タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第127話「やっちまった…、真夜中の雨」
連ドラの最終回ってホントに大事だよなあ。
もうこれがダメだと台無しだもん、すべてが。
『サイコドクター』 FILE 11
演出:水田伸生
脚本:伴一彦楷(竹野内豊)と石森(いかりや長介)は親子だった。
ドラマチック過ぎる展開ではあったけど、
この2人がカウンセリングをしながら
親子の話し合いをするシーンは実に見ごたえがあった。カルト集団、洗脳、親子関係という接点はあったものの
三七子(羽田美智子)親子のエピソードと
楷・石森のエピソードは
もう少し絡めて欲しかったというのが正直なところ。
でも連ドラのラストとしては
かなりしっかり作ってあった方かな。このドラマ、地味ではあったけど
中盤以降はだいぶまとまっていた。楷のキャラが繊細な精神科医をよく表現していて
ここに芯が通っていたのが成功の要因だと思う。数多い連ドラの中では
1クールにひとつ、こういう作品があっていい。採点 7.5(10点満点平均6)
脚本 ★★★☆☆
演出 ★★★☆☆
配役 ★★★☆☆
主題歌 ★★★☆☆
音楽 ★★☆☆☆
新鮮さ ★★☆☆☆
話題性 ★☆☆☆☆平均採点 6.41(10点満点平均6)
『HR』 第11話「クリスマススペシャル」
脚本・総合演出:三谷幸喜
映像演出:河野圭太まあ、スペシャルってことで。
採点 5.0(10点満点平均6)
『真夜中の雨』 最終話
演出:若松節朗
脚本:福田靖まるく納め過ぎだよ!
詰め込み過ぎだよ!復讐からは何も生まれないとか、
家族の絆が大切だとか、
それはまあいい。
全体的に話の筋は通るから。でもなんで病院をあそこまで斬新に改革しなきゃいけないんだよ。
ていうか、なんで1ヶ月であんな劇的に病院が立ち直るんだよ。それより、なんで1ヶ月拘置所に入っただけで
事務長(石黒賢)は21年間の復讐を反省しちゃうんだよ。
そんなに日本の拘置所は心がきれいになる施設なのかよ。…みたいな。
何か、別のドラマ見てるみたいだった。
とくに事務長が逮捕されるシーンとか。盛り上げて盛り上げて最終回にガッカリする。
最後まで見るとよくあるドラマだった。採点 5.0(10点満点平均6)
脚本 ★★★☆☆
演出 ★★★☆☆
配役 ★★★★☆
主題歌 ★☆☆☆☆
音楽 ★★☆☆☆
新鮮さ ★★☆☆☆
話題性 ★★☆☆☆平均採点 6.95(10点満点平均6)
『おとうさん』 最終話
演出:清弘誠
脚本:遊川和彦金八じゃないんだから
ひとりひとりに言葉を贈らなくても…。
まあ、こんなもんか。結局、娘が4人と多かったせいもあって
珠子(森山良子)と進藤家の関わりが物足りなく、
士郎(田村正和)と珠子が結婚しても
それほど感動的にはならなかった。晶(中谷美紀)が店を継ぐのはいいとして
間に結婚、離婚まで入れたのもかえって紛らわしかったし。ヒデちゃん(塚本高史)を放ったらかしにしたのは良かった。
良かったっていうか、
最悪の展開にはならなかったっていう意味だけど。うーん、飯島直子、中谷美紀、
広末涼子、深田恭子が歌って踊るモー娘。を見られた、
それだけでいいんじゃない?このドラマは(笑)採点 5.5(10点満点平均6)
脚本 ★★☆☆☆
演出 ★★☆☆☆
配役 ★★★★☆
主題歌 ★★★☆☆
音楽 ★★☆☆☆
新鮮さ ★☆☆☆☆
話題性 ★★★☆☆平均採点 6.41(10点満点平均6)
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