タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第11話「なんどめだ、裏番組ネタ」

スマスマ、見た?
やっぱり復帰第一弾を紅白とかにしないで
スマスマにしたのは正解。

本当は収録したものがあったらしいけど、
急遽、生放送の特別番組に切り替えたのもいい選択だった。

…ただ、ああいう状況でも
スマップが歌い出すと笑えるな(笑)

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『婚外恋愛』 #1

チーフプロデュース:黒田徹也
プロデュース:内山聖子、大久保なみ
主題歌:「True Romance」Lyrico
挿入歌:「IMMORTALITY」Lyrico
音楽:千住明
演出:久保昌宏
脚本:浅野妙子
制作:テレビ朝日
出演:永作博美、堺雅人、根津甚八、釈由美子、高橋由美子、宮迫博之、原田龍二、
   高杉亘、大高洋夫、忍成修吾、池田真紀、大森暁美、北川弘美、他

パッと見るとドロドロ系だけど
スタッフは意外に社会派の面々だしなあ。
ヘンな先入観は持たずに
しばらく見続けた方がいいかもしれない。

ただ、もしこれが結果的にいい作品で
商業的には失敗したとしたら
この第一話の構成が問題になるだろうな。

堺雅人の母親が登場するシーンや
鈴木ヒロミツの場面をもう少しカットして、
根津甚八のキャラクターを
もっと詳しく描いた方がよかったと思うんだけど、
どうだろう…。

キャスト的な注目はやっぱり池田真紀ね(笑)
「嫉妬の香り」で寺脇康文のアシスタントをしてた子。
もう、何かやらかしそうで恐い(笑)
ていうか、やらかして欲しい!
マジメに仕事してる姿が似合わない!
…そう思うと、偉大なドラマだったな、
「嫉妬の香り」も。

とりあえずこの作品は
しばらく様子見ということで。

             採点  6.0(10点満点平均6)

『3年B組金八先生』 第12話

プロデュース:柳井満
主題歌:「まっすぐの唄」海援隊
音楽:城之内ミサ
演出:福沢克雄
原作・脚本:小山内美江子
制作:TBSエンタテイメント
出演:武田鉄矢、佐野泰臣、星野真里、岡あゆみ、上戸彩、斎藤祥太、
   茅島成美、森田順平、金田明夫、山崎銀之丞、小西美帆、高畑淳子、
   木場勝己、鈴木正幸、柴俊夫、吉行和子、リリィ、他

途中からだと感想が書きにくいなあ。
とりあえず今回だけのことを書くと
もう少し構成を変えた方が良かった感じ。

あの坊主エピソードは
三船美佳が主演した映画「友情-FRIENDSHIP」を
もとにしてると思うけど、
(大もとはアメリカの実話)
その構成がね…。

何か、健次郎(風間俊介)がみんなを
煽ったようにも受け取れるし…。
いきなり病室の場面で良かったんじゃないかな。

あと、火事のシーンも
もう少しスッキリみせた方が効果的だったかも。
迫力はあったけど
あそこまでやると現実離れして見えてしまう。

やっぱり金八シリーズは
武田鉄矢が語ってナンボだな。

             採点  5.5(10点満点平均6)

『恋ノチカラ』 第1話

企画:石原隆、鈴木吉弘
プロデュース:船津浩一
主題歌:「キラキラ」小田和正
音楽:住友紀人
演出:若松節朗
脚本:相沢友子
制作:フジテレビ、共同テレビ
出演:深津絵里、堤真一、坂口憲二、矢田亜希子、西村雅彦、久我陽子、
   猫背椿、菅原禄弥、長谷川初範、志賀廣太郎、東根作寿英、他

なんで今、広告業界なんだろう、とか
そもそもあの缶コーヒーのデザインは
本当にカッコイイんだろうか、
みたいなことは
この際、考えないことにするけど…

かなり期待していたせいもあって
正直なところ普通だったな。
これだけのスタッフ・キャストを揃えて
この初回以下の出来だったらおおごとだ。

まあ、基本的にはラブストーリーということだから
とりあえず状況説明の第1話で
ゴチャゴチャ言うのはやめよう。

キャストで注目なのは菅原禄弥…。
(注目してるのはオレだけかもしれないけど)
「太陽は沈まない」で重要な目撃者となった
看護婦さんをやってた人ね。

この人、出てくるたびに雰囲気が違って、
やたら気になる。
今回は矢田亜希子の友達として
かなりキャピキャピの役で出てきた。
個人的に見守っていこう(笑)

作品全体としては2話以降に期待。

             採点  6.5(10点満点平均6)

『トリック2』 第1話(episode 1)

プロデュース:桑田潔、蒔田光治、山内章弘(東宝)
主題歌:「流星群」鬼束ちひろ
音楽:辻陽
演出:堤幸彦
脚本:蒔田光治
制作:テレビ朝日、東宝
制作協力:オフィスクレッシェンド
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、前原一輝、野際陽子、
   大島蓉子、アベディン・モハメッド、他

オープニングの
卵の黄身の色が変わってるよ。
前は緑だったのに…
細かいなあ、相変わらず。

堤演出ではもう定番となった裏番組ネタも
冒頭の習字の文字で炸裂。
「なんどめだナウシカ」

初回放送日の11日は
日テレ系で「風の谷のナウシカ」をやってたからね。
しかも時間延長してたので
このドラマのスタートにかかってしまうという状況。
そこで野際陽子が生徒に、
「力強くね、ちょっと怒った感じで…」

こういう小ネタが気になり出すと
このドラマは何回でも繰り返して見てしまう。

全部書き出してるとキリがないからやめるけど、
もしビデオに撮ってある人は、
仲間由紀恵が旅館で見ていた
テレビの番組表なんかもスローでチェックしてみよう。
ワイドショーの内容紹介で
「NHK紅白・八百長で紅組全員丸刈り謝罪!」
などの文字も確認できる。

「ハンドク!!!」では堤幸彦が丸刈りになったからね。
去年は白組が勝ってしまったので
ギャグとしては切れ味がないところがまたいい。

とにかく、キャストも同じで
前作の雰囲気をそのまま継続できているのは大きい。
好き嫌いはあるだろうけど、
個人的には堤の世界をどっぷり楽しみたいと思う。

あ、そうそう、
この episode 1 のゲストには
「ハンドク!!!」に出てきた
み、み、み、美幸ちゃん(堀つかさ)も登場したね。
“お前、今回の方が可愛くないか?”(栗栖禎子風)

             採点  7.0(10点満点平均6)





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