タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

>>バックナンバー >>ドラマ別レビュー




『ドリーム 〜90日で1億円〜』 全6週(24話)

制作統括:内藤槇介
プロデュース:大山勝美
演出:石橋冠、他
脚本:市川森一
原案:「お金持ちになれる1分間の魔法」
   ロバート・アレン/マーク・ヴィクター・ハンセン共著
音楽:沢田完
主題歌:「明日へ架ける橋」倉木麻衣
共同制作;NHKエンタープライズ21
制作:NHK、カズモ
出演:水野美紀、長塚京三、陣内孝則、北村総一朗、市原尚弥、土橋恵、
   筒井真理子、岡田圓、南田洋子、今福将雄、大浦龍宇一、他

お金持ちになるためのアイディア部分と
誘拐事件のパーツがどうもしっくり合わなくて、
ずっと違和感を感じていた。

ただ後半、千春(水野美紀)、勝間田(長塚京三)、
海野(陣内孝則)の3人に話が絞られてからは面白かったし、
最後の勝間田のセリフ、
“君と会えて幸せだった。
 ビジネスでも君と会う人はみんな幸せだろう。
 みんなを幸せになさい。
 それがビジネスだ”
という言葉がうまく前半とリンクさせていたと思うので
まあ、良しとしよう。

…と言ってもやっぱり
原作の小説部分だけをドラマ化するか、
市川森一の完全なオリジナルにするか、
どちらかにした方がもっとスッキリ見られたと思う。

             採点  5.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★☆☆
                  演出  ★★★☆☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★☆☆☆☆




『農家のヨメになりたい』  全5回

制作統括:内藤槇介、大加章雅
プロデューサー:平部隆明
演出:新城毅彦
脚本:小松江里子
原作:「GREEN〜農家のヨメになりたい〜」二ノ宮知子
音楽:窪田ミナ
主題歌:「うらうらら」Every Little Thing
共同制作:NHKエンタープライズ21
制作:NHK、ホリプロ
出演:深田恭子、中村俊介、宮本信子、玉山鉄二、加藤武、松本莉緒、
   伊藤裕子、松山英路、鈴木ヒロミツ、吉田智則、石井智也、
   ガッツ石松、宮崎美子、星井七瀬、他

想像していたよりずっと面白かった。
4話の最後で誠(中村俊介)が和子(深田恭子)に
好きだというシーンはかなり雑だったけど。

深田恭子にこういうキャラを演じられちゃうと、
うまいとかヘタとか関係ないしな。
“和子にはかなわない”というやよい(松本莉緒)の嘆きは、
同世代の女優全員の嘆きかも。

冷たくされても、ジャマにされても、ドジをしても、
とにかく畑仕事を手伝う和子の姿は
やっぱり可愛かった。

あと、星井<なっちゃん>七瀬。
意外と自然に演技してるんでビックリした。
タレントとしての彼女にはまったく魅力を感じないんだけど、
もしかしたら女優業はやっていけるかもしれない。

この手の連続ドラマで伊藤裕子の
きれいなお姉さん役を見るのは久しぶりだったなあ。
こういうポジションが一番しっくりするよな、彼女は。

お婆ちゃんにしては若かったけど宮本信子も良かったし、
最終回のガッツ石松も良かった。

軽く見られた割には得した気分のするドラマだった。

             採点  6.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★☆☆
                  演出  ★★★☆☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★★☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★★★☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆




『もっと恋セヨ乙女』  全6週(24回)

制作統括:鈴木圭
演出:大友啓史
作:岡田惠和
音楽:おかもとだいすけ
主題歌:「明日へ架ける橋」倉木麻衣
制作:NHK
出演:真中瞳、佐藤藍子、酒井若菜、筧利夫、小野武彦、山口あゆみ、
   石塚英彦、斉藤こず恵、与座嘉秋、瀬戸カトリーヌ、平良とみ、
   吉澤ひとみ、忌野清志郎、RIKIYA、杉浦太陽、高知東生、
   金子貴俊、楊原京子、他

別のヒロインで見たかったのに、
結局、真中瞳のままだった。
しかもまだ続けそうな感じ。

蜷川幸雄の舞台を経験したりしてたから
もう少し何とかなってると思ったんだけどな、真中瞳。

岡田惠和も今回は遊びすぎ。
もちろん岡田惠和らしい良さも随所にあったけど、
ノリツッコミがしつこすぎて冷めることが多かった。

強いて言えば第4週の路上詩人の話が一番面白かったかな。
あと、第2週で「ニコニコ日記」のキャラクター、
ガイセイバーが出てきたのは嬉しかった。

あ、そうそう、
オタカラの受付嬢のひとりが楊原京子だったんだけど、
後ろで小さく映ってるだけの時って
何か違う人っぽかったなあ。

もう楊原京子も忙しい身だろうから、
吹き替えてても不思議じゃないけどね。

中途半端な終わり方ではあったけど、
できればパート3はナシにして欲しい。

             採点  5.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★☆☆☆
                  配役  ★★☆☆☆
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★★☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆






[ロビー田中の自己紹介]

[トップへ]