タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第115話「気持ちはすでに来期へ…」
史上最悪と言われる低視聴率の中、
中身も全体的には明らかに低調で、
興味はすでに来期の連ドラへ。松たか子と坂口憲二の月9や
松嶋菜々子と福山雅治のコメディーも
ちょっと楽しみだけど、
やっぱり野島伸司の「高校教師2」に期待せざるを得ない。藤木直人と上戸彩か。
うーん…。
『おとうさん』 第5話
演出:清弘誠
脚本:遊川和彦居酒屋でみんなが会ってしまうシーンは面白かった。
レジでしゃがむところとかね。で、ヒデちゃん(塚本高史)はいい人なの?
最終的に4人の娘がみんな旅立ってしまうなら
いい人じゃないと困るんだけど。「みゆき蕎麦」は士郎(田村正和)で終わり、
もありそうだし、
ヒデちゃんが継ぐというのもありそう。まあ、そんなに興味も湧かないんだけどね(笑)
採点 6.5(10点満点平均6)
『ホーム&アウェイ』 第6話
演出:羽住英一郎
脚本:君塚良一なぜ警察に駆け込まないのか、
という素朴な疑問に応えるように、
今回は冒頭でかえで(中山美穂)が警察に事情を話した。…信じたよ、あの警察官!
捜索願を確認する前に!その後はまたしても
そんなバカな、という展開を見せつつ、
きちんと親子関係というテーマを守った
ストーリーになっていた。ホーム側の3人のボケ具合も
ますますエスカレートして、
アウェイとのメリハリを強調していた。今回の難点は、
やっぱり肝心の旅芸人かな。旅芸人の芝居には定型があるので
それはそれでいいんだけど、
もうちょっとうまくやって欲しかったなあ。かえでが舞台でヘンにうまくやらず
ずっとキョトンとした表情をしていたので、
よけいに旅芸人役には玄人っぽい芝居をして欲しかった。あと、伊藤歩が彼氏と旅立とうとしている時に
「蒼茫」がかからなくてちょっと残念(笑)採点 7.0(10点満点平均6)
『ナイトホスピタル』 第5夜
演出:唐木希浩
脚本:江頭美智留最近、中途半端にハッピーエンドなモノも
多かったりするので、
こういう救いのない話もいい。いや、完全に救いがないわけじゃないけど、
幸せを感じてる人は誰ひとりいないという意味で。ただ、杉浦(野村宏伸)って
こういうキャラだったの?
とか、
東(田辺誠一)の代わりに来た医者を出す意味が
どこにあるの?
とか、
全編を通してのスマートさがないのは相変わらず。麻紀(仲間由紀恵)が必至に蘇生を試みるシーンは良かった。
採点 6.5(10点満点平均6)
『ダブルスコア』 第6話
演出:平野眞
脚本:寺田敏雄
プロット協力:高山直也、天沢彰…面白い?
まあ、作ってる人がいるんだから
面白いと思う人もいるんだろうな。車上荒らし、警備会社の盗難事件、
落書きのイタヅラが、
ひとつの事件につながっていく構成は
それほど悪くないのに、
ここまでつまらなく仕上げるのも
それはそれで貴重な才能のような気がしてきた。採点 4.0(10点満点平均6)
『アルジャーノンに花束を』 第6話
演出:塚本連平
脚本:岡田惠和早っ!
もうアルジャーノンが止まっちゃったよ。
やっぱりかなり単純に脚色されてしまうんだなあ。今回はハル(ユースケ・サンタマリア)が
エリナ(菅野美穂)に、
昔の友達を見かけた時、“会いたくなかった。
彼らの仲間だと思われたくなかった。
近づきたくなかった。
イヤだった。
嫌悪感を持った。
気持ち悪かった。
不快だった”と告白したシーンはストレートで良かった。
ただ、その後にハルがエリナに抱きつく場面は
結局、ああいう描き方しかできないのかな。
まあ、これは次回以降にまだ期待が持てるけど。今回、原作では重要な存在だったハルの妹(山口あゆみ)が、
ハルのことを思い出すというシーンもあった。
中途半端にならないことを願う。採点 6.5(10点満点平均6)
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