテレビ、共同テレビ
出演:草なぎ剛、西村雅彦、水野美紀、黒木瞳、戸田菜穂、大杉漣、内博貴、
   山下容莉枝、野仲功、浅野和之、永山たかし、濱近高徳、阿部聖美、
   江良潤、佐野泰臣、大谷みつほ、脇知弘、他

少年による通り魔的な殺人事件から虐待の連鎖、
愛することも愛されることも知らずに育った少年の過去を描いた
「TEAM」」らしい内容だった。

もちろん、全体的な内容としては
被害者側の感情などをほとんど描いていないので
片手落ちではあるんだけど、
何を描きたいかはハッキリしていたので
ドラマとしては問題なかったと思う。

コミカルな面も取り入れたレギュラー陣の人間関係は
シリーズ物のアドバンテージをうまく活かしていて、
ハードなテーマ中でいいアクセントになっていた。

今回、殺人まで犯した少年を演じたのは、
「僕の生きる道」で草なぎ剛の教え子だった内博貴。
悪くはなかったけど、彼にとっては難し過ぎた役だったかもしれない。

脚本的にも栄太(内博貴)が
自分で自分自身を解説するようなセリフがいくつかあって、
あの取調室の長いシーンはもっと良く作れたような気がした。

それでも年1回の恒例となった「TEAM」のスペシャルとしては
上出来の仕上がり。
次回作にも期待が膨らむ内容だった。

             採点  7.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★★☆
                  演出  ★★★★☆
                  配役  ★★★★★
                  主題歌 ★★★★☆
                  音楽  ★★★★☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆



『さとうきび畑の唄』

プロデュース:八木康夫
演出:福澤克雄
脚本:遊川和彦
脚本協力:新垣秀雄、冬花社
音楽:寺島尚彦
主題歌:「さとうきび畑」森山良子
制作:TBS、BS-i、TBSエンターテイメント
出演:明石家さんま、黒木瞳、坂口憲二、仲間由紀恵、上戸彩、勝地涼、
   大平奈津美、我妻泰熙、オダギリジョー、森山良子、他

ストーリーやテーマに深く関わる主人公の性格が
明石家さんまのキャラクターと一致していただけでなく、
仲間由紀恵、上戸彩、勝地涼なども登場人物にハマっていて、
キャスティングの良さが印象に残った。

ハッキリと若い世代に戦争の悲惨さを伝える
という構成になっていたのも好感が持てた。
戦争時の登場人物が
現在では曾祖父、曾祖母の世代になっていることは
さすがに時代の流れを感じてしまったけど。

あとはやっぱり福澤克雄の演出だな。
戦場での鳥の描写や集団自決のシーンは
かなりインパクトがあった。

残念だったのは今さらだけどCMの入れ方。
昔はこういう特別企画のドラマだと一社が特別なCMを作って
トーンを一致させたりしたこともあったんだけどな。
景気が悪いとそんなこともムリか。

戦争を題材にした最近のドラマとしては
かなり質が高かったと思う。

             採点  8.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★★☆
                  演出  ★★★★☆
                  配役  ★★★★★
                  主題歌 ★★★★★
                  音楽  ★★★★☆
                  新鮮さ ★★★☆☆
                  話題性 ★★★☆☆











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