タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中
放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。
「“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)
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第143話「ホントの“動物のお医者さん”が4月から」
以前、日テレ系で「愛犬ロシナンテの災難」が作られた時、
「動物のお医者さん」の版権がどうのこうのと話題になったけど、
4月からテレ朝系で正式にドラマ化されることになった。ハムテルが吉沢悠、
菱沼さんが和久井映見、
漆原教授が江守徹、
菅原教授が草刈正雄、
二階堂が要潤。…期待と不安が入り交じるキャスティングだ。
『いつもふたりで』 7
演出:中江功
脚本:相沢友子女性から見た不破(西村雅彦)の魅力や、
央子(長谷川京子)の不破に対する想いなどが
きちんと描かれていたら、
あの最後の晩餐はいいシーンだったのにな。坂口憲二が長谷川京子に言った
“天体観測しましょ”はアドリブか?まあ、全体的には見やすい回だった。
採点 7.0(10点満点平均6)
『メッセージ 〜言葉が、裏切っていく〜』 第六話
監督:国本雅広
脚本:森下直今回は良かった。
このドラマの本質とも言うべき
真実を暴露することの功罪を
うまく描いていたと思う。子供が犯人だったにも関わらず、
編集長(宇崎竜童)が
最後まで記事にすると言い続け、
“自分が書けなくてもどこかが書く。
そういう世界に生きている”
とまで言ったシーンが印象的だった。次回のゲストは河村隆一。
…このドラマのネックは
やっぱりキャスティングだな(笑)採点 7.0(10点満点平均6)
『お義母さんといっしょ』 第7話
演出:田島大輔
脚本:金子ありさどんどん安くなっていく。
家族を描く上で
20年前に出ていった父親を出すのはかまわないけど、
その描き方が安すぎるだろ。しかも、1話でたま代(水野美紀)の流産を描いたのに
また妊娠?ちょっとひどい作りだなあ。
採点 5.0(10点満点平均6)
『僕の生きる道』 第七話
演出:佐藤祐市
脚本:橋部敦子本当にこのドラマはぶれがない。
今回、注目だった母親への告知があったわけだけど、
そのセリフはやはり大半をオフにした。もちろん告知された母(山本道子)にもドラマはある。
ただ、この作品の中心はあくまでも「僕の生きる道」であって
「僕の母の生きる道」でも「僕の彼女の生きる道」でもない。
そこをしっかりと迷わずに描いているところがいい。かといって脇役を粗末に描いているわけでもなくて、
今回などは久保(谷原章介)の
人間味あるキャラクターがうまく描かれていた。
麗子(森下愛子)とバーで飲むシーンは良かったな。個人的にはみどり(矢田亜希子)が病院を訪れた時に
金田(小日向文世)が言った、
“中村さん(草なぎ剛)の悲しみは
中村さんにしか分かりませんから。
彼の痛みをあなたが理解しようとしても
それはムリなんです”
という言葉が印象的だった。この痛みを他人が理解する唯一といっていい方法が、
「高校教師」の湖賀(藤木直人)が
雛(上戸彩)に行っている実験だ。そういう意味でも今期、
この「僕の生きる道」と「高校教師」が
同時に放送されているのは興味深い。それにしても
秀雄の母親がみどりに深々と頭を下げるシーンは泣けたな。
あれだけでも十分に母親のドラマは描けていると思う。採点 8.0(10点満点平均6)
『熱烈的中華飯店』 第7話
演出:成田岳
脚本:林宏司成田岳の演出がいいのか?
とりあえず今までで一番良かった。もう当然のように素人が
一流の料理を作るようになってしまったけど、
そういう矛盾を考えなければ安心して見られた。結局、料理の出来はまったく関係なく、
そこにいる人間関係をコメディータッチで描いていれば
これくらいの水準で作れるんだよな。本当のグルメモノにするなら
最初から設定にムリがあるわけだし。今からでもいいから
この作りで最後までやって欲しい。採点 6.5(10点満点平均6)
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