タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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『ドールハウス〜特命女性捜査班〜』 1/15〜
TBS系 木曜10時  期待度 ★★☆☆☆

04年版「プレイガール」を目指した
セクシーバイオレンスドラマ。

舞台は近未来。
普段はダンスクラブで働く女性7人。
実は彼女たちこそ警察の秘密組織、
特殊捜査チーム“ドールハウス”だった。
みたいな内容。

パンチラありのお色気路線ということで、
ドールハウスの女性7人は
松下由樹、安達祐実、小池栄子、
野波麻帆、一戸奈美、春日井静奈、中江ゆきこが演じる。

狙いは悪くないけど安っぽくなりそう。




『DOLL HOUSE』  1st stage

プロデュース:大賀文子、両沢和幸、石丸彰彦
演出・脚本:両沢和幸
音楽:Tokyo Grand Orchestra
主題歌:「I WANNA BE LOVED BY YOU」Tokyo Grand Orchestra feat.bebe
制作協力:ダブルス
制作:TBSエンターテイメント、TBS
出演:松下由樹、安達祐実、小池栄子、野波麻帆、一戸奈未、春日井静奈、
   中江ゆきこ、佐野史郎、益岡徹、吉行和子、賀集利樹、田口浩正、他

両沢和幸プロデュースなんで、
全体のクオリティーもエンディングの安っぽさも、
そしてキャストの松下由樹、安達祐実、益岡徹、吉行和子も
「ナースのお仕事」寄り。

まあ、思いっきりB級だけど、
これはこれでいいんじゃないでしょうか(笑)
礼子(松下由樹)とミカ(安達祐実)の過去を
うまく引っ張ったりできれば…。

ただ、アクションはもう少し何とかして欲しいなあ。
一応、セクシーアクションドラマなんだから。

あと、松下由樹は踊らなくていいんじゃない?
ちょっと哀しいじゃん、背中とか。
せめて松下由樹だけ衣装を変える方向で、
どうかひとつm(_ _)m

             採点  5.5(10点満点平均6)




『DOLL HOUSE』  2nd stage

演出:両沢和幸
脚本:高橋留美

ドールハウスのメンバーが拳銃を構えるところは、
もっとうまく撮影してあげなきゃ可哀想。
あれじゃ学芸会っぽくなる見えるじゃん。
まあ、そんなこと両沢和幸に求めてもしょうがないんだけど。

安達祐実がそれなりにやってるから
もう少し好意的に見てみるか。

それよりまた踊っちゃったよ、松下由樹。
女子高生の制服を着なかったのは
本当に最悪の事態だけは避けられたと言っていいかも。

いや、好きなんだけどね、松下由樹。

             採点  5.0(10点満点平均6)




『DOLL HOUSE』  3rd stage

演出:石井康晴
脚本:両沢和幸

ただ道にたむろしてるだけの一般人に
礼子(松下由樹)が発砲しちゃったよ。
そういう組織だったのか、特命捜査班って。

ミカ(安達祐実)と佐伯(賀集利樹)の関係も唐突すぎ。
相変わらず前後の関係無視の脚本だった。

病院で津川(益岡徹)が礼子に特命捜査班の話をしたり、
礼子が津川の手柄になるように犯人を撃ったりする展開は
とりあえず良かったけどね。

まあ、あれだって銃弾の線状痕を調べれば
津川が撃ったものではないって分かっちゃうんだけど…。

B級路線、ばく進中だ。

             採点  5.0(10点満点平均6)




『DOLL HOUSE』  4th stage

演出:石井康晴
脚本:高橋留美

また街中で警官が拳銃ぶっぱなしてるよ!と思ったら、
このドラマは近未来の話だったんだね。
全然画面からそれが伝わらないから忘れてたよ。

そう思って見れば今回の銃撃戦なんかは
エンターテイメント性があって面白かった。
笑いを取りにいくシーンも松下由樹はちゃんと笑わせてたし。

やっぱり両沢和幸が演出にも脚本にも手を出さないと
多少はクオリティーが上がるな。
このまま他のスタッフに任せて欲しい。

             採点  6.0(10点満点平均6)




『DOLL HOUSE』  5th stage

演出:加藤新
脚本:両沢和幸

ミカ(安達祐実)が拳銃を撃つシーンは悪くなかった。
でもやっぱり前半は学芸会っぽいノリ。
賀集利樹はしょうがないにしても、
佐野史郎もこういうテイストは寒いなあ。

B級ドラマと分かっていても
見ていて辛いシーンが多すぎる。

             採点  5.5(10点満点平均6)




『DOLL HOUSE』  6th stage

演出:加藤新
脚本:高橋留美

ストレス性の仮性近視って…
ムチャクチャだなあ。

あゆみ(野波麻帆)の目が見えなくなるという
エピソード自体は悪くなかったけど、
それを面白く膨らますことができなかった。

とくに今回は署長(佐野史郎)の出番が多くて
ギャグがみんな寒かったしな。

野波麻帆と田口浩正を見るなら「こち池」へ。

             採点  5.0(10点満点平均6)




『DOLL HOUSE』  7th stage

演出:石井康晴
脚本:高橋留美

特殊捜査班のOGが来るというネタは悪くないのに
この程度じゃもったいないだろう。
4話の石井・高橋セットは結構面白かったのに残念だった。

あと、松下由樹も今回の戸田恵子みたいに
ひとりだけ赤いロングドレスを着て踊ったらセクシーなのにな。
何で未だにパンツ見せてみんなと一緒に踊ってるんだろう?
このセンスが分からん。

             採点  5.5(10点満点平均6)




『DOLL HOUSE』  8th stage

演出:松川嵩史
脚本:両沢和幸

礼子(松下由樹)が最初から
隆一(岡田浩暉)を国際指名手配犯と分かって
つき合っていた展開と、
礼子と隆一の銃撃シーンからラストまでの描き方は良かった。

今までも映っていたんだろうけど、
近未来の設定なのに礼子の寝室のドアが
引き戸だったのが妙にツボ。
ガラガラって音してたぞ。

             採点  5.5(10点満点平均6)




『DOLL HOUSE』  9th stage

演出:加藤新
脚本:高橋留美

B級ドラマではお約束の温泉地ロケ。
そのわりに入浴シーンは控えめで行く意味ナシ(笑)

礼子(松下由樹)がアキ子大臣(中尾ミエ)に
マッサージするところだけだったな、面白かったのは。

コメディーセンスがあるのは松下由樹だけ。
それなのに佐野史郎がお笑い部分を担当してる。
そこが見ていてものすごく鬱。

             採点  5.0(10点満点平均6)




『DOLL HOUSE』  Final stage

演出:両沢和幸
脚本:高橋留美

ミカ(安達祐実)が警察署の入口で警官を撃ったよ!
取り調べ中に刑事の耳を噛んだよ!
そのミカを警察署から特殊チームが奪還したよ!
…でも、なんのお咎めもナシ。

結局、最後までドラマの設定が曖昧だったな。
企画自体は悪くなかったのに作りがお粗末すぎた。

TBSもそろそろ考え方を改めないと
日テレにまで追い抜かれるぞ。

             採点  4.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★☆☆☆☆
                  演出  ★★☆☆☆
                  配役  ★★☆☆☆
                  主題歌 ★★☆☆☆
                  音楽  ★★☆☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  5.20(10点満点平均6)





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