タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第116話「“逮捕しちゃうぞ”のオープニングは片瀬那奈」


ずっと名前が伏せられていた
「逮捕しちゃうぞ」のオープニング曲を歌っている人物が
片瀬那奈であることが先日発表された。

かなりビックリ。
全然、声が違うんだもん。

それから「ショムニ」のフォーエバーSPが
お正月に放送されることも発表された。

これはやっぱりって感じ(笑)


『天才柳沢教授の生活』 第5話

演出:鈴木雅之
脚本:土田英生

前回と同様、珍客(?)が柳沢家を訪れるという
シチュエーションの上で繰り広げられる話。
でも前回以上に笑えて泣けた。

世津子(国仲涼子)と奈津子(戸田恵子)が
普通にみよ子さん、ひなさんと呼ぶあたりから、
幸弘(小日向文世)のゴシップマン、
柳沢教授(松本幸四郎)が帰ってきて
まったく状況が理解できない!と
嘆いたりするシーンは最高に面白かった。

前回と大きく違ったのは、
要(ジュディ・オング)の言動がせつなくて、
コミカルなシーンに笑いながらも
ジワーっと来てしまったこと。

しかも、トメに任命されてしまった
正子(松原智恵子)の心情も複雑で、
ささやかに嫉妬している様子がまた良かった。

今回、脇役の活躍があまりなかったぶん、
ゲストのジュディ・オングと宇梶剛士の
貢献度が大きかったわけだけど、
欲を言えばもっとレギュラー陣を
メインにした話をいっぱいやって欲しい。

それだけのキャラはすでに出来上がっている。

             採点  8.0(10点満点平均6)


『やんパパ』  5話

演出:高橋伸之
脚本:西荻弓絵

どうしてこんなにシーンの繋げ方がヘンなの?
なんでセリフがみんなブツ切れなの?
優作(長瀬智也)がおばあちゃんに電話するシーンって本当に必要なの?

ていうか、
このドラマはどこへ行こうとしてるの?

             採点  4.5(10点満点平均6)


『サイコドクター』  FILE 6

演出:荻野哲弘
脚本:伴一彦

比較的身近な鬱病を
丁寧に描いたいい回だった。

石橋陵は熱演。
家族に自分が鬱病であることを告げるシーンは
思わずもらい泣きしてしまった。

でも、鷲尾真知子と温水洋一が親子ってムリがない?
実年齢は15歳違い。
まあ、あり得なくはないけど、
温水洋一がフケて見えるからなあ。
この点だけが妙に気になってしまった。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『HR』  第6話「級長選挙」

脚本・総合演出:三谷幸喜
映像演出:河野圭太

役者も少し慣れてきた感じ。
アドリブっぽいセリフもあった。

各生徒のキャラクターも固まってきたので
鷲尾(中村獅童)がずっと
和久井(白井晃)に投票し続けたりする行動も
自然で面白かった。

以前のエピソードも下地になっていたりして
だんだんドラマっぽくなってきたかな。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『逮捕しちゃうぞ』  FILE 5

演出:飯島真一
脚本:樫田正剛

どんどん滑らかさが無くなっていく。
しょうがないって言えばしょうがないけど。

今回は曲山えりのハイキックという
サービスカットがあったから良しとしよう。

次回はボブ・サップがゲスト。
もう何でもありだ。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『薔薇の十字架』  第6幕

演出:光野道夫
脚本:浅野妙子、南海永美子
脚本協力:永田優子

遅いよ、テンポが!

それにしても澄子(石田ゆり子)は
意外と直積的にサエ(中尾ミエ)を攻撃するなあ。

“(薬を)どこに隠したの、お出し!”だって(笑)
そういうキャラだったのかよ。

まあ、ここまで来たらのんびり見よっと。

             採点  6.5(10点満点平均6)


『真夜中の雨』  第六話

演出:若松節朗
脚本:福田靖

このドラマは本当にイケイケだなあ。
真理子(高林由紀子)の意識が戻った途端、
院長(長塚京三)が父親であると都倉(織田裕二)に知らされ、
速攻で都倉がDNA鑑定して
その事実に間違いないことが確認され、
何のためらいもなくそれが由希子(松雪泰子)に
報告されちゃったよ。

でも今回も
都倉が慶明医大の小笠原教授(津嘉山正種)に
金を渡して裏で手を組む展開など、
エンターテイメント性は保っていたと思う。

血のつながっている香織(山田麻衣子)が
都倉に憧れてしまうような
サイドストーリーも押さえているし。

あと、事務長(石黒賢)のキャラもね。
まだ裏がありそうで期待できる。

このまま最後まで飛ばして欲しい。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『ママの遺伝子』  第6話「姑の家出は、嫁の天国!?」

演出:大岡進
脚本:小松江里子

みんな楽しそうで何よりですな。

             採点  4.0(10点満点平均6)


『精霊流し〜あなたを忘れない〜』  第一週 旅立ちの時(第1〜4回)

制作統括:菅野高至、吉川幸司
プロデュース:近藤晋
演出:中川秀一
脚本:市川森一
原作:さだまさし「精霊流し」
音楽:服部隆之
主題歌:「精霊流し」さだまさし
制作:NHK、NHKエンタープライズ21、東北新社クリエイツ
出演:坂口憲二、宮崎美子、根津甚八、風吹ジュン、中村俊介、新山千春、
   滝沢沙織、佐野史郎、東海孝之助、浅利陽介、杉本友莉亜、他

このシリーズ第5弾にして初のお笑いナシ。
あ、最初の「真夜中は別の顔」もそうだっけ。
でもあれは別の意味で笑えたからなあ。

今回は主題歌が内容に合わせて
「精霊流し」に変わったこともあって
雰囲気そのものが一転した。

最初は違和感があったけど、
高度成長期に子供から大人になっていく男女の
愛と青春のドラマ、
という捉え方をすると
なかなか面白いかもしれない。

第1週は子供から大学生になるまでを
駆け足で描いたわけだけど、
中学生時代の春人、徳恵に、
浅利陽介、杉本友莉亜という
豪華なキャスティングをしていて
かなり見ごたえがあった。

杉本友莉亜は今いちばん気になる女優。
なんか色っぽいんだよなあ。

いずれにしても
今までのシリーズとは
頭を切り換えて見るよーに。

             採点  6.5(10点満点平均6)





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