タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第120話「満天、ついに照英に抱きつく!」
今期、心から応援したいカップルは、
「天才柳沢教授の生活」の
世津子(国仲涼子)・ヒロミツ(佐藤隆太)ペアと、
「まんてん」の
満天(宮地真緒)・英治(照英)ペア。先週、ずっと文句ばかり言っていた満天が
ついに英治に抱きついて自分も好きだと言った。自分のことのように嬉しい!
やったな、照英!
藤井隆なんかに負けんじゃないぞ!……ま、そんなにハシャがなくてもいいんだけど(笑)
『ナイトホスピタル』 第7夜
演出:市野龍一
脚本:江頭美智留このドラマは次から次へと
知らない病気を出してくるなあ。
帯状疱疹後神経痛か。
恐いな、水疱瘡から発展するなんて。今回はアン(ユン・ソナ)親子のエピソードに、
次回以降に出てくるであろう
大久保(高島礼子)親子の話、
東(田辺誠一)の話もうまく絡めていた。雑なところはまだあるけど
終盤に向けてかなりまとまってきた。採点 7.0(10点満点平均6)
『ダブルスコア』 第8話
演出:平野眞
脚本:寺田敏雄
プロット協力:高山直也、天沢彰これまた酷い。
手垢にまみれたストーリー。しかも、
血糊が出る仕掛けが丸見えというオマケ付きだ。まじめに作る気ないだろ。
採点 5.0(10点満点平均6)
『アルジャーノンに花束を』 第8話
演出:塚本連平
脚本:岡田惠和ハル(ユースケ)と妹(山口あゆみ)との関係も
ハルと教授(益岡徹)たちとの関係も
まろやか〜な感じ。
でもドラマとしてはこれでいいのかも。
妹と別れるシーンは美しい映像だったし。それにしても、
オリジナルでミキ(榎本加奈子)を作った理由は
今回のようなハルの諦めない努力を
後押しするためだけなんだろうか。もう少し何かあって欲しい気がする。
採点 7.5(10点満点平均6)
『天才柳沢教授の生活』 第7話
演出:成田岳
脚本:土田英生教授(松本幸四郎)が
“私も頑張っているのです。
戦っているのです”
と言ったシーンは泣けたなあ。これに今回は
2人の姉の描き方も丁寧だった。
とくに奈津子(戸田恵子)の
教授と世津子(国仲涼子)に対する話し方が良かったな。やっぱりゲストがいなくても
まだまだ十分に深い話はできる。パンクフォークシンガー
恩田ヒロミツ・ディスコグラフィー
「やめてよ朝から」
「愛の巣」
「新妻気分」
「愛のノートブック」…どうしても「やめてよ朝から」が聴きたい(笑)
採点 7.5(10点満点平均6)
『やんパパ』 8話
演出:星田良子
脚本:西荻弓絵本当の父親(杉本哲太)が
実は唯(藤谷美和子)の遺産目当てだったというのは
まったく新鮮味のない展開。ただ、父親が家を出ていくシーンで
後藤真希と石田未来がかなり頑張った。
これでずいぶん救われたな。脇役のポジションはずっと曖昧で、
叔母のルリ子(古手川祐子)は
あんな大変な状況でも
とっととどこかに行ってしまった。叔母の存在は必要でも
これじゃ古手川祐子を使う意味ないじゃん。里早(加藤あい)の扱いは
ますますワケが分からなくなってきたし。
もうどっちに転んでも納得がいかないのは致命的だ。採点 5.5(10点満点平均6)
『サイコドクター』 FILE 7
演出:相沢淳
脚本:伴一彦FILE4の豊臣秀吉(香川照之)に続き、
今回は前田利家(唐沢寿明)と沢脇良之(竹野内豊)の共演。
その唐沢寿明は小雪の兄役だった。小雪って「ラブコンプレックス」でも醜形恐怖症だったよね?
確か痩せてるのに太っていると思い込んでしまうような…。
昔から病的な役が多いんだよな、小雪は。で、全体的な内容は今回も良かったと思う。
ただ多少、論理に矛盾があった感じ。誤解のないよう、
どうしても説明セリフが多くなるのは仕方がないけど、
もう少し簡潔な言い回しにしてもいいんじゃないだろうか。でも難しいね。
この手の精神的なテーマを扱う作品は。採点 6.5(10点満点平均6)
『HR』 第8話「田淵ジョー、現わる」
脚本・総合演出:三谷幸喜
映像演出:河野圭太またオチが甘い。
前半の勘違いネタは三谷幸喜の得意技なので
十分に面白かったけど。うーん、まあいいか。
採点 6.0(10点満点平均6)
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