タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第12話「視聴率がちょっぴり」
稲垣復帰のスマスマは、
視聴率34.2%(関東)を記録したらしい。
そのおかげでドラマにも多大な影響が…やっぱり話題になる、
ということがまず大事なんだな。すべての人に支持してもらうものを作るのは難しい。
(というか、現実的にはムリ)
でも、多くの人に見てもらえば、
その中身を好きになってくれる人は自然と多くなる。何かを作って世間に発表する、というのは
いずれにしても難しいね。じゃあ、今日も
おそろしく個人的な見解を世間に発表。
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『サラリーマン金太郎3』 Fight 2
演出:富田勝典
脚本:中園健司
こういう話で進んでいるうちは面白いんだよな。
金太郎(高橋克典)のキャラも立ってるし。ラストの音楽の使い方は最悪だったけど
ストーリーはなるべくこのトーンで引っ張って欲しい。吹越満はまだ出てこなくていい(笑)
6.5(10点満点平均6)
『人にやさしく』 第2話
演出:澤田鎌作
脚本:いずみ吉紘、鈴木おさむ初回の脚本は
“鈴木おさむ、いずみ吉紘”の順番だったけど
今回は逆だった。
最初に来る方がベースを書いて
その後に2人で手直しをするのかもしれない。で、注目の第2話。
基本的なストーリーはいいとしても
30分で描ける程度の内容だった。
ムリに引っ張って1時間にした感じ。
もっと内容を詰めていかないと
見ていてだらけてしまうな。それから、
主役3人のテンションはまだ許せるにしても
星野真里までこのまま大声キャラではツライ。3人の若者が
ひょんなことから父親代わりになる、
という部分にオリジナリティーがない以上、
星野真里、小西真奈美、りょうとの関係を
面白く描かないと
次週への興味がわかないからな。あとは陣内孝則をどう活かすか…
子役だけに頼らない内容を
早い段階で見せて欲しい。
採点 6.5(10点満点平均6)
『ギンザの恋』 2.恋をちょっぴり
演出:羽住英一郎
作・脚本:九條仁里 脚本協力:泰建日子、福田雄一
演出上の遊びは
前回よりもパワーアップしてる感じ。
その量は堤幸彦並みなんだけど、
全然スタイリッシュじゃないところがいい(笑)
いろんな意味で見ておく価値あるな、コレ。プロモっぽいエンディングは
今回もやってくれた。
やっぱり初回だけのサービスじゃなかったんだな。
ドラマの雰囲気を壊すようなものじゃないので
ぜひ続けて欲しい。ただ、ただ、
今回から本格的に登場した
中澤裕子の役作りが最悪。
まあ、演技力を求めてもしょうがないんだけど、
もう少しムリのないキャラにしてあげればよかったのに…そんなことより!
今回は裏のスマスマで稲垣が登場したこともあって
視聴率は4.6%(関東)
…打ち切りかも。採点 6.5(10点満点平均6)
『初体験』 contact 2
演出:木下高男
脚本:神山由美子話が転がり始めて
テンポが初回よりもさらに良くなった。
こうなるともう安心して見ていられる。篠原涼子のキャラもいいし、
ドラマ全体としては
畑野浩子のキャラが奥行きを出しそうな予感。小泉孝太郎もかなり頑張ってるな。
意外にこの世界でやっていけるかもしれない。今回は水野美紀が本当に家で飼っている
ミニチュアダックスのネロも出てきたけど
(水野美紀が帰ってくると
毎日失禁して喜ぶらしい)
白くてデカイ“こたろう”が可愛い。子役や動物で引っ張るのは反則だけど
このドラマは中身があるからいいや。今回のラストシーンは
連ドラの作りとしては申し分なかった。
採点 7.0(10点満点平均6)
『恋するトップレディー』 2
演出:西谷弘
脚本:田辺満
選書参謀役で出てきた北見敏之。
彼が出てくると、
ぜったいワルに違いないと思ってしまう。
だから今回みたいにいい人だと
すごくガッカリした気分になるなあ(笑)まあ、それはいいとして…
人が成長していく瞬間を、
ドラマティックに、かつ
分かりやすく表現するために、
わざとそれ以前の行動をムチャクチャに描く。
そういうお決まりの手法が、
個人的には好きじゃない。もともと中谷美紀に関しても
等身大の女性という役が
一番似合わないような気もするし。市長になってからのエピソードを
どれだけ自然に表現できるか。
これからだな、このドラマは。
採点 6.5(10点満点平均6)
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