タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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『逮捕しちゃうぞ』 10/17〜

テレ朝系 木曜9時  期待度 ★☆☆☆☆

「逮捕しちゃうぞ」みたいなコミックは
決してドラマ化してはいけないと思うんだけど、
やってしまうらしい。…テレ朝が。

辻本夏美は伊東美咲。
小早川美幸は原沙知絵。
中嶋剣は長島一茂(笑)。

ここでこういう仕事を受けてしまうから
伊東美咲に神秘的な輝きが出てこないんだよなあ。




『逮捕しちゃうぞ』  FILE 1

チーフプロデュース:五十嵐文郎
プロデュース:秋山純、中込卓也、和田豊彦
演出:赤羽博
脚本:大石哲也
原作:藤島康介「逮捕しちゃうぞ」(講談社刊)
主題歌:「スルー・ザ・レイン」マライヤ・キャリー
制作:テレビ朝日、AVEC
出演:原沙知絵、伊東美咲、渡辺えり子、長嶋一茂、伊東四朗、
   金子昇、乙葉、吉岡美穂、市川由衣、曲山えり、金児憲史、
   速水もこみち、飯田基祐、眞野裕子、宝積有香、八代真吾、斉藤工、他

めちゃくちゃB級なんだけど
許せる範囲だった。
やっぱり太股に弱いな、オレは(笑)

原沙知絵と伊東美咲は
ふたりともタッパがあるのでそれなりに格好いい。
(もちろん原作とは別物)

長嶋一茂もこういうノリなら全然アリだし。
むしろ金子昇の方が心配かな。

それにしてもイアンソープがゲストとは…。
そこがドラマとしてはB級なんだけどね(笑)

意外に毎週、楽しみにしてしまうかも。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『逮捕しちゃうぞ』  FILE 2

演出:赤羽博
脚本:大石哲也

今回はチラリズムに徹した格闘シーンが少なかった。
でも、内容的にはやっぱりOKだろうな。

最後に女の子が手話で
“ありがとう、婦警さん”と言う場面は
それなりにジーンと来たし。

B級ドラマにはB級ドラマなりの
楽しみ方がある。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『逮捕しちゃうぞ』  FILE 3

演出:飯島真一
脚本:吉本昌弘

前半はいくらなんでも酷かった。
原沙知絵も伊東美咲も
走ってる姿が格好良くないので、
犯人を追うシーンがキマらない。

やっと使ったモトコンポも
ただ走ってるだけだし。

このあたりはかえって印象を悪くするだけなので
アクションシーンは回し蹴り止まりにした方がいいな。

ただ、最後の美幸(原沙知絵)と
中島(長島一茂)のラブシーン(?)は
あれで十分だろう。

こういう場合、テレビは
BGMという強い見方があるからな。

ドラマなりの勝負をするよーに。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『逮捕しちゃうぞ』  FILE 4

演出:赤羽博
脚本:大石哲也

美幸(原沙知絵)が夏実(伊東美咲)に言った
“もし死んだら、あの世でまたコンビ組んでくれる?”
というセリフは今回のキモだと思うんだけど、
このシーンを予告か番宣で使ってるんだよね。
だからカタルシスがない。

あのまま爆弾が爆発しちゃうわけないし、
2人がコンビ解消するわけもないし…。
もうちょっとうまく見せる工夫が欲しいなあ。

あと、金子昇はやっぱりダメ。
美幸と中嶋(長嶋一茂)のカップルがいいだけに
このキャスティングは痛い。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『逮捕しちゃうぞ』  FILE 5

演出:飯島真一
脚本:樫田正剛

どんどん滑らかさが無くなっていく。
しょうがないって言えばしょうがないけど。

今回は曲山えりのハイキックという
サービスカットがあったから良しとしよう。

次回はボブ・サップがゲスト。
もう何でもありだ。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『逮捕しちゃうぞ』  FILE 6

演出:赤羽博
脚本:大石哲也

メインの演出・脚本でも立ち直りの気配ナシ。
せっかくのボブ・サップ登場も
アクションシーンはグダグダだし。

せめて極真の長嶋一茂とは
もう少し見ごたえのある
立ち回りをやって欲しかったなあ。

もう褒められるのはエンディングロールだけか。

             採点  5.0(10点満点平均6)




『逮捕しちゃうぞ』  FILE 7

演出:赤羽博
脚本:吉本昌弘

頼子(乙葉)の源氏名が乙葉だったシーンは
もっと演出で笑いを取らないとダメなんじゃないの?

でもまあ、今回は悪くなかった。
稲本似の子役がいい芝居をして
夏実(伊東美咲)が泣いた3シーンは
どれもグッとくるものがあったし。

ただ、この作品はもともと
役者にうまい演技を求めてないというか、
クオリティーの高い映像を残そうとはしてないので、
とくに力の入ってないシーンになると失笑してしまう。

始まったばかりの頃は
そこもうまくB級テイストに消化してたんだけどね。

残り2回、
演出と編集はもう少し頑張って欲しい。

それにしても
原沙知絵と伊東美咲も貧乳コンビ扱いか。
今、時代は貧乳だな。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『逮捕しちゃうぞ』  FILE 8

演出:位部将人
脚本:大石哲也

細川茂樹てこんな役ばっかり。

今回は伊東美咲の
梅酒の鼻歌シーンが見どころか(笑)
(チョーヤのCMをやってるから)

どうでもいいけど
このドラマで一番ハマってるのは
結局、長嶋一茂かも。

まあ、比較的まとまってる回だったかな。

             採点  6.0(10点満点平均6)



『逮捕しちゃうぞ』  FINAL

演出:赤羽博
脚本:大石哲也

最終回のゲストは
ジャイアンツの元木と高橋由伸だった。
微妙〜(笑)

まあ、意外と高橋由伸が
自然に演技してたから良しとしよう。

それにしても
マキちゃん、事件に巻き込まれ過ぎ。
ホームレスの人も車のナンバーまで覚えてるなんて
ただものじゃないって感じだし。

結局、このドラマ、
最初の頃は良い意味のB級テイストになってたけど
後半は粗末な脚本と演出が目立っちゃったなあ。
むしろ2時間ドラマとかでやった方がよかったのかも。

エンディングロールだけはずっと良かったのに、
最終回は今までの名場面にしてしまったのも残念だった。

             採点  5.5(10点満点平均6)

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★☆☆☆
                  配役  ★★☆☆☆
                  主題歌 ★★★★☆
                  音楽  ★★☆☆☆
                  新鮮さ ★★☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

           平均採点  5.94(10点満点平均6)




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