タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第139話「日テレ、得意のジブリ攻撃が炸裂!」


前にTBSで野島伸司の
「ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ」
を放送している時も、
日テレは金曜ロードショーで
「もののけ姫」と「天空の城ラピュタ」を放送した。

そして今回も…
ワザとやってるだろ(笑)


『刑事★イチロー』  第3話

演出:根本実樹
脚本:黒土三男

もっと軽い話にすればいいのに。
作りが安っぽいのに話が重たくなると最悪だな。

それにしても前田亜紀。
所属事務所の社長、津川雅彦の命令かも知れないけど、
こんなドラマにも出なきゃいけないなんて
ちょっと可哀想だ。

             採点  4.5(10点満点平均6)


『恋は戦い!』  Round 4

演出:徳市敏之
脚本:尾崎将也

杏子(坂井真紀)とホストのトオル(姜暢雄)、
ゆかり(宝生舞)と三沢(井坂俊哉)の関係は
意外と面白いんだよな。

肝心のハナコ(本上まなみ)を中心にした恋愛が面白くない。
これは本上まなみだけの責任じゃないと思うけど。

コメディーテイストにするのはいいとして
もっと細かい部分を丁寧に作れたら
それなりに面白くなるのに…。
惜しいね。

             採点  5.5(10点満点平均6)


『美女か野獣』  STORY 4

演出:松田秀知
脚本:吉田智子

なんだこりゃ。
ひどいな、何もかも。

朝の番組も頼まれた時に、松嶋菜々子が
“私にまかせてください”
と言ったのは面白かった。
(「利家とまつ」のパロディーっぽくて)

             採点  5.0(10点満点平均6)


『年下の男』  第四回

演出:藤尾隆
脚本:内舘牧子

おいおい、一番知られたくない女、
梓(麻生祐未)に知られちゃったよ。
…そりゃ面白い(笑)

旦那(平田満)もさすがに感づいてきて、
今回はこの旦那、謙吾(賀集利樹)、
そして卓(山崎裕太)など、
男の心理も垣間見られて面白かった。

ところでなんか最近、堂本剛の「正直しんどい」とかも見て、
自分の中では稲森いずみ株が上がってるんですけど…。

でも恥ずかしくて今さら人に言えない(笑)

             採点  6.5(10点満点平均6)


『高校教師』  VOL.4 哀しいデート

演出:今井夏木
脚本:野島伸司

野島伸司が描いていた雛像に
上戸彩はもうほとんど近づいたんじゃないだろうか。

湖賀(藤木直人)が“機嫌のいい時”に
2人で会話するシーンは、
10年前を思い出して懐かしい感じすらするな。

ところで先週は日テレに
「千と千尋の神隠し」をぶつけられて、
6.4%という低視聴率。
14日は「もののけ姫」ミサイルも用意されている。

来たな、日テレのジブリ攻撃が(笑)

湖賀(藤木直人)に対して
“エゴイストだと思わない?”と言った
橘(眞野あずさ)自身のエゴイズムが早く知りたい。

             採点  7.5(10点満点平均6)


『スカイハイ』  第三死 HERO

演出:麻生学
脚本:田辺満

監督が代わったけど
全体のトーンはあんまり変わらなかった。

ただ、最後にイズコが言った、
“人間って不思議。
 役に立つとか立たないとか、
 生きることにどうして理由が必要なのか。
 生きているだけで素晴らしいって
 どうして思えないのか”
というまとめは良かった。

きっとこのドラマの見どころはココなんだよな。
だとしたら、なおさらそこを活かす構成が
別にあると思うんだけど。

             採点  5.5(10点満点平均6)


『かるたクイーン』  最終週 花ぞ昔の香ににほひける

演出:榎戸崇泰
脚本:小松江里子

まあ、最後は無難にまとめた感じ。
“歌が聞こえた”っていうのは
ちょっと寒かったけど。

全体的には春香(石田ひかり)の母、
美沙子(紅萬子)の自然な母親ぶりが良かった。
でも、その日常的な雰囲気と
競技かるたという特殊な世界が
うまく融合していたとは言い難かったんだよな。

やっぱりこの作品は、
2時間ぐらいの単発でやるか、
逆に1クールでじっくり描くか、
どちらかの方がよかったような気がする。

競技かるたという設定が面白かっただけに
ちょっともったいなかった。

             採点  6.0(10点満点平均6)

                  脚本  ★★★☆☆
                  演出  ★★☆☆☆
                  配役  ★★★☆☆
                  主題歌 ★★☆☆☆
                  音楽  ★★☆☆☆
                  新鮮さ ★★★☆☆
                  話題性 ★☆☆☆☆

           平均採点  5.75(10点満点平均6)


『よい子の味方 〜新米保育士物語〜』  3

演出:長沼誠
脚本:梅田みか

しょうがないのかな、
毎回、前半はこういう白々しい展開になっても。

でも最後はちゃんと締めてる。
良しとしよう。

どうでもいいけどさすがケイコ先生。
他のお母さんとは違っていた(笑)

あと、太陽(櫻井翔)、
段ボールを開けたら
ひとつずつ片づけていった方がたぶん能率的だぞ(笑)

             採点  6.0(10点満点平均6)


『GOOD LUCK!!』  第3話

演出:福澤克雄
脚本:井上由美子

やっと離陸したな。
ここまで我慢して見た人は
もう最後まで見るでしょ?(笑)

そのターニングポイントとなる回が
福澤演出だったというのも
偶然じゃないような気がする。

最後に歩実(柴咲コウ)が
電話をかけるシーンなんて
すごく美しかったね。

大きなストーリーとしては、
歩実の両親が死んだ飛行機は
本当は香田(堤真一)が操縦するはずだったんだと思う。

それがおそらく香田の体調不良か何かで
スタンバイのパイロット(長谷川キャプテン)に代わり、
そのパイロットも死んでしまった。

その事故がキッカケで香田は変わった。
富樫(黒木瞳)とのつき合いも続かなくなった。

香田は当時のことを悔やんで
歩実の家に無記名でお金を送っている?

ただ、飛行機事故の場合は乗客の数が多いので
すべての遺族に毎年30万円送るのはいくら何でもムリだよな。
ここはまだ何か明かされてない事情があるのかもしれない。

放送前は内山理名と柴咲コウとで
三角関係みたいになるのかと思ってたけど、
最初から木村・柴崎の線がしっかりしてるので安心した。
内山理名じゃムリだったろうな、この役は。

今回、最後に新海(木村拓哉)と歩実が電話で交わした
“あたし、緒川。整備の”
“整備のって別に言わなくても分かるよ”
というセリフはすごく良かった。

             採点  7.5(10点満点平均6)





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