タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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『探偵家族』
7/13〜 日テレ系 土曜9時 期待度 ★☆☆☆☆突然、探偵業をすることになった
大家族の悲喜こもごもを描く、
コメディータッチの人情ドラマ。正義感が強い稲森いずみ、
トラブルメーカーの陣内孝則、
格闘技が好きな国仲涼子、
変装が好きで弁護士の資格も持つ室井滋、
警視庁に勤務する宮迫博之、
名探偵コナンが好きで天才的な推理力がある神木隆之介、
パソコンが得意な深水元喜、など、
個性的なキャラクターを持った人物が登場する。出演者はかなり豪華。
でも残念ながら安い作りになりそう。
『探偵家族』 第1話チーフプロデュース:井上健
プロデュース:池田健司、村瀬健、鈴木聡
演出:長沼誠
脚本:石原武龍
音楽:村山達哉、安藤直弘
主題歌:「Endless」小柳ゆき
挿入歌:「Notice my mind」hiro
制作:日本テレビ
制作協力:ケイファクトリー
出演:稲森いずみ、陣内孝則、国仲涼子、宮迫博之、深水元基、神木隆之介、
室井滋、花原照子、平愛梨、他少し前の日テレドラマに逆戻り、
という感じの志が低い作品。
意外と豪華な出演者がもったいない。コメディー部分でとくに笑えるわけでもなく、
涙を誘っているのであろう箇所も
ありきたりな流れで新鮮味なし。国仲涼子が見られればいい、とか、
子役マニアなので神木隆之介はチェック、とか、
そういう動機のある人だけ
見ればいいんじゃないでしょうか。ま、脚本家を3人でまわすみたいなので
回によっては多少面白い話もあるかもしれないけど。採点 5.0(10点満点平均6)
『探偵家族』 第2話演出:長沼誠
脚本:大野敏哉、福田裕子小百合(稲森いずみ)をはじめとする田中家には
本気で探偵事務所を続ける気持ちも技術もないから
困っている人を助けるという形式で話が進む、
という展開は悪くない。ただ、前回のイジメにしても
今回のDVにしても、
真剣に掘り下げてるわけじゃないから
作りがちゃっちいんだよな。小百合の最後の演説は
前回より良かったと思うけど…。こういう雰囲気だと
陣内孝則のおふざけも寒いだけだしな。田中家のメンバーそれそれに
得意技が設定されているはずなのに、
それを効果的に使ってないのもツライところ。根本的なところに問題が大アリだ。
とりあえず長男の一郎(陣内孝則)と
警察幹部の仙道(山下真司)に
何だかの因縁がありそうな部分は描かれたから
そこから話が広がることを期待するか。採点 5.0(10点満点平均6)
『探偵家族』 第3話演出:長沼誠
脚本:福田千津子今回はひきこもりの話。
強引な展開で解決するのはいいとして、
ひきこもりから立ち直ったその日に
弁護士事務所のパーティーでスピーチするという
まったく不必要なエピソードを入れてしまうあたりが
このドラマの安いところ。それにしても
室井滋も存在価値のない使われ方してるなあ。
かわいそう。採点 5.0(10点満点平均6)
『探偵家族』 第4話演出:大谷太郎
脚本:石原武龍、福田裕子、本松理子「春ランマン」の北村一輝と宮迫博之の共演、
神木隆之介の女装という細か〜い見どころ以外は、
いつもにも増してひどい出来だった。今回はエンディングでNGシーンを流していたけど、
あれは毎回やって欲しい。
もうあれで笑うしかないから(笑)採点 4.0(10点満点平均6)
『探偵家族』 第5話演出:北川敬一
脚本:福田裕子演出が代わっただけなのに
今までよりもはるかに見やすくなった。北川敬一って共同テレビにいた人かなあ?
詳しくは分からないけど、
共同テレビ制作のいろんな作品で助監督を努めていたはずだ。
やっぱり演出の力は偉大だな。今回は「夢のカリフォルニア」で
堂本剛にひどいことを言った小木茂光を
国仲涼子が投げ飛ばした、というのが最大のトピック(笑)あと、国仲涼子が作ったカレーに
ゴーヤが入っていたという小ネタも。いずれにしても、
今回くらいのテイストで進んでくれれば
見るのもそんなにつらくないぞ。採点 5.5(10点満点平均6)
『探偵家族』 第6話演出:長沼誠
脚本:楠野一郎「ウエディングプランナー」に続く、
神木隆之介の恋。ホッペにチュー付き。映画をパロった神木隆之介絡みのシーンは
それなりに面白かったけど、
他は惨憺たるものだった。とくに脚本は酷すぎ。
見ていて恥ずかしいくらいだった。採点 5.0(10点満点平均6)
『探偵家族』 第7話演出:永井英樹
脚本:大野敏哉、福田裕子相変わらず完成度が低い作りだけど、
今回はゲストの吉野きみ佳にインパクトがあったから
かなり救われた。それと、コナン役の神木隆之介が
これくらい謎解きで活躍すると存在意味がある。
まあ、たいした謎解きでもないんだけど…。ずっと引っ張ってきた
田中家と仙道(山下真司)との確執については、
今回、少しだけ語られた。
やっぱりこれもたいしたことなさそうだ(笑)採点 5.5(10点満点平均6)
『探偵家族』 第8話演出:長沼誠
脚本:福田裕子くだらない、
くだらな過ぎる。役者も集中力に欠けてるから
NG集もつまらないし。ま、マンションから突き落とされようが、
ナイフで腹を刺されようが、
誰も死なない作りにしたのは、
ムリがあるけど褒めておこう。こんなドラマまで簡単に人が死んでたら
誰もテレビを見なくなるからな。…死ななくても見なくなる可能性はあるけど。
このドラマに限っては。採点 4.5(10点満点平均6)
『探偵家族』 最終話演出:長沼誠
脚本:石原武龍、福田裕子なんじゃこりゃ(笑)
いや、そういう作品を
作ってるのは分かってるけどさ。
見てて恥ずかしい。
こっちが赤面する。視聴者を恥ずかしがらせてどうする!
ま、とりあえず役者陣には
仕事を選べ!とだけ言っておこう。でも、山下真司はハマリ役。
そこがいちばん悲しい(笑)採点 4.0(10点満点平均6)
脚本 ★☆☆☆☆
演出 ★☆☆☆☆
配役 ★★☆☆☆
主題歌 ★★☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
新鮮さ ★☆☆☆☆
話題性 ★★☆☆☆平均採点 4.83(10点満点平均6)