タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

>>バックナンバー


第2話「最近の小学生ったら」

次回の「あいのり」はスペシャルだって。
心配だなあ。まだ芳ちゃんのキャラが練られてないのに…

ああ、ドラマの話か。
はい、今日も書きますよ。
書きますとも。

*******************************

『ガッコの先生』 最終回

プロデューサー:伊藤一尋
主題歌:「Hey! みんな元気かい?」KinKi-Kids
演出:今井夏木、平野俊一、梶原紀尚
脚本:小松江里子
出演:堂本剛、竹内結子、田中直樹、いかりや長介、櫻井淳子、
   新谷真弓、鷲尾真智子、松崎駿司、山口このみ、奥田佳菜子、
   川原一馬、堀江幸生、野口清香、平塚麻耶、他

ひとことで言ってしまえば普通。
本当に普通の作品だった。

やっぱりこの手の作品で
オリジナリティーを出すのは難しいなあ。

成長物語というジャンルは認めるけど
個人的に教師という職業については
どこか選ばれた人であって欲しいという願いがあるんだよね。

で、実際、仙太郎(堂本剛)も選ばれた人だったと思うわけ。
つまり教師が天職のような人。

だったらたとえ新米教師でも、産休補助教師でも
違う描き方をして欲しかったんだよね。

堂本剛の演技センスは認めてるつもり。
とくに大阪弁でしゃべった時の彼は生き生きしてる。
竹内結子も最後の方はキャラを掴んだ。
田中直樹、いかりや長介は言うことなし。

結局、これは作り手の問題だな。
堂本剛が初の教師役。その彼の成長物語。
というコンセプトにあぐらをかいてしまったというか…。

まあ、子供がかわいければ
見ているこっちもウルウルしたりするけどね。
でもそれで作品全体を良しとはできないよ。

その子役陣は意外とつぶが揃っていた。
松崎駿司はすでに実績があるから当然として、
奥田佳菜子や山口このみも
経験豊かな(?)いい演技を見せていた。

3・4話で上脇結友が出てきたのは衝撃!
真っ黒だったなあ、あすかちゃん(笑)
個人的には乳歯が抜けきっていたのがうれしかった。

あと副委員長(平塚麻耶)は小さな発見だった。
過去にもいくつかドラマに出ていたようだけど
見逃していたみたい。
覚えておこう。

それにしても大人っぽいよ、今の小学生。
今期は「ガッコの先生」「金八」「小津先生」と
小、中、高を舞台にした学園モノが揃ったわけだけど、
小学生が一番大人っぽいってどういうこと?

授業態度も小学生が一番大人だった。
これはリアルな描写なのか?
だったら日本の将来はいい方向に進んでいるのか?
それとも破滅的なのか?

まあ、いいや。
子役がいい役者に育ってくれれば(笑)

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★☆☆☆
                  配役  ★★★☆☆
                  主題歌 ★★☆☆☆
                  音楽  ★★☆☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★★☆☆☆

          全体的な採点  6.0(10点満点平均6)

*******************************

『こちら第三社会部』 最終回

プロデューサー:森下和清
主題歌:『雪が降るまえに』大黒摩季
演出:中村金太、清弘誠、黒沢淳
脚本:今井詔ニ、大久保昌一良、いずみ玲、吉田弥生
出演:渡辺謙、津川雅彦、萩原雅人、酒井美紀、戸田恵子、石塚英彦、坂口憲二、
   京本政樹、麻生祐未、細川茂樹、飯田圭織、加護亜依、森繁久彌、他

TBSの月曜8時枠、32年ぶりの現代劇
ということで期待はあったんだけど…

超豪華なキャスティングの割りには
盛り上がらなかったね。

決して悪い作品だったとは思わない。
でもやっぱり、脚本を無難なところでまとめすぎた。
結局、冒険のできる枠ではなかったんだよね。

話題にはなったモー娘。の2人は、
松下グループの一社提供枠ということで
ナショナルエアコンがらみのお飾り。

大御所、森繁久彌も
彼の連ドラ初作品が
このナショナル劇場枠だったことからの
サービス出演という感じだった。
(1964年「七人の孫」)

最後は新聞社が舞台ということで
やっぱりサンタネタ。

“サンタクロースは誰の心の中にもいます”
という、古典的名文からの引用だった。
(「イエス、ヴァージニア」で始まる、
 1897年、ニューヨーク・サン紙の有名な社説)

まあ、もともと人情ドラマだったんだから
これもOKでしょう。

来期は「水戸黄門」。
その次にまた現代劇をやってくれるを期待しましょ。

                  脚本  ★★☆☆☆
                  演出  ★★☆☆☆
                  配役  ★★★★☆
                  主題歌 ★★★☆☆
                  音楽  ★★☆☆☆
                  新鮮さ ★☆☆☆☆
                  話題性 ★☆☆☆☆

          全体的な採点  5.5(10点満点平均6)

…で、
『アンティーク』の話は長くなりそうなんでまた次回。
そりゃ長くもなるさ、あそこまでいったら(笑)





[ロビー田中の自己紹介]

[トップへ]