タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第112話「花*花のこじまVS鷲尾いさ子?」
今期、レビューしてない作品の中に
テレ朝金曜深夜枠の「イブのすべて」がある。
韓国で最高視聴率45.2%を記録したドラマだ。まあ、要するに韓国の大映ドラマなんだけど、
花*花のこじま似のソンミと
鷲尾いさ子を恐くした感じのヨンミによる
ドロドロの女の戦いが、
懐かしさすら感じさせて笑える。昔の大映ドラマが好きな人は見てみるといいよ。
話が進むのがメチャクチャ早いから
1回見逃すと大変だけど。ちなみにオレは
ウジンの母親ファン(笑)
『ママの遺伝子』 第4話「鬼姑の目にも涙」
演出:今井夏木
脚本:小松江里子“ぬか”もかき混ぜないと腐るけど、
ホームドラマもかき混ぜないと腐るってことだな。採点 5.0(10点満点平均6)
『お見合い放浪記』 第4週 走れ!シンデレラ!(第13〜16回)
演出:石井てるよし
脚本:大森美香北川(渡辺いっけい)との婚約を
解消するくだりは
さすがに嫌悪感が芽生えたけど、
鶴見(吹越満)のキャラは良かった。このドラマは原作には出てこない
架空の人物で構成されているので、
このまま由寿(水野真紀)は
鶴見と結婚するのかな。
その方がドラマとしては自然だけど。ただ子役はもうちょっと違う
雰囲気の子の方がよかったな。
ちょっと残念。採点 6.5(10点満点平均6)
『リモート』 4
演出:佐藤東弥
脚本:坂元裕二うーん、結局こういう話になってしまうのか。
誰も悪い人はいません、みたいな。
で、謎解きの部分は強引に辻褄を合わせる
力業で納めてしまうんだよな。このドラマの魅力は
やっぱりクールな氷室(堂本光一)と
間の抜けたくるみ(深田恭子)との会話だから、
子供だましのサスペンスにウエイトを置かずに
2人を活かすような作りにして欲しい。採点 6.5(10点満点平均6)
『おとうさん』 第4話
演出:片山修
脚本:遊川和彦山口(国分太一)が家に来るまでに
次から次へと違う人が来る展開は、
コテコテだけど今でも通用する面白さだと思う。
あと、珠子(森山良子)がお酒を飲んで豹変するところとか。ただ、全体の古くさいホームドラマのテイストは
いかんともしがたいな。
もちろん、それを狙ってるのは分かるけど、
もう心から楽しめるわけじゃないし。国分太一と谷原章介のキャラもいい感じなので
見どころはそれなりに多いんだけどねえ。採点 6.5(10点満点平均6)
『ホーム&アウェイ』 第5話
演出:澤田鎌作
脚本:君塚良一冒頭のコンテナの置き場所は
いくら何でも不自然だろ。
ていうか、あんなところに置くのは
ドラマの予算的にも大変だろ。…とは思うんだけど、
天女に間違われるくらいのストーリーだと、
そんなことも許せてしまう。
フィクションのドラマとしては
これでいいんだと思う。ただ今回は、
妊娠したという明子(山本未来)が
平気でビールを飲んでいた演出が疑問。確かに最初に明子が
かえで(中山美穂)の部屋に来た時は
“飲まない?”というシチュエーションが自然だけど、
妊娠のエピソードを作るなら
ここは他の演出にするべきだろう。そこがちょっと残念だった。
採点 7.0(10点満点平均6)
『ナイトホスピタル』 第4夜
演出:白川士
脚本:久松真一あら、また逆戻りって感じ。
第1話と同じバラバラな演出だった。脚本としても、
太ってしまう病気があるという情報、
そしてそれに麻紀(仲間由紀恵)が気がつく
というエピソードが
このドラマのメインになるはずなのに、
ダイエットに関する情緒的なネタが多すぎて
作品としてのテーマが曖昧だったし。担当する演出家、脚本家によって
ずいぶん差が出るな、このドラマは。それにしても今回のネタで
途中にダイエットサプリメントのCMを入れるのは
逆効果だと思うけどなあ。このドラマに限らず、
営業も少しは作品の中身を考慮して
スポンサーと交渉して欲しい。採点 5.5(10点満点平均6)
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