タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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『リモート』 10/12〜

日テレ系 土曜9時  期待度 ★★★☆☆

「金田一少年の事件簿」の原作者・樹林伸が
ドラマ脚本に初挑戦する作品。

ある事件をキッカケに自宅に引きこもる
優秀なキャリア・氷室(堂本光一)と、
その氷室が携帯電話でリモートコントロールする
女性警官・くるみ(深田恭子)が
様々な事件を解決していく、
みたいな話。

深田恭子が演じる警官はドジでのろまで、
拳銃、血、暗がりが苦手というキャラクタ。
深田恭子は「おとうさん」とダブルブッキングだけど、
こちらの方がハマって面白く見られそう。

KONISHIKIも元NYの優秀な警察官という役で出る。





『リモート』  1

チーフプロデュース:井上健
プロデュース:櫨山裕子、内山雅博(オフィスクレッシェンド)
演出:佐藤東弥
脚本:樹林伸
原作:天樹征丸
音楽:中西俊博
主題歌:「solitude〜真実のサヨナラ〜」Kinki Kids
制作:日本テレビ
制作協力:オフィスクレッシェンド
出演:深田恭子、堂本光一、KONISHIKI、玉木宏、伊武雅刀、名倉潤、
   大倉孝二、楠美津香、植松真実、井上佳子、鈴木ヒロミツ、他

もともと深田恭子でドラマ化するために
コミックを先行連載させていただけあって
くるみ(深田恭子)のキャラにムリがない。

とくに、靴を履いたまま屋敷の中に入る時に
“パパ、ママ、ごめんなさい”と言ったり、
恐い目にあう度に半泣きになりながら
“殺さない?”と聞いたりするところが可愛いかった。

あと、拳銃をぶっ放すところも
本当に打つのかよ!って感じで面白かったな。

土9らしい作品なので最後まで気楽に見られそう。
個人的には元ピックルスの
楠美津香(モロ諸岡の奥さん)に期待。
何かやってくれないかなあ。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『リモート』  2

演出:佐藤東弥
脚本:樹林伸

今回はピエロ殺人事件の解決編。
案の定、トリックとしては
たいしたことなかった。

でも土9枠のドラマとしては全然OK。
作品全体のバランスもいいし。

で、やっぱり深田恭子は可愛い、
という結論でよろしいか?

             採点  7.0(10点満点平均6)



『リモート』  3

演出:佐藤東弥
脚本:坂元裕二

まあ、演技力は問わないということで(笑)

今回もそこそこ面白かったけど、
学校内のこの手のネタは
もう古いって感じがするな。

ただこのドラマはストーリーよりも雰囲気。
大倉孝二や玉木宏なんかの脇役もいい味だしてるので
細かいところを気にしなければ十分に楽しめる。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『リモート』  4

演出:佐藤東弥
脚本:坂元裕二

うーん、結局こういう話になってしまうのか。
誰も悪い人はいません、みたいな。
で、謎解きの部分は強引に辻褄を合わせる
力業で納めてしまうんだよな。

このドラマの魅力は
やっぱりクールな氷室(堂本光一)と
間の抜けたくるみ(深田恭子)との会話だから、
子供だましのサスペンスにウエイトを置かずに
2人を活かすような作りにして欲しい。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『リモート』  5

演出:高橋直治
脚本:坂元裕二

やっぱり誰も悪い人はいない(笑)
ま、いっか。

今回は一話完結だったので
バランスがよくなって非常に見やすかった。

前半のコミカルな部分では、
くるみ(深田恭子)と氷室(堂本光一)、
警察署内の会話が弾んでいたし、
後半のシリアスな部分はきちんと締まっていた。

とくに氷室の感情の揺れはよく描けていたと思う。
このバランスで最後までいって欲しいな。

それにしても、今回出てきた
警報装置を外すための暗証番号の覚え方、

18726387089036409
(イヤな任務さ
 はなまる薬丸さん
 無職)

はスゴかったなあ。
最後が(虫よく)でも
けっこうチクっとくるし。

ジャニーズの堂本光一が言うところがまだスゴかった。

             採点  7.0(10点満点平均6)





『リモート』  6

演出:佐藤東弥
脚本:樹林伸

ゲストは脇知弘。
役名は工藤新一じゃなくて
不動真一だった(笑)

事件のトリックは相変わらず子供向け。
でも深田恭子が可愛いので許す。
“フック船長だもーん”だって。

堂本光一、笑ってやれよ(笑)

             採点  7.0(10点満点平均6)



『リモート』  7

演出:猪股隆一
脚本:樹林伸

今回はくるみ(深田恭子)が言った
“(マイケル・ジャクソンって)最近、ヒマなのかなあ”
という辛口のセリフがツボ。

“ボブ(KONISHIKI)は日本に来てから太ったんだ”とか、
“(くるみの)自慢の視力3.0の見せどころだ”とかも
笑うところだと思うんだけど、
演出的にはサラっと流されちゃった。

くるみたちのやり取りは相変わらず面白い。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『リモート』  8

演出:佐藤東弥
脚本:坂元裕二

深田恭子と松本莉緒も
並ぶとスペシャル感があるなあ。

そしてドラマはいよいよシリアスな雰囲気に。
ただ、くるみ(深田恭子)の軽いノリが
このドラマの生命線だけに、
期待感はあまりない。

最後までうまく
くるみのキャラを活かした
作りにしてくれるといいんだけど。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『リモート』  9

演出:佐藤東弥
脚本:樹林伸

くるみ(深田恭子)が
聖母的に氷室(堂本光一)を抱きしめるのは
めちゃくちゃ違和感ある。
全然これまでのキャラと合わないじゃん。

そんなことより、くるみ!
伸吾(玉木宏)を捨てたらただじゃおかないぞ!

氷室のトラウマとか、
直美(酒井美紀)の安否とかは
この際どうでもいい。
伸吾さえ幸せになってくれたら…(笑)

             採点  6.5(10点満点平均6)



『リモート』  10

演出:佐藤東弥
脚本:樹林伸

くるみ(深田恭子)は予定通り
伸吾(玉木宏)と結婚式に向かうものの、
また氷室(堂本光一)から電話があって事件に向かう
という締めは一番理想的だったと思う。
最後のくるみはいつものキャラに戻ってたし。

まあ、トリックは最後まで面白いとは思えなかったけど、
ドラマの企画としては良かったんじゃないかな。

深田恭子の個性をかなり活かしていたし、
捜査一課の雰囲気も
コメディータッチでうまくまとめていた。

もともとドラマ化を前提にコミックを作ったこともあって
スペシャルを作りますよ!
という最後の雰囲気がちょっといやらしかったけどね(笑)

             採点  6.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★☆☆
                  演出  ★★★☆☆
                  配役  ★★★☆☆
                  主題歌 ★★☆☆☆
                  音楽  ★★☆☆☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  6.70(10点満点平均6)





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