タイトル■ドラマは何でも教えてくれる
書き手 ■ロビー田中

放映中のTVドラマを“ほぼすべて”見ている、
驚異のドラマ通による、ドラマに関するコラム。

“TVドラマなんかくだらない”と言う人に、
あえて反論するつもりはありません。ただ、
“すべてのTVドラマがくだらないわけでは
ない”とだけ言っておきます。これからも僕は
TVドラマを見続けていくでしょう」(田中)

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第148話「イズコが現世に降り立つ」


期待はずれだった「スカイハイ」が
前編・中編・後編とつながる最終章に。

ここでイズコが現世に降り立つという展開になった。
ちょっと面白くなりそう。



『最後の弁護人』  第8話

演出:佐久間紀佳
脚本:秦建日子

トリックと事件関係者の心情のバランスが良くて
このドラマ本来の出来だった。
ただ、これはもっと前半にやるべき内容だろう。

少しずつ有働(阿部寛)の過去を明かしながら
最終回へ向かっていたのに、
ここへきてまったく独立した話はおかしかった。

須藤理彩のボケが全然リズムに乗ってないあたりも含めて
完全に前半のトーンだったな。

前に収録してあったものを
回数調整のために蔵出ししてきた感じ。

ホントにそうだったりして…。

             採点  7.0(10点満点平均6)



『刑事★イチロー』  第8話

演出:高野英治
脚本:黒土三男

カルテが1枚抜けていることを
イチロー(加藤晴彦)が気がついた時の演出は
どう考えてもおかしいだろ。
まあ、このドラマはおかしいところだらけだけどな(笑)

でも最初の頃よりずいぶんまともになってきた方か。
別府(津川雅彦)と陽子(前田亜希)の関係とか
イチローと路(菊川怜)の関係とか。

スタートが酷いと
少し普通になっただけでも褒めたくなる。

             採点  5.0(10点満点平均6)



『恋は戦い!』  Round 9

演出:田村直己
脚本:尾崎将也

おいおい、
なんちゃって「いつもふたりで」か?

まあ、それはいいとしても
芥川(伊原剛志)のキャラ設定は酷すぎるだろ!
毎回、ストーリーに合わせてテキトーに決めてんじゃねえの?

このドラマのスタッフだったら
「はい、そうです」と答えそうだな(笑)

             採点  5.0(10点満点平均6)



『美女か野獣』  STORY 9

演出:河野圭太
脚本:吉田智子

予定通りラーメンのベスト10を放送して、
最後に「本当の1位は春川村のラーメンでした…」
と繋げて汚染問題のネタを放送すればよかったんじゃないの?

ていうか、そうするのかと思った。
1位を予定していた店の取材に問題があったことも
事前に描写していたし。

鷹宮(松嶋菜々子)がスタッフ全員に
意見を求めるシーンは確かに感動的だったけど、
基本的なプロットは相当酷かったぞ、今回も。

贅沢な不良品って感じだ。

             採点  5.5(10点満点平均6)



『年下の男』  第九回

演出:浅野敦也
脚本:内舘牧子

おもろいなあ。
良いセリフとこっぱずかしいセリフの
半々加減が…。

伊崎(高橋克典)が
卓(山崎裕太)と謙吾(賀集利樹)を呼び出して
バーで話したセリフは良かった。
そのかわり毎度のことだけど
千華子(稲森いずみ)のナレーションはちょっとな。

一見、するどいセリフのようで
実はかなりズレてる感じ。
そこも含めておもろいのが内館牧子か。

それにしても、卓、謙吾、
亜沙美(星野真里)の若さは確かにダサいな。

             採点  6.5(10点満点平均6)



『スカイハイ』  第八死 フェイス(前編)

演出:高津隆一
脚本:田辺満

3回に分けて描く最後のストーリーに突入。
さすがに豪華ゲストだなあ。

そして、監督の違いだけじゃなく、
イズコ(釈由美子)の怨みの記憶も辿ること、
イズコ自身が現世に行くことなどによって、
まったく違うテイストになった。

で、これが非常に好印象。
とくにちょっと笑えるシーンを入れたのは
メリハリができていい。

人間の親子(小倉久寛・宮谷恵多)が
話の中に入れる設定になって
見やすくなる効果も出た。

もうほとんど諦めていた作品なのに
こんな形で「再生」するとは…。
これで最終回まで楽しめそうだ。

             採点  6.5(10点満点平均6)






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