タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第108話「日曜劇場にドコモの携帯、現る」
全然関係ないけど、
小室哲哉とKEIKOの結婚披露宴が
TBSで生中継されるんだって?やれやれだな。
『ママの遺伝子』 第2話「嫁、お受験にハマる」
演出:大岡進
脚本:小松江里子もう最後まで
このトーンは変わらないような気がしてきた。時代錯誤ぶりも甚だしいと思うけど、
これもまた大衆が身近に感じる話なんだろうな。ただ、お受験や嫁姑問題を描くにしても
狙い所の次元が低すぎると思う。伊藤・小松コンビが
ホームドラマならこの程度、
と思って作っているような気がして、
そこがオレはイヤなんだと思う。
世間的にはこれもアリなのは分かるけど。採点 5.0(10点満点平均6)
『お見合い放浪記』 第2週 白雪姫に毒リンゴを(第5〜8回)
演出:片岡啓司
脚本:大森美香第1週も由寿(水野真紀)がお見合い相手に
“顔が嫌い”と言ったシーンがあったけど、
今回も由寿が“あなた私のこと好きじゃないでしょ”
と言ったシーンが印象的だった。この由寿というキャラクターには、
原案者・阿川佐和子のイメージを抜きにしても、
やはりお嬢様として育ってしまった者の
悲しい性が見受けられる。そしてそれは
決して100%愛すべきキャラクターではない。
ただ、そこをかなり客観的に描いてる部分が
作品としては面白い。結局のところ、
由寿とお見合いはしたくないけど、
応援したい気持ちでいっぱいだ。採点 6.5(10点満点平均6)
『リモート』 2
演出:佐藤東弥
脚本:樹林伸今回はピエロ殺人事件の解決編。
案の定、トリックとしては
たいしたことなかった。でも土9枠のドラマとしては全然OK。
作品全体のバランスもいいし。で、やっぱり深田恭子は可愛い、
という結論でよろしいか?採点 7.0(10点満点平均6)
『おとうさん』 第2話
演出:清弘誠
脚本:遊川和彦ストーリーそのものには
ほとんど興味が持てない。ていうか、状況説明のためだけに
不自然に仏壇の前で独りごとを言うシーンや、
古くさいセット、薄っぺらい照明に
早くもオレはシラけているのかもしれない。でも4姉妹の演技は
ただ豪華というだけでなく
見ていたい気はする。ポジションとしては、
元気な優(飯島直子)、
しっかり者の晶(中谷美紀)よりも、
一見、明るいのに
姉妹に劣等感を抱いているまこと(広末涼子)や
末っ子なのに甘えるタイプではない
恵(深田恭子)の方が、
キャラクター作りは難しいと思う。
でもそこをうまく演じてるんだよな。とくに第1話から
この第2話の途中までの広末涼子は
本当にうまいと思った。最後は中谷美紀が持っていきそうな気もするけど、
この演技バトルは十分に見る価値アリだな。ところで、東芝がスポンサーを降りたら
これでもかってくらい
田村正和がドコモの携帯を使ってるよ。前の日曜劇場ではずっと使えなかったからね。
頑張って使いやすさをアピールしてください(笑)採点 6.5(10点満点平均6)
『ホーム&アウェイ』 第3話
演出:羽住英一郎
脚本:君塚良一ウルルンみたいになってきたな。
ウルルンと言えば再会スペシャル。
ということは最終回の結婚式に
各地で出会った人がみんな来るとか?
…まあ、いいか。そんなことはどっちでも。かえで(中山美穂)が訪れた先から
いちいちいろんなものが届くのが面白いな。
ホーム側とのつながりも
これをネタに膨らんでくるし。そして今回も
かえでの親子問題をきちんと絡めていた。
このエピソードが芯になっているから
一話完結の話がバラバラにならない。
丁寧な作りだ。次回は東京か。
早くもロケに行く時間がなくなってきたのか?採点 7.5(10点満点平均6)
『ナイトホスピタル』 第2夜
演出:唐木希浩
脚本:江頭美智留今回は面白かった。
ただ、ひとつのネタを2回に分けたせいもあって
ちょっと間延びしてたな。
ムダなカットも多かったし。気になったのは、
これも「サイコドクター」と同じような
ヒーロー物の匂いがすること。
同じ局で似た企画はマズイよなあ。まあ、初回よりは
かなり希望が持てる作りだったので、
今後に期待しよう。採点 6.5(10点満点平均6)
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