タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第9話「不思議な気持ち」

全然、速報性がないじゃん、オレのドラマレビュー。
「電波&雷波…訳あって今回はカウントダウン
 やらせてもらえないんだもんねーんスペシャル」
とかまでビデオに撮って見たりしてるからダメなんだな。

反省、反省。
でも、来週の「スマスマ」は見てもいいでしょ?

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『サラリーマン金太郎3』 Fight 1

プロデュース:森田光則、倉貫健二郎
原作:本宮ひろ志
主題歌:「熱くなれ!」高橋克典
音楽:松本晃彦
演出:森田光則
脚本:中園健司
制作:TBS、木下プロダクション
出演:高橋克典、羽田美智子、野際陽子、津川雅彦、松方弘樹、
   保坂尚輝、恵俊彰、勝村政信、島崎和歌子、森口瑤子、他

高橋克典の演技は相変わらずだけど
出だしとしては悪くなかった。

シリーズが進むごとに
女優陣がショボくなっているのは
仕方がないところか。

松方弘樹の参戦で
いきなりきな臭い感じが充満してるけど
とにかくサラリーマンの日常と
あまりかけ離れない範囲で
話が進むことを望む。

          採点  6.0(10点満点平均6)

『人にやさしく』 第1話

プロデューサー:澤田鎌作、栗原美和子
主題歌:「夢」ザ・ブルーハーツ
挿入歌:「人にやさしく」ザ・ブルーハーツ
音楽:武部聡志
演出:澤田鎌作
脚本:鈴木おさむ、いずみ吉紘
制作:フジテレビ
出演:香取慎吾、加藤浩次、松岡充、須賀健太、星野真里、小西真奈美
   りょう、陣内孝則、ブラザー・トム、他

極楽・加藤に続き、ソフィア・松岡まで
オンエア直前に入籍発表。
しかも相手は黒澤優だと。
さらには加藤と同じ、すでに相手は妊娠中だと。

これが半年前だったら
「できちゃった結婚」という
月9初のドキュメンタリードラマだったのにね。

加藤あいの降板だけにとどまらず
そんな外野の関心事がやたら気になるこの作品。
案の定、初回の視聴率は23%を越えてしまった(関東)

この最初の視聴者を
ずっと捕まえていられるか。
2話、3話の出来が非常に興味深い。

初回は脚本にもそれほど綻びがなくて
思ったほど悪くはなかった。
ただ、ストーリーそのものは
呆れるくらいにオーソドックスなので
毎回のエピソードを
どこまで煮詰めることができるかが勝負。

まあ、子役だけでも引っ張れるのが
テレビの恐いところだけど、
どうせなら繰り返し見たいと
思えるような作品にしてもらいたい。

そんなに期待はしてないけど…

            採点  7.0(10点満点平均6)

『ギンザの恋』 1.不思議な気持ち

チーフプロデュース:南中佑介
プロデュース:堀口良則、中村元信、伊藤正昭
オープニングテーマ:「二人だけのデート」ベイ・シティ・ローラーズ
エンディングテーマ:「笑えれば」ウルフルズ
演出:羽住英一郎
作・脚本:九條仁里 脚本協力:泰建日子、福田雄一
制作:よみうりテレビ 制作協力:ホリプロ
出演:トータス松本、須藤理彩、戸田菜穂、石井正則、関口知宏、中村玉緒、
   岡本麗、ユースケ・サンタマリア、中澤裕子、北村総一朗、北原奈々子、他

出だしの救命病棟ネタは
トータス松本のアドリブだろうなあ。
須藤理彩も素で笑ってたし…

ドラマに登場するお店や食べ物を
そのまま情報番組のようにデータ紹介したり、
次から次へと流れる
ベイ・シティ・ローラーズの曲の
訳詞がそのまま画面に出たりと、
(登場人物の心情と重なるような内容になっている)
とにかくやりたい放題の作品。

しかも、それぞれのベクトルが一定じゃないから
見ていて疲れる。というか、
ストーリーに集中しにくい。

トータスの演技も
「涙をふいて」の時よりぎこちないし…。
やっぱり初主役に緊張しているのか。
まあ、もともと役者じゃないんだから
そんなに高いレベルを求めてもしょうがないけど。

ユースケも魅力を発揮していない。
あの役が彼である必要をまったく感じないし。
友情出演だからすぐにいなくなっちゃうのかな。

……そんな穴だらけのドラマなのに、
どういうわけか面白い!
なんでだろう。
オレの守備範囲がイチロー並に広いのか。
とにかくすぐに繰り返し見たくなってしまった。

エンディングは本当に
すぐ巻き戻して見てしまった。
この回で出てきたシーンのカットを使って
トータス松本が歌っているのだ。

つまり、まわりには他の役者もいる。
だけどセリフではなくて
プロモーションビデオのように
トータスが歌っているのを聞いている。
中には一緒に歌っている人もいる。

要するに、本番を取り終えたあと、
もう一度カメラを回して
トータスに歌を歌わせているわけだ。

これって意外と手間がかかると思う。
初回だけのサービスなのか。
いや、絶対次回以降もやって欲しい。
収録が押してきたら最初にカットされそうだけど
頑張って続けて欲しい。

…なんでこんなドラマ見てワクワクしてるんだろう。
たぶん、今回の“不思議な気持ち”というテーマが
意外とせつなく描かれてて、
ストライクゾーンに入っちゃったんだろうな。
きっとそうだ。

だからまだ他の人に
面白いから見て、
とかいうのやめよう。

            採点  7.0(10点満点平均6)






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