タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第122話「雪の影響はいつごろ出るか」


関東地方は大雪。
今期のドラマはもうみんな撮り終えてると思うけど、
来期のドラマの撮影には影響を及ぼすかも。

来年ドラマを見始めて都内に雪が積もっていたら
今頃収録してたのかと思うべし。

雪のある、なし、量などで、
シーンごとの撮影の順番が分かって面白いかもよ。


『ナイトホスピタル』  第8夜

演出:白川士
脚本:江頭美智留

病理ではリアルに感じられなかった
患者の気持ちを
麻紀(仲間由紀恵)が知る、
という主旨で乳ガンを取り上げたんだろうけど、
このドラマの特性を考えると
かなりオリジナリティーに欠けた。

とは言っても、
内容は悪くなかった。
三船美佳をキャスティングしていた意味は
ちゃんとあったわけだし、
三船美佳と同室になったお母さんのシーンは
思わず泣けてきたし。

それにしても仲間由紀恵の
女優としての成長は著しいなあ。
「神様、もう少しだけ」で
人気歌手の役をやってた頃が懐かしい。

             採点  7.0(10点満点平均6)


『ダブルスコア』  第9話

演出:小林義則
脚本:寺田敏雄
プロット協力:高山直也、天沢彰

今回の内容は悪くなかった。
前半も笑える要素は多かった。
でも実際にはそれほど笑いにつながってない。
もう修正は不可能だな。

先輩刑事、桜庭(阿南健治)が
過去に張り込み相手に惚れたことがあるというエピソードは、
あの程度でしか描けないなら不要。

             採点  6.0(10点満点平均6)


『アルジャーノンに花束を』  第9話

演出:新城毅彦
脚本:岡田惠和

エリナ(菅野美穂)がハル(ユースケ)に対する感情を
“分からない。
 男女とか、恋愛とか、もう分からない。
 同情とか愛情とか、もうそんなの分からない”
と正直に言ったシーンは良かった。

今回は象徴的とも言える
秋から冬へ向かう景色が美しく撮れていて
そのことがさらに内容を引き締まったものにしたと思う。

ここまでは晴彦(吉沢悠)に関する描き方に
物足りなさを感じるけど、
おそらく、最終的にエリナを救済する存在として
このキャラクターを作ったんだろうな。

ミキ(榎本加奈子)の存在理由とともに
最後まで見届けたい部分だ。

…で、全然関係ないんだけど
いしだあゆみの顔って
横から見ると本当に三角形だよね。
アニメみたい(笑)

             採点  7.5(10点満点平均6)





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